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秘密の課外授業⑤

目の前にはあられもない姿の少女。

何てはしたないのだろう? 先生悲しいぞ。

これでも充分満足だと言うのにまだ続けようと言うサービス精神旺盛な少女。


もう遅いじゃないか。早くしろ! 

ダメだもう完全に相手のペースに乗せられている。

徐々に見えてくる演出。どんどん引き込まれてしまう。

さすがは美人三姉妹。見せ方は大胆でありながら計算されている。

ゆっくり過ぎても我慢しきれないし早ければ興ざめ。

そこのところが絶妙と言うか何とも言えない。


「止めてくれ! もう抑えきれないんだ! 」

まったく逆のことを叫んでいると自覚している。

だがそれでも俺は教師で彼女たちは生徒。

これが悪い夢だったらどれだけ良かったか。

でもそれはそれで悪い夢なんだろうな。

上を脱ぎ終えると今度は下に取り掛かる。


ストップ!

ははは…… やはりここまでか。

まだガキだから怖いんだろうな。よく分かるぜ。

悪ふざけはここまででいい。これ以上のサービスはいらない。


だが反抗するように紺のスカートに手を掛ける。

もういいじゃないか? これ以上は誰も望んでない。

それどころかパンツまで見た日には理性など簡単に吹っ飛ぶ。

俺は教師の前に男だ。

だからこれ以上は止めるべき。ここまででいい。

ショーもこれくらいでエンディングを迎えるべき。


「もうこれで充分だ。お願いだから! 」

懇願するが笑うだけで動きを止めようとしない少女。

普通逆なんだが一体何が起きてるのか? 

あまりにも意味不明でついて行けない。


これ以上はいいと言うのに下着が露わになっていく。

「お願いだ! これ以上は無理だ! 頼む! 」

ふう…… もうそろそろ諦める時だろうな。粘ったが無理。説得も効果なし。

分かってるんだぜ。ここまで来れば引き返せないって薄々気付いていた。

それでも…… それでも最後まで抵抗するのが教師だ。


ついに下着だけになってしまった。恐れていた最悪の事態。

「ふふふ…… 俺を誘惑するつもりだろうがそうはいかん。

俺は下着だけになると萎えるんだ。分かるだろう? そう言うヘキなんだ。

だからこれ以上は止めるんだな」

しかし聞いてるはずもなくただ笑うのみ。

もう嫌だ。なぜこんな奴らの思い通りにならないといけない?


脱いだ制服を乱雑に床に投げ捨て立ったり座ったりを繰り返す。

そして焦らすように再び制服に手を伸ばす。

「よしそれでいい。もう一度制服を着るんだ! 悪ふざけはここまでだ! 」

「ふふふ…… 」

やはり不気味に笑うだけだった。どこかいかれてしまってるらしい。

「何をしてる? 聞こえないのか? 早くしろ! 」

「先生…… 」

「どうした? 早くしろ! 」


俺も本意ではないしこんな迫られ方したって何も感じない。

いやそもそも生徒に何かを感じるのは間違っている。

俺は教師の鑑として皆から慕われたい。

ミホ先生に尊敬されたいし今の生活だって手放したくない。

ここで終わる訳にはいかないんだ。なぜそれが分かってくれない?

それぐらい分かってるだろう? 実際は分かってるのだろう?


「ふふふ…… 先生いつものいたずらでしょう? 本気にしちゃってかわいい」

俺が怖じ気づいてあたふたする姿を見たいのだろう。

まったくどこまで性格が悪いのか? ひん曲がってるよ。

そう言えばタピオカ部でのおふざけもこいつらが主導したと聞いた。

今回もその一環。心配して損したぜ。

「そ…… そうだよな。先生が大人げなかった。これはいたずらだ。

だから早く服を着ろ! 英語はなしだ。送ってやるから早くしろ! 」

「はーい。ふふふ…… 」

美人三姉妹の長女は素直に従うかと思いきやまったく逆の行動を取る。


これ以上はいけない。さすがに何もなかったとしても問題だ。

「うん? どうした何をやってる? いい加減にしないか! 」

叱責するも聞いてる様子はない。

代わりに少女は白いブラのホックに手を掛けた。

外すとイヤッと言って後ろを向く。

その無防備な姿にくらっと来て無性に飛びかかりたくなる衝動に駆られる。

そして食い尽くしたい妄想に憑りつかれてしまう。

もう遅いのか? 俺はもう人間ではないのかもしれない。


冷静なことを言っておきながら心の中では今の状況を心待ちにしていた。

歓迎していたではないか?

いくら言い訳したところで己を偽れはしない。

もうどうすることも出来ない状況。

仮に何かあったとしても止めようが無い訳で。

どんな言い訳を重ねたところで事実は何も変わらない。

ついに諦めの境地へ。


               続く

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