11月28日
今日は恋愛の話ですねぇ
日記?いきなり隔日だが?
恋愛について。
我がマブダチたる友人から「彼女と別れそう」というLINEが来た。
奴が彼女と別れようとなんだろうと正直どうでも良いのだが、しかし、奴と私はかつて「大学に入ったら自動で恋人ができると思ったけれど何故かできない」という話題で盛り上がった仲である(お互いそのあと恋人はできた)。無下にするのもかわいそうか、と返信し、流れで私の恋愛事情も話した。
私はといえば、
①恋人はいる
②別れる気配は今のところない
③仲は悪くない
④しかしお互いのことがすごく好きなわけでもない
である。
「友人として何回かサシで会っているうちに、友人の1人という立ち位置に置いておくには少々親しくなりすぎた気がしたから、関係性をスッキリさせたくて付き合った」みたいな感じである。
向こうがどう思っているかは知らないが、会っても馬鹿話をするばかりだし、多分私と似たようなノリだ。
何故人は交際するのか。
「そりゃ相手のことがすごく好きだからでしょ!」……そう思っていた時代が私にもありました。少女漫画を読み、恋愛小説で研鑽を積み、妄想を花開かせていた中高時代である。
当時の私は運命的な出会いに心を躍らせ、片思いに身を焦がし、最終的に告白されて幸せになっていた。妄想の中で。
いざ実際にやってみると、「付き合う必要性」の見極め方がとても難しい。
あの人のことは結構好きだけど、じゃあ付き合うの?付き合うって何、付き合って何するの。恋愛の好きと友人の好き、その2つの区別なんて無いんじゃないか。
ぐるぐる考えているうちによくわからなくなってくる。
「よくわからんが経験値は積んでおくべき?」という友人の意見に背中を押され、「うーん、付き合う?」「そうしてみよっか」みたいな会話の末に今の彼氏とは付き合うことになった。なったが、特に何も経験していない。手を繋ぐとかキスするとか、そういう行動ではなくて、「恋愛感情」やら「ときめき」やらを経験するべく私は恋愛にトライしたのに。
手を繋いでも唇を重ねても「私はなぜ彼と付き合うのか」の答えは出てこない。不快じゃないけれど、きっと他の人とも同じことができてしまう。
運命的恋愛を思い描いて生きてきた私としては、現在の自分のスタンスは不誠実が過ぎるようにも思える。
別に、彼じゃなくても良いのだ。たまたま付き合うことになったのが彼であるだけで、彼のことも、先週ご飯を食べた別の男友達のことも、「好き」の度合いに大差は無い。彼がすごく好きだから特別扱いしているわけじゃない。付き合うことになったから、私はその関係性に配慮しているだけだ。私たちはきっと、仲良しの友人同士でも良かった。
どれだけ考えても答えは出てこない。経験不足なのかもしれないし(今の彼氏は2人目なので)、一生答えには巡り会えないのかもしれない。まあ判らなくても生きていけるから問題ないのだが。
ただ、こんなくだらないことを深刻に考える余力があること、それだけはなんだか愛しくて、恵まれていて、青春だな、という気がする。
ちなみに。
冒頭に登場したマブダチとのLINEの抄録を以下に記録しておく。
(前略)
私「〜ってなわけで、なんで付き合ってるかわからなくなってきた……」
マ「それな」
マ「友達の方が気楽よな」
私「ほんそれ」
マ「正直体かな、と思うことが多い」
私「えー」
マ「どこまでシた?」
私「はいギルティセクハラ、正拳突きからの回し蹴り」
仲良し、なんだかんだ人生は楽しい。