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始まり未満の

始めまして!!!!!!たまに書き直したりすると思います!!!!!

春、それは出会いの季節。


桜舞い散る校門を抜ければ部活動勧誘に勤しむ学生の姿が多数見受けられる。

所謂春の風物詩である部活動勧誘イベントだ。


みんな自分の部活に新入部員を入れたくて必死で朝から声を張り上げている。

部活に入っていない俺からすると、邪魔なので朝ではなく休み時間にやってほしいと思わなくもないが、彼ら的には最も新入生と接触できるこの時間を無駄にはできないのだろう。


しかし、わざわざ始業の遥か前に集まってこんな熱心に活動するなんて俺には絶対にできない。

朝くらいゆっくりさせろ。


とは言いつつも、まあ別に邪魔をするつもりはない。


目の前に差し出される勧誘チラシの波を早足で掻い潜っていく。

時に熱心な誘い文句を投げかけられたり、視線が合って逃げられたりしながら進む。いや、失礼だな。


昇降口まではあんなにいた生徒も、下駄箱まで来れば人口密度は一気に下がる。

なんて快適なんだろうか。そそくさと靴を履き替え教室まで急ぐ。


ひんやりとした空気に包まれた廊下を歩く。

教室に近づくにつれ先ほどまでの喧騒は遠ざかり現実感を損なっていくようだ。


ようやく目的地に着き、勢いよくドアを開けるが教室内に人影はなかった。全員部活動の勧誘に出かけているのだろう。


教室の窓から外を眺めれば溢れんばかりの人の姿。

その誰もが笑顔で楽しそうで、いかにも青春という感じ。


俺は一人寂しく自分の席でこう思う。




「やっぱり部活なんてクソ食らえ」



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