初参加イベント!2日目!
アカネは、ところどころ焦げている
平原にだってステータスを確認していた。
「よし!ポイントも集まってきた!
今日から、経験値も入るから
地雷狩り様々だよね。」
イベント開始2日目の朝運営からの
お知らせには、今日からのイベントにも
『勝った方に、経験値が入る。』
事になり、更に、地雷持ちは、
真っ先に狩る対象として見られているのか
アカネは、朝から、何人かなプレイヤーと
対戦していた。
「レベルもいつ間にか、12だし。
新しいスキルで、アイテムの心配は、
一切無くなったわけだし、
そろそろ、こっちからも…
動いてみようかな?」
レベル12で覚えたスキルは、
創造神のスキル…無限精製。
『無限精製』
このスキルには、
3個のスロットが付いていて
その中に、作製したアイテムを入れておくと
消費せずに、そのまま使うことができる。
まさに、創造神様々。
アイテムの減り具合を考えながら今まで
動かないといけなかったが、
その心配もなくなり、
積極的に探索ができるようになった。
ピコン!ピコン!
探知玉の通知が二回鳴るのを聞いて、
マップを見る。
マップには、こちらを取り囲むように、
赤いマークの円があった。
「やっちまえー!!!」
「あばよ!地雷っ子!」
それを、確認したところで、
今まで隠れていた敵プレイヤーたちが
一斉に取り囲んで、剣で切りつけてきた。
ガキン!
それを動かず見てると見えない何かに
剣は、弾かれてプレイヤーたちは、
隙だらけになった。
「急に危ないなー。」
「な、何だ今の!?
こいつ、レアアイテム持ちか!?」
弾かれた剣を見て、プレイヤーたちは、
悪どい笑みを浮かべる。
「君みたいな地雷持ちにレアアイテムは、
もったいないよ?
俺たちに渡してくれるよね?」
「うん。いいよ。
ここまでみんなで取りに来てくれる?」
こちらの言葉に、全く疑う様子を見せず
全員で距離を詰めてくる。
「ご苦労様。
経験値ご馳走様。」
その言葉と同時に、周囲に爆発が起き、
プレイヤーたちは、
一人残らずいなくなった。
「次元爆弾と守護の盾、便利だねー。」
『次元爆弾』
名前の通り、次元を超えて爆発する。
東西南北どこから起爆させる?
『守護の盾』
ありとあらゆる攻撃から主を守る盾
寿命には、ご注意ください。
「レベル15。
いい感じ。新しいスキルと称号
も増えてる。」
ステータス画面を開いて、
新しいスキルと称号をチェックする。
称号 『爆弾魔』
いついかなる時も爆破するあなたへの称号
爆発するアイテムの威力+補正。
スキル
錬金…獲得スキル 『分裂』
素材を分裂させる。
「爆弾魔は、爆発系統の
アイテムが多いから助かるよー。
分裂もこのスキルを使えばどこまでも
素材を増やせる!
イベントが終わったら、いろいろ
試してみよう!」
ステータス画面を閉じて、アイテム袋から、
一つ取り出すと軽く真上に投げた。
「追跡撃退アイテム。
スネークスパイダー。
…ご愁傷様!」
真っ直ぐ飛んでった先で、たくさんの
プレイヤーの悲鳴が上がり、
経験値とポイントが溜まっていった。
ポイントが500超えたあたりで、
人気が減り始めた。
アカネの探知に引っかかると
すぐに遠ざかるような動きが
増えてきていた。
それでも、鉢合わせすることが
何度かあったが、開口一番に皆が…
「い、いいお天気ですね。」
と言って、歩いて行ってしまった。
「うーん。これじゃ、
ポイントが稼げないよー。
でも、プレイヤーがいないんじゃなー…
…こっちから、強襲しよう。」
目を閉じて、数秒で出た結論。
探知マップを開いて、表示を変える。
「ここから近いのは…
森林に隠れてる人たちのところだね。
あのアイテムを使ってみよっと!」
楽しそうに歩き出すアカネを見送って、
いつの間に居た、
背後の人影は、姿を消した。