イベント初参加!!初日の朝の部!
シンさんに、街まで送ってもらってから、
私は、素材を集めるべく探索依頼を
バンバン出して、素材を集めていった。
時には、ドロップ品を全て渡すという事を
条件に、パーティに入れてもらい
トコトン採取し続けた。
これから始まるイベントに
初参加するために!!
レベル6て使えるようになったスキル、
潜在覚醒と探索中に、8になって覚えた
潜在付与を使いながらいくつかの
アイテムを作成した。
そして、最終兵器である物を作った。
素材を集めるのが大変で、
何度もシンさんに回収されながらも
なんとか、集まり
昨日やっと一個だけ錬金が終わった。
アイテムを全て袋に入れて、
イベントの開始場所で開始時間を待っていた。
『おっまたせしましたー!!
これより、イベントを開始しますよー!』
空から、元気な女性の声が聞こえた。
『今回のイベントは…
対人戦!!
ギルドやパーティで組んでも
個人で行動してもOK!!
でも、ここで一つ注意点!
人数が多い程、ステータスが
マイナス補正がかかります!
逆に、人数が少ない程、
ステータスにプラス補正がかかります!』
周りから、聞いてないと言う声が上がり始めた。
『事前に、連絡をもらっていた
パーティやギルドで、
自動的に指定場所に飛ぶから
安心してねー!』
その言葉と同時に足元が光り始めた。
『それじゃー!イベント開始ー!!』
次の瞬間には、一瞬で眩くなり、
目を閉じていた。
…目を開けると森の中にいた。
周囲には、人は、いなさそうなので、
上昇したステータスを確認して、
項垂れた。
「やっぱり、STRは…0のまま…
でも、DEXがかなり上がってる!
STR以外は、単独補正が
ちゃんとかかってる!
…ひとまず、ゲーム時間内で今日から、
一週間イベント…先に、止まる場所を
確保しないと…」
食料の調達は、今回のイベントでは、
持ち込み不可だったので、現地調達になる。
空腹補正というのもあるので、
しっかりと食事を取らないといけないし、
私は、武器での攻撃が出来ないから、
常に、アイテムを補充し続けなければ
ならない。
その為には、安全な基地が必要になる。
その基地を死守するアイテムももちろん製作済み。
「さてと…まずは、周囲の状況の確認から!
探知玉!」
アイテム袋から、一つ玉取り出し、
アイテム、探知珠を発動させる。
探知玉…自分周囲のモンスターや
プレイヤーアイテムの場所を
確認できる。
(効果は、ゲーム内の1日の間)
探知玉は、評価によって、
効果時間が変わる。
1~3が一時間。
4~6が半日。
7~10が1日。
このイベントに合わせて、レベル7の
探知玉を念のため、10個作った。
噂によると探知妨害魔法やら
アイテムがあるらしい。
ピコン!
探知玉に、表示されているマップで
五つの赤いマークがこちらに接近していた。
「五人パーティかな?
ひとまず、初の対人戦!
楽しんでいこう!」
五つのマークのある場所から、
少し離れた場所に立っていると、
すぐに人影が見えた。
向こうからもこちらの姿が見えている為、
会話もしっかり聞こえた。
「おい!あそこだ!」
「俺たちは、運が良いな!
こんな近くに、ちょうど良いカモが
いるんだから!」
「さっさと、倒しましょう。
私達の狙いは、優勝なんだから。」
「俺は、背後から攻撃する。
地雷しかないんだ。
何も警戒する必要は、ない。」
「災難だよねー?
まさに、手も足もでないんだから。」
完全に油断してるのが、丸わかりの会話。
「あー。さっそく見つかちゃったー。
あの。攻撃する前に、
ちょっと試したいことがあるんですけど
いいですかー?」
わざとらしいかもしれないけど、
両手を上げて敵のチームを見ると
彼らは、すぐに受け入れてくれた。
「別にいいぜ?
どうせ逃げられないんだろうし。
おまえらもいいよな?」
「別に、私達も良いわよ?
さて、何を見せてくれるの?」
「ありがとうございます。
…スタート地点から
頑張ってくださいねー。」
アイテム袋から、
3つアイテムを取り出して、
敵チームに向けて投げて、目を瞑った。
「は?」
ドゴーン!!!!!
辺り一面に、大きな爆発音が響き、
風と煙が治ったのを見計らって、
目を開ける。
目の前には、誰もいなくなっており、
対人戦ポイントの増加が確認できた。
「単独だから、
5倍!しかも、レベル差ありで、
さらに、5倍!、
一気に、50ポイント!!
かなり幸先いいかも!!」
先ほど投げたのは、火炎瓶を更に錬金した、
『爆炎玉』という、錬金アイテム。
集めた、鉱石と量産した火炎瓶を
何度も爆発で死に戻りながらも
なんとか作成したアイテム。
これにもレベルがあり、
1~3が、周囲に、小規模の爆発
4~6が、周囲に、小規模な連鎖爆発
そして、7~10が、フロア全体に
超特大の大爆発を起こす。
先ほど使ったのは、3と5のレベルの爆炎玉。
連鎖の爆発で、動きを固めて、
次の瞬間には、完全な爆発に
飲み込まれてお帰りいただく。
油断してる相手なら、防御する間もなく
スタート地点に逆戻りだろう。
「さてっと、拠点を探そうかな。
こういう場合、
どんなところが良いのかな…
こっちとしては、
攻撃手段がアイテムだけだから、
やっぱり、身を隠せるところ?
でも、まだ隠蔽できるアイテムが
ないから、こっちが奇襲されそうだし…
…やっぱり、視界が広いところかな?
ある程度なら、対応できるだろうし…」
拠点に良さそうなところを探していると
洞窟を見つけた。
「周辺に、視線を遮る物も少ないし、
此処なら、ちょうど良いかも!」
洞窟の周辺と中を食べ物を
集めながら、確認して、
アイテム袋から、イベント用のアイテム
『拠点証』を使う。
「そろそろお昼かな…
何か食べないと空腹補正が
かかるんだっけ?」
肉などは、手に入らなかったので、
かなり質素な物になりそうだ。
製作キットを取り出し、
調理スキルを起動する。
レシピで作れそうな物は、
『薬草スープ』だけ…
「やっぱり、お肉欲しいなー…
この後は、探索して、
食材集めかな。…あ。
これ、アレンジできる!?
もしかして、最初に取った創造のスキル?
あったのすっかり、忘れてた。
となると…」
試しに、アレンジなしで薬草スープを
作ってみた。
『薬草スープ レベル5』
ないよりマシ。
でも、やっぱりま・ず・い!
説明文に思わず笑ってしまった。
続いて、創造スキルを使用しながら、
薬草スープのメインを採取していた、
山菜に切り替える。
『山菜スープ レベル9』
薬草スープをアレンジ!
味も効果も何倍も良くなってる!
スープを飲んで、少しピリッとするのは、
薬草が隠し味!
「変わりすぎ!!」
常に、起動する製造スキルとは別に
創造スキルは、自分で起動しないと
動くことはない。
「このイベントの前に思い出せてれば、
いろいろ試せたのにー!!
…考えてもしょうがないや。
イベント終わった後に、また考えよ。」
ピコン!!
探知玉のマップを見ると
六つのマークが洞窟に近づいてきていた。
しかし、そのうちの一個が
赤ではなく、緑色のマークだった。
アカネ レベル8
STR0 VIT8+20
DEX15+30
AGI7+15 INT8+15
創造神…獲得スキル 潜在付与