素材屋と初錬金と初クエスト!
「ここが…素材屋?」
「いらっしゃい。何か探し物かい?」
アカネが、店の中を彷徨くと
一人の老婆のNPCが話しかけてきた。
「あの、火属性の粉と丸い器ありませんか?」
「粉は、20G。器は、30Gだよ。」
「合計で、50G…それを
10個ずつください。」
「はい。毎度あり。またどうぞ。」
商品を受け取りお金を渡す。
「これだけだとまだ、たらないよね…
街中のクエストとか見てみるべきかなー?」
街中の広場にある、ギルドの掲示板には、NPCからの依頼や他のプレイヤー
からの依頼が随時更新されている。
「プレイヤーの依頼ほとんど、
魔物退治の付き添いだー…
NPCは…町の清掃のクエストがある!
報酬は、極小の魔石で報酬金額は、
150G…始めの依頼にしては、
良いの見つけたかも!」
さっそく、その依頼を受け依頼人の
部分を確認する。
「えっと…依頼主は、
警備兵のオルターさん…
街に落ちてるゴミを10個以上集めて、
渡しに行けば良いのね…
多く取れば取るだけ報酬増!
これは、良い依頼だ!!」
さっそく、町を見学がてら歩き回り
そのついでに、落ちてるゴミを集めていく。
「あそこが、武器屋で、
あっちが防具屋、
道具屋も近くにある!
あっ。ここにもゴミが…
だいぶ集まってきた!
でも、報酬加算なら、
20個以上は、集めたいなー。」
触れるとゴミは、データ化して、
手持ちの依頼用ゴミ袋に自動的に
入っていく為、順調に、
15個以上集まった。
「あと、5個かー。
あと、行ってないの明らかに
御貴族様が住んでそうな、
立ち入り禁止区域だけだし…
打ち止めかー…」
チラリと二人の門番の立ってる
御立派な門を見て肩を落とすと
依頼主が居る警備兵の詰め場に向かった。
警備兵のオルターは、直ぐに見つかり
依頼用ゴミ袋を渡す。
「ありがとう。最近、
街で物を捨てる奴が多くてな。
たくさん集めてくれていたから、
色をつけといたよ!
また、よろしく頼むよ!」
オルターから、200Gと魔石を受け取り、
先程の路地裏に戻り、
制作キットを取り出す。
「うーん…初めてだし、
ものは、試し!」
「スキル錬金を発動して…
器と火の粉を錬金で統合…
あっ。二種類できるんだ。
となると…それぞれ5個ずつ
作って状況に応じて、使っていこう…
魔石は、まだ取っておくかな…
レアだときっちりしたやつに使いたいし…」
錬金スキルで二つを起動した
制作キットに、入れる。
二つの影絵が出てきたので、
それぞれタッチする。
出来上がったのは、
火の液体(劣化)
火炎瓶(普通)
が5個ずつだつた。
「火の液体ってなに!?
ひとまず、火炎瓶は、
攻撃アイテムだよね…
これを使えば、外に採取中、
敵に会っても応戦…できるよね?
あー!もう!女は、度胸!!」
両頬を叩いて、気合を入れて
外のフィールドにつながる門へと
走り出した。
「広い…今の科学ってすごいなー…
風もしっかり感じるし、
こっちが現実みたい…」
門を出た先は、広い高原だった。
あっちこっちで草花が生えて、
幾つかの丘も見えた。
「っと。ぼーっとしてる場合じゃ無い!
採取しないと!
えっと…採取スキルを開いて…
自動鑑定がある!ラッキー!!
これをONにして…幾つかの空白は、
何かすれば、習得できるモノが
あるって事かな?」
ステータスから、採取スキルを呼び出して、
自動鑑定をONにする。
気になる空白は、今は、
考えてもしょうがないと表示画面を閉じる。
「よし!ひとまず、採取始めますか!!」