第1雪
ん?手足の感覚がない。真っ暗だ
はえ?私、運動会で徒競走の順番が回ってきてそれからどうしたんだっけ
背中に熱い感覚が走った
それに気づき、体の腹筋?を使い、表向きになる
青い空、私を溶かす太陽、そして、一面の雪化粧
ってかどうでもいいけどさっきから、汗が尋常じゃない
ぽかぽかするのに、痛い
皮膚が焼けてくような、そんな
「ガルッ?」
あ、わんちゃ・・・・んんんんんんんんんんんんんんん?!
頭に角の生えた、オオカミみたいな頭が私の視界に入る
なにこれ何なのこの動物。見たことない
しかも3体?!
お、おい、私は人間様だぞ
この、地球上で君たちよりよっぽど偉いんだ
私がオオカミに指を差そうとしたとき、腕がないことに気が付く
そして、足もないことに気が付いた
自分の体が真っ白で、丸いなことも
そして、それが溶けかかっていることを
オオカミが噛みつこうとしたのを、転がって避ける
考える暇もくれないの?
さっきから、痛いと思ってたけど本当に溶けてるじゃんw
「w」じゃねぇよ
日陰ー日陰はどこだー!
私は、辺りを転がり日陰を探す
おっ、あんなところに洞窟が、よっしゃー、日陰さえあれば、こっちのもんよ
しかし、そこにヒグマらしき動物がそこで寝てた
・・・日陰ー日陰はどこじゃー
私はその洞窟をあきらめ、転がり続ける
目がないサルやなんか燃えている熊とかとエンカウントしながら、転がっていくと
自分の体が大きくなっていることに気が付いた
体が重くなって、動けない
ん?いや、溶けることはまずなくなったから結果オーライじゃない?
ふぅ、寒い
でもやっと、一休みできる
実は、さっきから気づいてたんだけど
私、もしかして、雪だるまになってる?!
人間だった時の最後の記憶は運動会だったような /ボソ
そうそう、走る前
って、まさか私、スタートダッシュにミスって転んで死んだとかじゃないよね /ボソ
やだやだ、そ、そんなわけないよね /ボソ
ともかく、これって多分、転生だよね。 /ボソ
不思議生物盛沢山だったから、ここ地球じゃなさそうだし /ボソッ
ああ、ボソボソうるさ・・・
私の体を崩す子供
うぎゃー何やってくれてんの君たち
くっ、声が出ない。
発声器官がないから当たり前ではあるけれども
でも、しゃべる雪だるまって普通に怖いからなぁ
てか、身動き一つとれないんだけど、このまま私、死ぬの?
「やめなさい、雪だるまさんがかわいそうでしょ」
「はぁーい」
「よし、いいこね」
てくてくと、お母さんっぽい人に連れてかれた
おっ崩してくれたおかげで、元の大きさに戻った
でも、子供にもやられそうになる私って
弱ぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁ
どうやって生きてけばいいの?
って、言ってる間に溶け始めてるしぃー!