帝国学園
「おぉ!ここが学院か!?でけーな!」
「マーボ、落ち着け。田舎もん感が出まくって恥ずかしいだろ」
「マーボうるさい…。」
「だってよ!惑星飛び越えるなんて初めてだったしもうすべてがキラキラだよ!これもお師匠様のおかげだな!」
俺たちはいくつもの惑星を宇宙船に乗ってやっとこの、帝国の誇る最強の惑星[帝国戦艦惑星ガイア]にたどり着いたのだ。田舎惑星の俺達には刺激の強い惑星だった。
「とりあえず早く学園の受付に行こう。」
階段のない光るエスカレーターに乗って学園内の大きな広場に出た。
「すいません。本日から戦闘候補生として入園させていただくシン・ボイリアです。」
「新入生の方ですか。では、この学園の最上階の50回にどうぞ。」
その説明道理俺たちはエレベーターに乗って50の文字を押した。
「すげーはえーなこれ!一瞬で50階来たぞ!」
そこはドームのようになっており空は透けて見えている。余裕で何万人もの人が入れそうなところだ。
「マーボ・・・。うるさい。シンも俺も迷惑…。」
「いやだってよ!俺たちの住む場所なんてこんなすげーエレベーターねーぞ!しかもなんだここ!!空透けてんぞ!」
「いちいち驚いて疲れないのか?」
「そう…。最初からそういうところってわかってたじゃん…。」
「そーだけど生で見るとやっぱちげーなー!え、しかもこんなに…。」
「ん?どしたマーボ??」
「こんなに女の子たちがいるなんて!!なんて楽園なんだここは!!俺たちは田舎惑星のさらに田舎育ちで女子なんて色気のねー芋女ばっか見てたから…。なんか・・・。泣けてきた…。ぐすっ」
「まぁ確かに都会って感じの人間がすごく多いし、確かに女子はレベルが高い…。」
「うん…。それはあるね…。」
何を隠そう俺たちはよくエッチな本を拾ったり見つけては三人で共有してたので女性についてのことはお互いに熟知しているのだ。
「あー、アーゆーこはマーボ好きそうだなー。スポーツマンっぽい女の子っていうの??」
「わかる…。元気が良すぎて俺は絶対に無理だ…。」
「え!?どのこどのこ?!・・・・・っ!!!ッぐ!!ぬはっ!!」
「えっ、えっ、えっ!?なに!?マーボ何!?」
「なんて健康的なボデェ。そして健康的な小麦色の肌。それでいて短くそろえられたあの輝く金髪。ん?角生えてない?」
「生えてるね。鬼人族?ハーフ?クォーター?」
「もうさ。俺決めたわ。あの子のために生きるわ。すいませぇぇぇぇん!!」
マーボが走って行ったので俺たちもついていく。
「はい?私ですか?」
「はい。もしよければお名前をいただいてもよろしいでしょうか。まぁい、すぅいぃーっっつがぁーっる!」
「えっ…。」
{あーあ。やっちゃったよ}そう思った時だった。
「ちょっと。エリナが困ってるじゃない。」
何人かの女子を引き連れた女子が間に入って来た。
マーボは他人が目に入らないのかずっと鬼人族ハーフの女子を見つめている。
「あー、悪い俺の友達が。こいつこうだって決めたらすごく頑固で…。」
「エリナさんっていうんですね。僕はマーボ・サンチュ。あなたの騎士でありあなたのために生きると誓ったあなたのための男です。ここに永遠の愛を誓いましょう。」
「えっ…。あの私…。えっ…。どうしよう…。」
「だから!やめなさいよね!あんたたちもこの男を止めてよ!!」
「マーボは…。こうと決めたらやり遂げるまで止まらない…。」
その時だった
ゴォォォォォォン ゴォォォォォン
「戦闘候補新入生諸君!よくぞこの帝国一の学園に参った!ここは己を磨き上げ最強の戦士になるための場所。そして将来は帝国の立派な所有物になってくれたまえ!では、戦闘候補新入生代表、ミサ・ハーネス君!」
「はい!」
「えっ!?代表なの!?」
「人は見かけによらない…。」
さっきまで俺たちに怒っていた女子はまさかの代表であったのだ。しかもこんなところをうろついていてよかったのかとおもった。
「皆様。はじめましてわたくしがミサ・ハーネスでございます。この帝国戦艦惑星ガイアとは(うんぬんかんぬん)帝国学園に来たからには切磋琢磨しお互いに高めあって行きましょう。これでわたくしミサ・ハーネス代表の言葉を終わりにします。」
あー、何て愛国心の塊…。もう途中から話が長すぎて・・・。
「ミサ。お疲れ様。私もう感動しちゃったよ!特に「数々の反乱分子をおさえるために!平和のために!そのために私たちがいるのです!!」ってあたり!」
「もうやだ!やめてよ!すごく緊張したんだから!」
「そんな緊張してる風には見えなかったけどな。まさに愛国心の塊って感じだ。ご苦労なこった」
「あんたといい、あんたの連れといいさっきから何なの?愛国心の何がいけないのよ」
えっ…。なんか怒っていらっしゃる??
「シン…。一言たぶん余計だった…。」