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×5 祝祭の表裏  作者: 有栖川優悟
8/8

*参拾捌

 駿河するがの仕掛けた爆弾は、思わぬ形で弾けていった。


 B組のステージに色々なアイドルやバンドを呼び込むというものだったが、その範囲が誤算だった。最大の駒であるはずの「八人ミサキ」が呼べなかったのだ。まさか断られるとは思わなかったのだろう。

 その代わりのグループは、おうぎ、しきみ、菊里くくりの三人組――現「アヴァロン」本部の構成員たちである。

「こんにちはー、今日は『八人ミサキ』の代わりに来ました!『PoisonポワゾンFleurフルール』です!」

 Poison Fleur――つまり、毒の花。彼女達は有毒植物の名を冠してここに居るのだ。


 特にセンターの少女――岸波扇は、来た客達をA組に流すには十分すぎる()()を持っていた。

「ねえ君、どこのクラスの子?」

「あ…中等部三年A組です」

「隣のクラスだね!じゃあそこ行くね!」

「もう扇ちゃん達にお金落としちゃうかも!」


 ――ああ、どうしてあいつらを認めてしまったんだろう。逆に利用されるだなんて、計算に入れてなかった。


 こうして今年の文化祭の一日目は、三年A組がリードして終わった。



 Cast

 岸波 扇

 笹部 穂香

 吉野 陽菜

 間宮 忍

 時坂 神楽

 千石 早苗


 小田切 氷雨

 八神・ラングレー・綾音

 御崎 志歩


 嶋村 和穂

 駿河 東香

 瀬田 礼麻


 皇 昏羽

 日笠 しきみ

 能前 菊里

 水谷 佳織

 ダチュラ・オルコット

 仁坂 瞳

 川谷 花子

 パトリシア・ファーレンハイト

皆様こんにちは、はじめましての方ははじめまして。「となりの通り魔さま。」、略して「となりま」をご覧いただき、ありがとうございます。「となりま」の原作担当の有栖川優悟と申します。以後お見知り置きを。


先に重大発表です。


本作品『となりの通り魔さま。』の作品全体のイメージソングが、ハルカトミユキ様の「ニュートンの林檎」に決定いたしました!

提案してくださったとある読者様に感謝。


あとは恒例の振り返り、というか補足ですね。

・参拾壱

学園祭編スタート!我ながら書いてて思ったこと。編入してたった半年でクラス全員まとめられるとか扇すげえ。

・参拾弐

アイドル『八人ミサキ』が本格登場です!アイドルがいるクラスって珍しいんだろうか。

・参拾参

久し振りに任務自体をがっつり描く回ですね。そして旧メンバーも入ってなんか…なんか謎の感動。

・参拾肆

恒例の流血回。奈浪プロダクションの元ネタは当サイト『小説家になろう』から名前だけをお借りしました。

契器というのは扇の“ミセリコルデ”やダチュラの“エストック”など、アヴァロン勢が使う武器の総称です。契約する器、契器。

・参拾伍

ココアソーダクエン酸は某アニメの空耳ネタです。

・参拾陸

いよいよ文化祭本番!九十九堂の面々が久々登場。

・参拾漆

駿河はまだ扇の正体には気づいてはいません。

・参拾捌

お気付きの方はいると思いますが、アヴァロン構成員の偽名は全て有毒植物から取っています。

(「岸」波扇→ヒガンバナ、日笠「しきみ」→シキミ、「能前」菊里→ノウゼンカズラ、「水」沢佳織→スイセン、「ダチュラ」・オルコット→ダチュラ)




今巻は筆が前回に比べて遅めです(前巻が速すぎただけ)。そしてまた扇視点が多いですね。


少し今後の展開に関わる裏話をします。

・ダチュラさんは扇に今後深く関わっていきます。

偽名の「ダチュラ」とはチョウセンアサガオを意味します。チョウセンアサガオは「曼陀羅華」とも呼ばれる、ナス科の有毒植物です。ちなみに扇の苗字の由来である彼岸花は「曼珠沙華」。

・6巻か7巻のどこかで、扇に近しい人物が物語から退場します。

とりあえず体質的に忍ではないということだけ言っておきます。


最後に。

この作品を見ている全ての方々を始めとした私に関わる全ての方々に、この場を借りて御礼を申し上げます。

また、この作品は二次創作を歓迎しています。


2017年12月04日

自宅にて

有栖川 優悟


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