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継承

美しい金髪をツインテールという髪型にした少女。

少女は今、光を見つめている。

少女の数メートル先で輝く光を。

思わず心を奪われてしいそうになる、優しく温かい輝きが少女を照らしている。

不意に光が喋りかけてきた。

「……貴方は、この力を受け継ぐのに適しているかしら」

少女は強気に返す。

「当然でしょ、この私よ?それとも何、私が気に食わないっていうの?」

光は優しく返す。

「いいえ。あなたは確かに……この力を継ぐのに適している。でもね、一つだけ」

光は少し間をあけ、この先のことを少し隠しているような気がする。

「この力は、他の王とは異なるもの。この力には、眷属が必要よ。仲間を、大切に出来ると誓える?」

そんな光の問いかけに、

「……当然でしょ。自分の仲間を信じられなくて、何が王よ。私は、仲間を大切にするわ。必ずね。」

少女の答えに満足したのか、光は告げた。

「いい答えよ。貴方の名前は?」

少女はない胸を張って答える。

「私の名前は、フィラル・リンヴァッハよ」

「……フィラル・リンヴァッハに我が力を継承する。今から貴方は王となり、闘いに巻き込まれていく。それでも構わないわね?」

フィラルという少女は迷わず答える。

「当然でしょ。もう質問は終わり?」

「そうね。貴方はこの力に合いすぎているくらい、適合しているわ。私から言えることは一つだけ。くどいようだけど、仲間を大切にね」

そう言うと光はより一層輝き、光は少女の胸元に吸い込まれていく。最後の光が飲み込まれたところで、小さく光が弾けた。

「……これで私は王になった。今はふたりだけだけど、もっと仲間を増やして...私が頂点に立つ」


フィラルの周りは闇に包まれた。光が消えたことで、明かりもなくなったのである。今、フィラルの眷属は俺だけだ。たった今目の前で、俺の主は本当に王になった。はぁ、本当に後に引けなくなった。いいさ、こうなったらどこまでもついて行ってやる。

「ちょっと、早く来なさいよ!私を助けなさい!!」

強気でいわゆるツンデレという性格のフィラル。

俺はフィラルの眷属だ。これからはもっと闘いに巻き込まれていく。そんな中で俺はフィラルを守り、勝利に導かなくてはいけない。

こんな事になったのは、あの日だ。

あの日、俺はフィラルに出会った。

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