あいへいとゆー
「あーあーあーなんであいつ生きてるんだろう。
「殺してぇ殺してぇ!いいよな殺しても!答えは聞いてない!ぎゃはははは!さっさと死ねばいいのに。生きてる価値を捜してるなら既に手遅れじゃねぇ?
「なんかもういろんなもん返してほしい。金も心も時間もすべて
「生きてるうちに何回後悔するんだろう。あー!過去とあいつを抹消してぇ!記憶の中では何度も死んでるのに、何回も生き返ってくるから嫌。思い返すと吐き気がする!街中で出会ったらこっちが死にたくなるよ。厭だ。嫌だ。イヤだ!いや!いや!!」
発狂して、目が覚める。
額に浮かぶ汗を拭った。
また嫌な夢を見た気がするんだけど、特に覚えてない。
胸の奥のもやもやが晴れずに残っていた。
…とにかく、喉が渇いた。
起き上がり、冷蔵庫から冷えたミネラルウォーターをらっぱ飲みする。
カーテンを開くと、日差しが突き刺すように部屋を明るくなった。
…眩しい。
眠くなるような昨日の日差しとは違う。
ベッドに腰を落とす。
右腕をつねる。
…痛い。…不思議だ。
今日も死んでるように生きている。
携帯を見ると、着信があった。
ユガミからだ。
気分ももやもやしているし、ちょうどいい。
すぐに折り返して仕事を受ける。
『今度は長くかかるかもな、できるか?』
「断る理由がないだろ」
僕はヒビキ。
クローンNoは、4253。
名前なんか意味ないけれど、誰かが識別するためには必要なんだろう。
僕のオリジナルと識別するために。
僕は生きるために、闇の空気を吸っていた。




