オイッス! の人の名言
何となくエッセイ。
いかりや長介氏の言葉である。
故人となられてだいぶ経つが、その人の言葉はいまだに動画で多く取り上げられている。
強くなることはないです。
弱い自分に苦しむことが、大事なことなのです。
人間は元々弱い生き物なのです。
それなのに、心の苦しみから逃れようとして、強くなろうとする。
強くなるということは、鈍くなるということなのです。
鈍感になるということです。
自分が痛みに鈍感になると、他者の痛みにも鈍感になる。
自分が強いと錯覚した人間は、他者を攻撃する。
痛みに鈍感になり、優しさを失う。
良いんですよ…… 弱いまんまで……
自分の弱さと向き合い、大事になさい。
人間は弱いままでいいんです。
いつまでも……
弱いものが手を取り合い、生きていく社会こそが素晴らしい。
このような言葉を彼は残している。
昭和の時代、土曜日の夜8時のお茶の間を賑わした「ドリフターズ」のリーダーであったいかりや長介こと長さんは、おそらくこの「強い人間」だと自身が思っていた時期があったのではなかろうか。
ドリフターズの初期のメンバーだった荒井注の脱退や加藤茶の苦言などからも、一時期彼は横柄であったように思える。
長さんの先の言葉は、そんな彼自身の過去の戒めなのかも知れない。
この名言と言われる言葉は、とても優しく、そしてどこか苦みを感じさせる。
カサブランカの
「強くなければ、生きていけない。優しくなければ、生きる資格がない」という言葉も好きです。
アメリカはいまガタガタだけど。