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捜査官ブロード②

~S&S社食堂~


「何があったの!?」

ソファーで横になっているナトスを目の当たりにした

ロレーヌがそう言うと、ユナが答える。

「多分“反響索敵”を発動させてたんだと思う、RKWコロニー跡遺跡に居たんだけど、そこで突然苦しみだして・・慌ててここに瞬間移動したあとずっと目覚めない・・・“鑑定”で確認したけどダメージも無くただ意識消失と・・・」

ソロル「意識消失・・気絶って事?」

ロレーヌ「“反響索敵”・・・」

2人がそう呟くと、

テーブルに座っているアンプレスが言う。

「外傷もなく呼吸も正常・・・何かわかるか?ミノア」

それを聞いた皆も自然とミノアへ視線を向けた。

皆の視線が刺さる中ミノアは慌てて答える。

「え?え?・・わ、わかんないよ?何で僕が・・・」

ソロル「だって兄弟でしょ、私達より付き合い長いじゃん」

ミュウ「そうなのです、今まで同じような事はなかったのですか?」

「ぼ、僕の知る限りないけど・・・僕も“鑑定”で見てみるよ・・」

ミノアはナトスに歩み寄ると“鑑定”を発動させた。

「な!?何だよこれ・・・こんな見え方してたっけ?・・・」

突然驚いたようにミノアは声をあげた。

ソロル「どうしたの!?」

ユナ「まさか・・死んで・・・」

「い、いや・・違う、何か見えてる情報量が凄い事に・・・」

ミノアの反応を見ていたアンプレスが言う。

「・・得意不得意、付加効果・・・その手の変化が起きたんじゃないか?昨日話したろ、っで、どう見えたんだ?」

ロレーヌ「付加効果・・・」

ロレーヌが呟くと、ミノアは見えたものの中で

“状態”の部分だけの説明を始める。

「状態の所・・意識消失の部分が詳しく表記されてるんだ・・・」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

氏名:ナトス(神アルモニア・セオスの介入で、覚醒した

ソロル・ノウビシウムに召還されし者)

職業:警官→探偵→神使

レベル:1 lv  年齢:23 歳+(15919時間)

状態:意識消失(ナトス自身で脳への負荷を避ける為

   意識を断った状態。脳の疲労が回復すると、

自発的に目を覚ます。)

・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ソロル「自分で気絶したって事!?」

ユナ「自分で目を覚ます!?」

「“鑑定”でそんなことまで解るのですか!?そ、そんなの聞いたことないのです・・まさか“真鑑定・極”!?」

ミュウがそう言うとアンプレスは否定するように言う。

「いや、そういう変化では無いんだ、鑑定から真鑑定は見える範囲が2段目3段目と増える変化だが、ミノアのは元々見えている範囲の情報量が増えている・・」

「じゃぁ、付加効果でこんな事が・・・」

ソロルがそう言うと、アンプレスはそれを否定するように答える。

「それとも違う、これは新たな効果が生まれたと言うより、技能そのものの強化、視認技能で強化が起きるのは稀だがな」

「強化・・た、確かに技能の強化は普通に起こる、私の“反響索敵”も強化される様に範囲が伸びるし・・で、でもホント“鑑定”で強化が起きるなんて聞いたことな・・」

「あっ!」

ユナの言葉を遮るように、突然ミノアが何かに気付いたような声をあげた。

「ど、どうかしたの!?」

ミノアの反応にソロルが疑問を投げかけると、

誤魔化しながら答える。

「・・だ、大丈夫何でもない・・えっとアレだよね?アンが言ってるのって、僕のステータスの3段目に視覚の“視”って言う表記があるから視認系の技能が得意だって話だよね」

「あぁそう言う事だ、得意技能は強化も起こりやすく、付加効果も得やすい」

アンプレスがそう答えると、

ロレーヌが語りだす。

「・・・ミノアに起きた技能の強化は納得よ、ナトスの“反響索敵”も異常な範囲・・強化が起きてたし、付加効果もあったみたいだから・・」

「ふ、付加効果!?・・確かに範囲は異常だったけど・・・」

ユナがそう言うとロレーヌは続ける。

「・・脳への負荷、恐らく付加・・」

「そうじゃん!」

ロレーヌの言葉を遮るようにユナが声をあげ続ける。

「それが原因なんだろ!?ナトス教官が意識を断ったのは!?」

「そ、そうだと思うけど・・」

ミノアがそう答えるとユナは続ける。

「それって結構ヤバいんじゃ・・なんか変な攻撃で脳へ負荷がかかったんじゃ・・・」

ユナが心配そうに言うと、ミノア自信なさげに答える。

「自発的に起きてくるみたいだし、攻撃を受けたとかじゃないんじゃないかな?・・」

その態度にユナは詰め寄る。

「何だよ、かな?って、もっとハッキリ言いきれないのかよ、落ち着けねぇじゃん」

「そ、そう言われも・・」

ユナはあの場で苦しむナトスを目の当たりにしていた。

異常事態だったのは間違いなく、何か良くない事が

起きたのだと思えてならなかった。

しかしユナの心配を他所に、ナトスは目覚める。

「・・・」

ナトスが目を覚ますとソファーの上で横になっていた。

「命に別状はないんだ、落ち着いて座ってろよ」

アンプレスがそう言うと

ウロウロと歩き回るユナが言う。

「あのナトスだよ!?あのナトス教官が気を失うなんて絶対ヤバいって!・・いやな胸騒ぎが収まんないんだ・・・」

「(胸騒ぎ・・・)」

すると目覚めたナトスに気付いたピューネが声をあげる。

「あっ!ミノアのお兄さん!起きたの!?」

一同「え!?」

ピューネの声で皆が、ナトスに視線を向けると、

ナトスはため息を付き起き上がる。

「はぁ・・・どれぐらい時間がたってる?・・・」

「え・・に、2時間ぐらいだけど・・・起きて大丈夫なのか?・・・」

ナトスの質問にユナが答えつつ心配の声をあげると、

アンプレスも続く。

「何があったんだ・・お前ほどの男が気を失うなんて・・・」

「・・脳の疲労とストレスが急激に高まり、考えるのを止める為自ら意識を断った、」

ナトスはユナに視線を向け続ける。

「攻撃を受けたわけではない、安心しろ」

「じゃ、じゃぁ・・疲労やストレスって・・・」

ユナが疑問を口にすると、ロレーヌが言う。

「付加効果・・“反響索敵”で聞いたのね?・・」

何かを悟ったように言うロレーヌを見て、

ナトスは答える。

「・・あぁ・・・とりあえず、依頼は完了した、ベネーさんに報告しなければならない、その前に所長には話しておきたいんだが・・」

「(・・みんなには言えない内容?・・・)じゃぁ執務室に、ミノアはどうする?一応S&S社の社員だけど」

「い、一応って・・・」

ナトスはソファーから立ち上がると、

苦笑いを浮かべるミノアに言う。

「ミノアにも聞いてもらう」

「ちょっと待ってよ、私たちは話を聞けないの?」

ソロルが執務室へ向かおうとするナトスを

引き留めると、ユナとミュウも続く。

「そうなのです、付加効果の話も気になってるのです」

「聞いたって何だよ聞いたって・・・」

それに対しロレーヌが言う。

「ごめんね皆、業務で知り得た情報は基本社外秘、クライアントに報告後皆に話せると私が判断したら必ず教えるから・・ね?」

それを聞きしょんぼりする3人を置いて、

執務室へ向かうナトスとロレーヌの後を追うように

ミノアは動き出し、アンプレスに声をかける。

「ねぇアン、後で少し時間良い?相談したい事があるんだ」

「ん?俺にか?・・・」

「うん・・まだいるよね?」

アンプレスは疑問に思いつつも気前よく答えた。

「あぁ、居るつもりだ、また後でな」

ミノアはアンプレスの返答を聞くと、

執務室に向かった。


~リデニア国首都クヨトウ中央街~

~サキュリフィー邸~


コンコン。

「お見えになりました」

応接室の扉がノックされ、外から使用人の声が

聞こえると、中に居たテナクスが言う。

「わかった、入れ」

「失礼いたします」

カチャ。

使用人が扉を解放すると、

ギルド局長ヴィーロが扉の前で挨拶をする。

「お忙しい所恐れ入ります・・ん?」

ヴィーロは中に居る人物に気が付くと、

一瞬驚いた表情を見せたが、

すぐに真面目な顔で続けた。

「・・・ご無沙汰しております、フィニクシーさん」

「え!?フィニクシーってあの?・・ちょ・・ちょっと、局長どいて下さい」

体の大きいヴィーロが壁になり、

後ろに控えていたブロードが、

中が見えず苦言を言うと、

フィニクシーは答える。

「お元気そうで何よりですねヴィーロ」

ヴィーロが一歩前に出ると、

突然目の前の壁が動いたことで

バランスを崩したブロードが

バタバタと入室してきた。

「し、失礼しました、捜査課課長のブロードと申します」

ブロードは直ぐに姿勢を正し挨拶すると、

王将と一緒に居る人物を見て言う。

「シェンター殿と・・フィニクシー様・・・」

「王将から信頼のおけるものと聞いてシェンター殿とは思っていたが・・フィニクシーさんも一緒とは・・・」

ブロードに続きヴィーロがそう言うと、

テナクスは話を進める。

「早速聞かせてもらえるか?もしかしたらこちらの懸念と繋がるかもしれん」

テナクスはそう言いつつ使用人に視線を送る。

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