桶狭間の戦い(前編)
信長とその家臣達・佐々成政、柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興、高崎義重(主人公)、前田利家は世間話をしながら今後どうやっていくか話をしている中、突然伝令が参った。
「ほ、ほ、報告します!今川勢約3万!尾張に進行中との事!急ぎ評定を開かれたし!」
この言葉により全員が戦慄した。あの今川家がついに動いたと・・・。成政と長秀は籠城作戦を提案した。
「これは籠城だ!今川に勝つには籠城しかあるまい!」
「いやいや籠城すれば素通りしてくれるやもしれん!今川は上洛を目的としているはずだ!」
勝家と恒興と利家の三人は迎撃という形で出陣という提案をした。
「馬鹿を言うな!ここは出陣しての迎撃!今川なんぞ高崎がいれば一捻りよ!」
「「そうだそうだ!」」
「おれをなんだと思ってんだ・・・・」
信長は考えていた・・・・迎撃か・・・籠城か・・・はたまたは高崎を使っての迎撃かと・・・しかし一つ考えが思いついた。高崎なら高崎ならこの窮地なんとかしてくれるのではと。
「高崎!お主ならどうする?」
信長に質問をされた高崎はこう答えた。
「俺の策なら・・・本陣今川義元公は桶狭間にある田楽狭間という所で休息をとるはず・・・あくまでも憶測だ!ならその田楽狭間で奇襲をかけてみないか?」
信長は高崎の策に乗ったといわんばかりの満面な笑みを浮かべた。
「よし・・・それで行こう!しかし!忍びを出す故まだ動くべきではない!解散だ!」
そして周りは解散したが、高崎と信長は残った。お互い何か言いたい事があるのだろうとわかっていた。
「高崎・・・桶狭間いや田楽狭間の戦いをどうみる?」
「織田勢の圧勝だな・・・しかしそれは史実通り行っているという話だ。もし失敗でもすれば・・・」
「織田の負け・・・そして俺の首が義元公に取られるか!」
「そうだな・・・だがそれはさせない。何故なら俺がいるからだ!」
高崎は満面な笑みで答えた。信長はその満面な笑みを見て、ホっとしたようだ。そしてお互い何も言わず解散した。
高崎は思った。信勝と救い、信賢まで救ってしまった。それならば史実通りではないのだからきっとこの桶狭間の戦いも変わるだろうと・・・しかし高崎は決めたのだこの身体が壊れようと信長は絶対に生き残らせねばならないと・・・そう本能寺の変でもだ・・・・。
桶狭間の戦いまであと数日・・・・