村木城攻め
天文23年1月、今川勢に侵略されていた村木城を奪還すべく、出陣準備を進めていた。
「なあ信長」
「なんじゃ高崎」
「村木城奪還、今回も俺じゃだめなのか?」
「当たり前だこのうつけが・・・高崎お主ばかり先陣をきってみろ?足軽が成長せんわ」
「それもそうだな・・・!」
当たり前のことだ、高崎はチートボディであるためそして少し剣術、槍術をかじってる為余計に無双してしまうだろう。
そして二日後、夜明けとともについに村木城攻めが開始されたのであった。
「おーおーやってるなー俺も行きたかったな~あ~行きたかったな~!」
高崎が駄々をこねてるがそれを無視して目を瞑っていた信長だが、勝家は怒った。
「うるさいぞ!高崎!お主はあまりにも強すぎる!だからこうしてお主を縛っているのだぞ!?」
「だってよーおっちゃん・・・っちぇわかったよ」
「まったく最近の若造は・・・」
「「「ハハハハ!」」」
このやり取りで陣の中は緊張していたのが無くなりお互い穏やかな顔になった。これも高崎の力なのではないだろうかと思う信長なのであった。
しかし村木城攻めのもっとも攻めにくい場所はやはり高崎を行かせるべきか考えていた。
「報告します!右陣!やはり攻めにくいかと!そろそろご決断を!」
「で、あるか!よし!高崎を右陣に出す!もう暴れてよいぞ高崎!ってすでにいない・・・まったくあやつは・・・」
伝令の言葉に信長は決めたが高崎を右陣に出すと言った瞬間高崎は勢い良く右陣へ向かったのであった。
「おらおらおら~!高崎義重!これより右陣を任された!者どもついてこい!」
「「「おおおおおお!!!」」」
高崎が来たことにより右陣、中陣、左陣は勢いを増した。
結果村木城は高崎が来たことにより史実よりも数多くの死傷者は出なかった。これもまた高崎が来たお陰であることを信長が一番理解していた。
そしてこの年、武田・北条・今川による三国同盟が成立。
いよいよ今川家は織田攻めを本格的に始めるのであった。