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正徳寺会見(前編)

鳴海城を取ってから20日が経ち突如、斎藤道三から織田信長に対面したいという知らせが届いたのであった。


「申し上げます。美濃の斎藤道三から信長様へご対面したいという書状をお持ちいたしました。これを・・・」


「で、あるか」


書状をもらった信長はすべて読み切った後ニヤリと笑った。


「道三の周りは俺の事を尾張の大うつけと呼んでおるわ!それが真か偽かを確かるために、富田の正徳寺で対面したいと書いておるわ!ハッハッハ!」


それを聞いた高崎は

(これはかの有名な正徳寺会見!ここで信長様は道三に度肝を抜かせたんだったな・・・)

そう高崎が思っている所に丹羽長秀が口に出した。


「信長様、これは斎藤家の謀略の可能性がござりまする。」


しかしそれを聞いた信長はさらに笑った。


「ハッハッハ!で、あるか!しかしな万千代!ここで道三に目に物を見せつけてやろうではないか!のぅ高崎!」


いきなり信長に話をふられた高崎はオドオドとしながら答えた。


「あ、え・・そうでござりますな!(いきなり話ふられてもビックリするだろ!)」


「では、明日正徳寺へ向かう!皆の者準備にかかれ!高崎!お主は残れ話すことがある!ついてこい!」


「「「ッハハ!」」」


評定が終わり、高崎は急いで信長の元へ行った。

信長の元に着いた高崎は部屋の前へ小姓に止められた。


「高崎殿、刀などはこちらでお預かりします。ではこちらにお入りください信長様がお待ちです。」


小姓に刀を預けた高崎は信長がいる部屋に入った。


「失礼いたします。高崎義重でございます。」


「高崎、襖を閉めよ、虎太郎!お主は耳を塞いでおけ、これから大事な話がある。」


信長の大事な話とは一体なんだろうと思いながら小姓の虎太郎は耳を塞いで待機した。

高崎はその大事な話とはなんだろうと思っていたのを口にした。


「大事な話とは一体なんでございまするか?」


それを聞いた信長は急に戦場での目で高崎の目を見た。それに気づいた高崎は冷や汗が流れた。自分が何かしでかしたのか?それとも先程のでお怒りかと・・・。しかし信長は高崎へとんでもない事を口にした。


「お主・・・・この世の者ではないな?どこからきた。儂の目では誤魔化せん。初めて会った時のあの出で立ち、そしてこの世の者でもありえぬ背丈。一体お主は何者だ?」


この言葉に高崎は雷を打たれたかのような衝撃を受けた。バレてしまった!しかし嘘を言えば何をされるかはわからない・・・だから高崎は正直に答えた。


「バレてましたか・・・そうです。俺は400年先の未来から来ました。そしてこの先何が起こるか知っています。答えましょうか?今後のあなたの・・・いえ織田信長としての生き様を」


高崎は答えた。そして今後の織田信長としての未来を教えようとしたが、信長は手を出し首を振った。


「いや、そんな未来を教えてもらっていてはつまらぬ。そうか400年先か・・・400年先の未来はどういう日ノ本になっているのだ?」


信長に質問された事をすべて答えた。日本は争いのない平和な国になり、世界と貿易を行ったり、助け合ったりした事もそれを聞き信長は安心した顔になった。


「そうか・・・日ノ本は平和になったか・・・しかしこの小さな国が400年先でも生き残っているとは思わなんだ・・・」


「えぇ・・・俺も思いますよ、でも技術は世界でも5本の指に入るぐらいですよ。」


その事を聞いた信長は笑い、質問した。


「ハッハッハ!で、あるか!して高崎、この火縄銃はこれ以上改良できるんだな?」


「そうですね、この火縄銃の筒の中を螺旋状にして、弾も螺旋状に尖らせると飛距離も上がり、殺傷能力も上がります。そして火薬と弾を一体型にすればより撃ちやすくなるかと」


「で、あるか・・・よしそれをこの紙に書いておけ、後程鍛冶屋どもに改良してもらうとする。大儀であった。話はそれだけだ。」


「ハハ!」


信長との未来の話、そして今後未来が少し変わる事になるであろう火縄銃の改良の話はここで終わった。



正徳寺ウィキペディア

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%BE%B3%E5%AF%BA_(%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E5%B8%82)

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