初陣
信長に仕官を認められた高崎はとある団子屋で休憩していた。
「しかし仕官して早々足軽大将って・・・あの一戦がやっぱ効いたのかね~」パクパク
高崎は団子を頬張りながら仕官していきなりの足軽大将という身分に少し驚きながら食べていた。
そこに遠くから走ってくる小姓らしき者が来た
「高崎殿であらせられるな!?私は信長様の小姓でござりまする。信長様がご出陣である!急ぎ準備をしたためられよ!」
と小姓から言伝を頂き、高崎は意気揚々と立ち小姓を抱え清州城へ向かった。
「あいわかった!おっちゃん!釣りはいらねぇ!いくぞ小姓!」
時は経ち出陣前
「信長様の出陣前のお言葉を頂く!皆の者よく聞け!」
「よく集まってくれた皆の者!これより悪しき今川家の鳴海城を攻める!ゆくぞ!」
その言葉で織田家の武将、足軽、雑兵達は大声を出した。
「「「うおおおおおおおお!」」」
高崎は初めての戦に興奮した。
(これが!これが戦!武名を上げるチャンス!俺はこのチートボディで最前線で暴れてやる!)
これより高崎の初陣が始まる。織田家兵数800に対し今川家は1200果たして鳴海城は落ちるのであろうか。
時は経ち鳴海城近辺
「これより鳴海城を攻める!かかれー!」
信長の一声により鳴海城を攻めるのであったが・・・一人おかしい足軽がいた。そう高崎だ
「一番槍は俺じゃああああ!」
織田家、今川家の兵士は唖然とした。無理もない高崎の速さは人間が出すスピードではない、馬が全力で出す速さだ。そして高崎は鳴海城の門をドロップキックで開けた。
「「ええええええええ!?」」
織田家と今川家は驚愕した。それを見た信長は
「面白い!高崎そのまま鳴海城をとってみせろ!」
高崎は暴れに暴れまわった。一人は首が飛び、一人は上半身下半身おさらば、一人は真っ二つになったりと大暴れしていた。人は高崎をこう呼ぶのであった。
「阿修羅じゃ!阿修羅が出よったみゃ~!」
阿修羅と!
「何が阿修羅じゃ父上!この山口教吉めがあの高崎という者を討ちに行って参りまする!」
「止すんだ!教吉!くそ!行ってしもうたか!」
高崎の猛攻は止まらない、織田勢は高崎に付いていきながら攻めた。
「高崎殿の後ろを守れ!これ以上前に行けば高崎殿の攻撃に巻き添えを食らってしまう!」
そこに一人の若武者が立ちはだかる
「我こそが鳴海城城主!山口教継の息子!山口教吉である!いざ尋常に勝負!」
高崎は気づいた。こいつを殺せば武功も上がる!こいつを殺して城主の父教継を殺せばもっと武功が手に入ると!
「やあやあ我こそは高崎義重!足軽大将!いざ尋常に勝負!」
お互いの攻撃が交差したが、剣の速さは高崎が速かった山口教吉は一太刀も与えられず首が飛んだ。
「山口教吉の首打ち取ったりいいい!このまま山口教継を打ち取る!続けえぇぇ!」
かくして鳴海城は織田家の手によって・・・いや高崎義重の手によって落ちたのであった。