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墨俣一夜城

1566(永禄9)年、稲葉山城を攻略するため、墨俣に築城をすることを信長は家臣に命じるのであった。


「墨俣に城を築城するのだが・・・信盛!できるな?」


「ハハ!お任せあれ!」


信長の命令に答えた佐久間信盛はすぐさま広間から出て、墨俣への準備を急いだ。

しかし1週間後・・・・


「殿・・・申し訳ございませぬ!」


信盛は失敗したのだ。原因は斎藤龍興が墨俣を監視していたのだ。そこに信盛が築城しようとしている所を確認したため龍興は築城阻止の為の軍を動かしたのであった。


「殿!この柴田勝家、墨俣に築城してみせまする!」


「で、あるか!やってみせよ!」


「ハハ!」


勝家は墨俣に築城できると自信満々であったが、これも斎藤家の軍によって築城は阻止された。

そこで秀吉が挑戦するのであった。


「信長様ァ!この儂にやらせてくだせぇ!」


「サルか!やってみせよ!」


「ハハァ!」


墨俣築城の評定が終わり高崎は急いで秀吉に話しかけた。


「秀吉殿、策はあるのですか?」


「おお!これは義重殿!そうですみゃ!ちょっとした策での~ヒャッヒャッヒャ」


高崎は知っていた。秀吉が墨俣一夜城を作ることを・・・。

墨俣についた秀吉と蜂須賀小六とその川並衆は急いで城を作るのだった。


「いそげ~!斎藤軍に気づかれないうちに外側から作っていくんだみゃ~!」


「「おおう!」」


「しかしよ秀吉、お前の策凄いな!名前はあるのか?」


「おうよ小六!名付けて!墨俣一夜城じゃ~!」


数日が経って斎藤家のほうでは・・・。


「龍興様!墨俣に!墨俣に城が建っておりまする!」


「なに!?それはまことか!」


「まことにござりまする!」


「いそいで軍を作り、墨俣の築城を阻止せよ!」


「ハハ!」


そのころ墨俣では秀吉の元に高崎とその兵2000が到着していた。史実ではこのように築城中に援軍はこなかったが、高崎は未来人なので斎藤軍が来ることを把握していた為信長に許可をもらい、秀吉の元に来たのであった。


「いや~義重殿!此度の援軍感謝するでござるよ~!まさか鉄砲隊900そして騎馬隊600と弓隊500も貸していただけるなんて!」


「あ~それは・・・信長に駄々をこねてでも鉄砲900騎馬600弓500も頼んだんだよ・・・ちょっと策があってな!」


「期待しておりますぞ!」


「お前が高崎義重か!噂通り大きいのお!俺は蜂須賀小六ってんだ!宜しくな!」


「こちらこそよろしくお願いします。」


挨拶をしている中伝令が届いた。それは斎藤軍が墨俣に進行中とのこと。この事で周りは騒ぎ出すが高崎は冷静に対応した。


「秀吉殿、焦らずともいい、私達援軍が来たのはこの為ですから」


「おお!そうじゃったな!頼んだぞ!」


「ええ、任されました!」


ついに斎藤龍興軍は墨俣に到着、そして墨俣へ突撃の命令をした。


「墨俣の築城を阻止しろ~!突撃~!」


「「「おおおおお!!」」」


しかし突撃したものは全員鉄砲、弓によって打ち取られたのであった。高崎がしたのはもっと先で行う長篠の戦いでの三段撃ちをこの墨俣防衛戦で行ったのであった。


「今ぞ!斎藤軍は怯んだ!騎馬隊突撃ぃ!」


「「「おおおおお!!」」」


怯んだところを騎馬隊で突撃させる。しかし尾張の騎馬隊はいまだに弱いと言われていたが、この少数の騎馬隊はそうではなかったのだ。高崎自身が育て上げた。武田騎馬隊よりも強い織田騎馬隊を作り上げたのだ。


「ぐぬぬ!退け!退け!」


これにより斎藤軍は撤退。墨俣防衛戦は織田軍の勝利。そしてこのまま墨俣に築城するのであった。


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