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斎藤義龍死去

前回の桶狭間からだいぶ飛びます。(戦という戦がなかったみたいなので・・・)

1561年(永禄4年)5月、高崎は迷いに迷っていた。


「ん~・・・これにするか?いやこれにするか?」


迷っていたのはそう・・・呉服!なぜかというと・・・


『高崎よ』


『なんですか信長様』


『お主そろそろその未来の服はやめてこちらの世界での服装に変えたらどうだ?昔の俺みたいにあんな恰好でもいいぞ?』


『そうだよな~・・・よし!今から呉服屋行ってくるわ!ピシっとした服装にしてみるわ!』


このちょっとの会話ですぐに決断をした高崎。しかしそこからが問題であった。左にあるのは黒一式とした服装。右には虎・豹柄を模した服装。真ん中には真っ白の服装が置かれていた。


(いや真ん中は無理無理!死装束じゃね~か!やっぱこの左右に飾られているやつだよな~・・・)


そこにある一人が加わった。前田利家だ。


「よう!そんなとこでなにボケっと突っ立てるんだ義重!」


「おう!利家か!いや~この左右に置かれている呉服に迷っていてな~・・・嫁の琴に聞いても・・・」


『あなたならどんな服装をしても、とても凛々しいと思います。』


「ってよ~・・・」


「なるほどね・・・俺は右の豹柄がいいと思うぜ?傾奇者らしくていいじゃね~か!」


「いや・・・あんた目線だと大うつけになるわ!」


「「う~ん・・・」」


「あ、そうだったもうすぐ評定始まるから戻って来いよ」


利家の言葉にッハ!と気づいた高崎。しかし容姿を変えてから評定に行きたかったので後で行くと言ってまた呉服のほうへ目を向けた。

そして困りに困っていた高崎はついに決めた。


「よしこの左の黒一式にしよう!おっちゃんこの黒一式の和装をくれ!銭はある!釣りはいらん!」


「へ、へい!毎度あり!すぐにお着換えしますか?」


そういわれて少し考えたが今の恰好はジャージ姿であった。ならばすぐに恰好を変えた方がよかろうと高崎は思った。


「よしすぐに着替える!それと散髪屋?とかねぇか?」


「へいここを出てすぐ手前が散髪してくれると思いやす」


「感謝する!」


黒一式和装に着替えるのに数分・・・


「んじゃ有難うなおっちゃん!」


「毎度おおきに!今後ともご贔屓に!」


「よし散髪するか!」


そう行って散髪屋と思しき店に入った。


「失礼する!信長様と同じ髪型にしてくれ!」


「あぁ~?あんたさっき呉服で買ったばっかりだろ?とっとと脱いでふんどし一丁になって座っておれ!」


この散髪屋は元侍であった。桶狭間の戦いで右ひざに矢を受けてな・・・と言っていたようだ。それからして清州の城下町で散髪屋として起業したのであった。おかげで大繁盛らしく、やはり人気髪型は信長ヘヤーみたいだ。丁髷よりも人気とのことだ。


「よし始めるからじっとしてろよ」


「あいよ」


おっちゃんの手際はとても良かった。まずポニーテールにするために少し毛先を整え、それから椿油を少々髪につけ、それからポニーテールにするために紐で括った。


「髭はどうすんだい?」


「長すぎるのもあれだし少し整えてくれ」


「あいよ」


髭も長く伸びすぎていた為、綺麗に整えた無精髭になった。


「鏡みるかい?」


「おう!見たい見たい!」


見せてくれた・・・あらびっくり山〇孝之っぽくなったではありませんか!


「お代はいらねぇよ!あんた高崎殿だろ?出世祝いだ!」


高崎のことをどうやらおっちゃんは知っていたらしい。無理もないおっちゃんは元武士であり、高崎が足軽、侍大将の時よく目にしていたのだから。


「ありがとなおっちゃん!」


「毎度おおきに!」


「よし!城に戻るか!そろそろ評定だろう!」


そう言って高崎は城へ戻るのであった。


「遅れてすまんな信長。」


「であるか・・・って!?・・・ッフいい面構えになったわ!」


「「「おお!凛々しい!」」」


戻ってきた高崎はまさに武人と呼べる程の容姿になった。


「では評定を始める」


信長が口にしたのは、美濃の斎藤義龍の急死、35歳という若さでこの世を去った。そしてその跡を継いだのが斎藤龍興・・・14歳という若さでの城主だった。


「これを機に西美濃の勝村へ攻める」


次回、勝村の合戦。ついに斎藤家との本格的な戦が始まるのであった・・・。

今回は少し日常を入れてみました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 髪は英語でヘアー 信長ヘヤーってなってますよ
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