プロローグ-タイムスリップ仕官
処女作で小説初心者ですが温かい目で見てくれると幸いです。では宜しくお願い致します。
俺の名前は高崎義重高校3年生のFPS好きの戦国LOVE!でニートでダメダメな学生さ!趣味は筋トレ!身長は198.3cmの体重96kgなんだけど・・・周りからはゴリラ!ゴリラ!と呼ばれている。まあ俺の自己紹介なんていらないだろうよ!さ、トイレ行くか~6時間も集中してゲームしてたから尿意が・・・トイレトイレ~ってやっべ足滑らした!だめだ!頭ぶつける!・・・・・・・
そこで高崎の意識は途絶えた・・・・頭の打ちどころが悪かった為一瞬にして気を失った。
「おい!おい!そこの妙な恰好したおみゃあ!大丈夫かい!」
何者かに顔を優しく叩かれ続けていた高崎は目が覚めたがさっき居た家の中ではなく。まるで大河ドラマにも出てきた町のど真ん中に倒れてたことに戸惑いが起きる。
「ん・・・?ん~いたたた・・・大丈夫だよ俺ァそれよりここどこだ?」
高崎の質問に謎の人物が答える。
「おみゃーさんここで倒れててここがどこかわからみゃーだ?ここは尾張の清州城の城下町だで?」
謎の人物の言葉で高崎はさらに困惑する。高崎は先程まで自分が住んでいた家にいて。さらにはこんなところがある場所なんて知らなかったからだ。
そこで高崎はふと頭によぎった。ハハーン?これはいわゆるタイムスリップだな?と。
「あ、あぁそういえばそうだったな、すまんな礼を言う。それと俺は高崎義重ってんだ。あんたの名は?」
謎の人物は胸を大きくし、仁王立ちになってこう答えた。
「わしゃか!?わしゃー木下藤吉郎って名だ!よろしゅうな!高崎殿!」
(・・・・木下藤吉郎・・・木下藤吉郎!?ってあの豊臣秀吉か!?タイムスリップして早々重要人物に出会うなんて滅多にねぇぞ!?)
「な、なあ!木下殿!尾張・・・いや清州城の城主って織田信長か!?今川義元は生きてるのか!?」
木下藤吉郎って名前ならまだ桶狭間の戦いは終わっていないはず!いや終わってるかもしれない!
いきなりの質問に藤吉郎は少し困惑したが答えた。
「そうじゃぞ?清州城の城主は信長様だで?今川義元は生きてるぞ?何を急に大慌てで言ったと思えばそんな事で大慌てするようなことじゃないだで!カッカッカ!」
藤吉郎の答えで高崎はホッと胸を撫でおろした。
(よかった・・・ならおれがこれから有名になることは間違いなしだ!)
「な、なあ木下殿!俺を信長様のとこに連れて行ってくれないか?仕官したいんだ!」
高崎の言葉に藤吉郎は喜んだ。
「うきゃきゃきゃ!それは嬉しいことだ!じゃが儂はそんな偉くないんじゃ・・・清州城の門番にでも仕官の話をすらゃー信長様の元へ行けるはずだで!それと清州城の門番がいる所はあそこだで!ほらいきなされ!」
藤吉郎の言葉で高崎が今にも胸がはちきれんばかりの喜びで礼を言いながら目的の清州城へ走った。
「有難う!木下殿!礼はいつかかならず返す!」
しかし走ったのはいいが、高崎の速さは異常な程の速さであった。人の速さではなく、馬並の速さで駆け抜けていった。
「おぉぉぉぉう!?なんて速さだみゃ・・・・」
藤吉郎は驚きのあまり数分突っ立ったままだった。
少し走ってからして高崎はふと思った。
(あれ?俺こんなに足速かったか!?もしかしてチートか!?チート身体手に入れちまったのか!?やべぇよ・・・・戦国時代でチート身体とか本多忠勝よりも真田幸村よりもチートじゃねーか!ってあれか!門番さんは!)
「おーい門番さーん!」
「ああ?なんだってうわあああ!?なんか凄い奴が来るうう!?」
それもそうだ、巨体が馬並の速さで迫ってくるそれはもう恐怖でしかなかった。
「とっとと・・・なあ門番さん!俺織田家に仕官したいんだけど!?」
急な事で少し戸惑いを起こした門番だがさすがは侍、すぐにピシっとして答えた。
「・・・・あぁ、いいぞしかし武器などはこちらで預かる。それと七郎!この者を信長様の元へ案内してくれ!」
「あいよー」
七郎と呼ばれた者に案内される高崎は少しびっくりした様子だった。
(これが本物の城か~!やっぱ俺チートタイムスリップしてしまったみたいだな・・・・知識チートで武力チートってか?ならやっぱここは織田信長を天下統一させることが目標だな!)
少し時が経ち・・・
「高崎殿この部屋で少し待機してもらいたい。信長様に仕官のことをお伝えする。では・・・」
(・・・・・チラ?誰もいないな)
「あぁ~!畳の匂い!スーハースーハー落ち着くわ~この木の柱なんてもう!たまらん!」
あまりの変態さに高崎は気づいて落ち着きを取り戻した。
「んん!さすがにあれだな!変質者みたいだったな・・・しかしこの格好だとこの時代には合わないな・・・ちゃんとこの時代に合う服を信長様に見繕ってもらうか・・・」
「高崎殿、信長様がお見えになられます。広間にご案内します。」
きた!信長に俺は出会うのか!よしここは侍らしく・・・
「あいわかった。」
きまった!
少し廊下を渡り。広間に入る襖の前で止まった。
「信長様!仕官を申し出た者連れて参りました!」
そう大きな声を出した案内役それに大きな声で答えた
「で、あるか!入れ!」
こ、これが織田信長!周りの重臣達も凄い威圧感!これが武士!これが戦国時代!
「高崎と申したな座れ」
凄い圧に高崎は少したじろいだが、言われた通りにした。
「ッハハ!では・・・」
「名は?」
・・・名?さっき高崎って言ったんだからわかる・・・ってあぁ下の名前か
「ハ!高崎・・・高崎義重と申します。」
「義重か・・・良き名だ。して生まれはどこだ?」
生まれか~生まれはこの時代では但馬って言った方がいいのか?まあ言ってみるか
「ッハ!但馬・・・でござりまする。」
「但馬か・・・して高崎、おぬしその巨体は真の巨体であるか?」
きた!おれのチャームポイントは巨体なんだ!ここでアピールしないとな!
「ッハ!真の巨体でござりまする!そして剣のほうにも自信がございますりゅ!」
しまった最後に噛んでしまった!・・・・高崎義重一生の不覚!
「で・・・あるか!ならば権六!お主高崎の相手をしろ!真剣でだ!」
権六と呼ばれた男は少し戸惑いを起こした。
「ッハ!・・・しかし真剣ではこの者が死ぬやもしれませぬ・・・・」
その言葉に信長は軽く笑う
「ハハハ!死ねばこの者はそこまでの男!そうであろう?高崎」
信長の言葉に高崎は笑う
「そうでござりまするな!拙者は真剣ではなく木刀で良いでござりまする!権六殿が死んではたまりまするまい!ハッハッハ!」
高崎の言葉に信長は笑った。
「面白い!やってみせよ!」
少し時が経ち、広間の外にある庭で高崎と権六は立ち会った。
「万千代お主が立ち会え」
万千代と呼ばれた者は軽く答えた
「ッハ!かしこましましたでござる」
「では始め!」
権六の威圧感は高崎へ充分なほどにかかった。
(これが戦国武将・・・権六・・・いや柴田勝家の圧!しかしチートボディの俺には怖くない!)
権六は少し驚いた。
「ほう何も構えもしないとは余程の自信であるな!ではゆくぞ!」
権六が先に動いた。その一振りは正しく一撃!しかし高崎はそれをかわした。
「そのかわし方では二手目の攻撃に対応できまい!」
権六の燕返しが高崎の首にめがけて放たれたが、高崎はそれをしゃがみ木刀で権六・・・勝家の顎下に突き立てた!
信長が目を見開いた・・・織田家随一の武芸者が負けた・・・・
「!で・・・あるか・・・万千代!」
「・・・ッハ!ハ!勝者!高崎殿!」
周りはどよめいたあの織田家随一の武芸者と呼ばれた柴田勝家が負けたのだと・・・しかし勝家は納得はしなかった。
「殿!まだ拙者は負けておりませぬ!なにとぞ!なにとぞ再戦を!」
「たわけ!高崎が真剣であればお主は串刺しであったわ!」
悔しい顔をして信長の言葉に納得した。
「承知したでござる・・・高崎!儂の負けじゃ!」