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留置場 22日間の記録  作者: 神尾 旭
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1日目④ 平成29年10月11日(水) 身体検査

 家から持ってきた荷物を念入りに調べられ、一つ一つの所持品をリストにメモしていく。

 私が持ってきた着替えは、下着もシャツも穴が空いている箇所があったようで、何枚か留置場内に持ち込みができなかった。

 留置場で貸し出しもしてくれるが、サイズや枚数は制限されているので、なるべくなら自分の家から持参したほうがいい。

 もちろん穴が空いてないものをだ。


 荷物を検査されてる間に、私は身体検査を受ける。

 全裸にされ、温泉宿の浴衣のようなものを着させられ、傷がないか全身をくまなくチェックされる。

 股間を念入りに真顔で見つめる光景と、見られる私の光景は、なんとも異様というか不思議というか無様な光景だ。


 最後にHIVや肝炎などの病歴や、いくつかの質問をされて、ようやく留置場に入ることを許され、この中での生活がスタートする。


 取り調べ時に出された昼食の食パンも食べなかったが、夕食も食べなかった。

 理由は逮捕されたショックと、逮捕に対する自分なりの反抗心からだ。

 犯罪者のくせに。


 21:00には就寝なのだが、今後の心配や不安を含め、もともと夜型な生活も合わさって、なかなか寝付けない。

 やっと眠れたのは、夜が明け始めた頃だった。


 こうして内容の濃い1日は終わったのだ。

 そして、すぐに起床して、長い1日が始まるのであった。

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