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留置場 22日間の記録  作者: 神尾 旭
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1日目③ 平成29年10月11日(水) 尿検査

 病院から戻り、取り調べを受ける。

 その前に尿検査。


 まだ罪状を言っていなかったが、私は覚醒剤を受け渡した罪で逮捕されたのだ。


 この尿検査がとてもとても細かいのだ。


 とある歌手が、出した尿をお茶に変えた事件の後だったのだが、こんな状態でお茶にすり替えるなんて、タイミング的に不可能だと感じた。

 尿を採取する時、尿を紙コップから小さな容器に移し替える時、容器に蓋をする時。

 一つ一つの段取りでチェックが入り、確認され、写真を撮影される。

 こんな状態ですり替えることができる人なら、色んな詐欺や手品ができるだろう。


 私は『ここではムリだな…』、『ここもできないか…』などと、心の中で呟きながら尿検査を受けていた。


 捜査官は私に説明をするように、覚せい剤検査キットにスポイトで尿を垂らす。

 数分後、徐々に反応が出てきた。結果は陰性。


 そもそもそんな心配をしなくても、覚醒剤はしばらく使用していなかったし、家宅捜査時に覚醒剤自体も持っていなかったのだが。


 夕方には大まかな取り調べは終わり、遂に留置場に入れられる事になる。

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