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留置場 22日間の記録  作者: 神尾 旭
13/20

4日目③ 平成29年10月14日(土)国選弁護人登場

 22:00頃、国選弁護人の女性が面会にやってきた。

 会うまでは敵が味方か分からなかった。やっつけ仕事で、適当な流れで裁判が終了するとも思っていた。


 初めまして、よろしくお願いします。と挨拶を済ませ、お互い透明のアクリル板越しに椅子に座る。


 初犯で捕まった事を言うと、「ウソ!初めてなんですか!?」と軽い感じでありながらも、とても驚いていた。


 私は自他共に認めるソフトな顔立ち。そんな犯罪者顔だったのかと、軽くショックだった。


 だが理由を聞くと、この国選弁護人の女性は、今まで再犯の人ばかりを弁護してきて、私のような初犯の人間とは初めて会うらしい。


 しかし、こんな遅い時間に来て、90分に渡り話を聞いてくれ、法律も何も知らない私に、逮捕から裁判、判決までの流れを事細かく教えてくれた。


 逮捕された日数を除き、10日間拘留されてたのち、捜査によっては更に10日間延長が認められるというのも、この時初めて知った。

 もしかして、10日間で出られる可能性もあるのかと、淡い期待を抱いていたのもつかの間、覚せい剤の事件では、ほぼ確実に10日間の延長が認められると言われた。


 今後はノートに警察とのやりとりをメモするように言われる。

 そしてこのように警察とのやりとり以外にも記された、私のくだらない22日間の記録は始まったのであった。

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