完全に豚化してしまった女子大生達⑧豚化ウイルスに関する特番を呑気に見る私達・経過編
【緊急特番!! 人間を豚に代えてしまうウイルスの全貌】
アナウンサー(中年男)
「こんばんは。本日は緊急特番として、〇〇島を発生源として皆様に恐怖感を与えているであろう豚化ウイルス、人間を豚にしてしまうウイルスの経過、感染経路、対処法等について説明します。」
アナウンサー(若い女性)
「始まる前に、今回の情報は現在判明していることのみの情報であり、ウイルスでもあることから変異等で今後違ったパターンも出てくるとは思われます。現段階での精度の高い情報をお届けしますが、過信しすぎないようによろしくお願いします。」
〇〇島ね・・・。確かに私達の卒業旅行は〇〇島だったわ。
今から、私達をこんな醜い豚にさせた原因が分かるのね。
でも何か真剣に見れない私達がいた・・・。
「この女アナウンサー、可愛いわね。私達が人間だった頃より可愛いかも。」
「そりゃあそうよ。そうじゃなきゃアナウンサーになれないじゃない。」
「でも嫉妬するわ。この女を感染させて豚顔に変える方法とかないかしら。」
「そんな悪いこと考えるのやめなさいよ。あーお腹すいた。ムシャムシャ。」
元に戻れる方法があるってならまだしも、
さすがにここからもう元には戻れないだろうと感じているしね。
と、自分を含めて丸々と太った皆の体を見る。
万一、鼻や目が人間の顔に戻れたとしても、この太り方は・・・・。
さすがにここから元の体型まで戻すのは辛そう。
それだったら、いっそのこと豚顔な方が映える気がするし。
アナウンサー(中年男)
「まず経過です。経過としては今から3か月前ぐらいに、〇〇島に豚化ウイルスが発生したもようです。なぜ発生したのかは分かっていません。豚の体内にいた何らかの物質が、自然界の何かと反応することでそのウイルスへ変異したと思われます。」
アナウンサー(若い女性)
「最初の人間の感染者は、そのウイルスを保有していた豚がいた養豚場の従業員さん達です。ある日、従業員さんが揃って体のだるさを訴えます。風邪でも流行っているのかと思い、その日はいつもより早く仕事を終えて家で休んだとのことです。後で補足しますが、この時点で同居されている家族さんの感染も始まります。」
アナウンサー(中年男)
「翌日の朝、皆さん仕事へ向かいました。昨日のだるさが嘘のように、健康的です。気のせいだったのかなと安堵していて、誰かが笑った時に、フゴッと豚鼻が鳴るようになります。それを聞いて笑った他の従業員さん達も豚鼻が頻発するようになりました。」
アナウンサー(若い女性)
「ちなみに、フゴッっていう豚鼻はこういう音です。音声さん、お願いします。」
「フゴッフゴッフゴッフゴッ(養豚場でよく聞く豚の鳴き方)」
アナウンサー(中年男)
「従業員さん達が何かおかしいなと思っているうちに、今度は会話の最中に息を吸うだけでも豚鼻が鳴るようになります。」
アナウンサー(若い女性)
「やっぱり何かがおかしいなと思って、社長がその日の業務も早めに切り上げることを決めた時には、誰もがフゴッフゴッと豚鼻を鳴らすだけで一言も人間の言葉を喋ることができませんでした。」
「ここまでの私達の経過とほとんど同じね。」
「ということは、次は普通に戻ってからの、気がついたら豚鼻になってるっていう絶望感かしら。」
「私も最初、この豚鼻になった時は絶望したしね。私の自慢の高い鼻が、こんな豚の鼻に!って。最初はブスすぎると思って絶望しかなかったけど、今は慣れたわ。というか意外とキュートだしね。」
「そうね。鼻の穴も丸見えで突き出てるもんね。あら、あんた鼻くそ大きいのがあるわよ。」
「え、本当。鼻ほじほじほじほじ・・・。本当だ、ありがとう。」
アナウンサー(中年男)
「そこの養豚場は社長などの役員を除いて翌日は完全な休みとしました。」
アナウンサー(若い女性)
「従業員さん達は翌日、また何事もなかったのでほとんどの人は家でゆっくり過ごしていました。
一部の人は、念のため近所のクリニックを受診していましたが原因不明のため、経過観察でした。
しかし皆さん、夕方には強烈な眠気に襲われています。」
アナウンサー(中年男)
「目を覚ますと、なぜか2日後になっていて焦ります。職場に電話してもつながりません。家族に何で起こしてくれなかったんだと怒る人もいましたが、家族も、いくら声をかけても寝たままです。」
アナウンサー(若い女性)
「そして、ここからが衝撃の変化となります。
顔を洗って気づいたとか、慌てて車に乗り込んだ時にミラーを見て気づいたとか、気づき方は人それぞ れだったようですが、鏡にうつった自分の顔に衝撃を受けます。
なんと、鼻が、豚の鼻になっていたわけです。
それまでのその人の鼻の形とか高低はあまり関係なく、みんな豚のような鼻になっていました。
ちなみに、こんな鼻です。」
と、若い女性アナウンサーは自らの鼻を押し上げて豚鼻にする。
「あら、意外とこの女、好感もてるじゃない!!」
「プロ意識があっていいわ。」
「そうね、美人がバラエティーとかじゃなくてテレビで自ら豚鼻を見せるなんてなかなかよ。」
「でも、こんな美人の豚鼻を見せられたら、リアルでこんな鼻にさせたいわね。」
「そうね、テレビだからプロ意識で仕事としてやってるけど、実際に豚の鼻になったらどうなるか見てみたいわ。」
アナウンサー(若い女性)
「私は今、自分の鼻を押し上げて豚鼻にしましたが、実際は、これよりも更に豚鼻というか・・・鼻が突き出て鼻の穴が丸見えになってしまう感じです。人間の顔+養豚場にいるような豚の鼻になっているというイメージですね。そして、それから少しして、目も細くなってきます。
その頃には細い目で豚鼻で、いわゆる豚顔になっています。」
アナウンサー(中年男)
「それから、また少し経って、今度は食欲が止まらなくなります。いくら食べても、お腹がすいての食っ ちゃ寝生活を続けるようになります。感染前の体重によって上下はしますが、だいたい体重が120キロぐらいになるまで食欲が継続されるようです。いわゆるこれまで顔だけが豚化だったのが、体型が本格的な豚化となっていくわけです。
この頃から、自分が醜い豚のようになったという諦めもあってか、段々と羞恥心も薄れてきます。
また、ある程度太ってくると、体臭もひどい臭いとして目立ってくるようです。それこそ養豚場のような臭さといいますか。本人達は気づいていないようですけど、周囲の人間には凄い悪臭となるようです。」
「これが今の私達の現状ってことかしら。」
「そうね、羞恥心ないわね。皆の前でうんちしたり鼻をほじってても平気だしね。」
「でも、そうか、今も食べているけど、120キロぐらいまでになっちゃうのか。」
「120キロになったら動けるのかしらね。」
「まー何とかなるでしょ。」
アナウンサー(若い女性)
「更に、そこから進むと、肌がピンク色に、手は豚の手、足は豚の足、お尻からはくるくるとした豚の尻尾が生えてきます。まだ二足歩行ではあるので、一応生活は続けられますが、それこそ豚が服を着て歩いているレベルとなります。」
アナウンサー(中年男性)
「それがしばらく続くと、身体全体が熱くなり、人間の服も合わなくなってきて、というより服を着る必要性を感じなくなってきます。すなわち、裸で外を歩いてしまうわけですね。その頃には二足歩行である以外は完全に豚の外見をしているわけです。」
アナウンサー(若い女性)
「そしてまたしばらく経つと、二足歩行もできなくなって、四つん這いでしか生活できなくなります。
そして言葉も喋れなくなり、知能的にも低下していきます。
すなわち、豚そのものになります。」
「やっぱり私達もこのまま豚になる運命なのかしらね。」
「ということは、食べない方がいいんだろうけど、食べる手が止まらないわ。」
「ここまで進まない方法とかないのかな?」
アナウンサー(中年男性)
「今の経過はあくまで感染してから何もしなかった場合に限られます。感染後、治療など適切な処置を行えば進行を食い止められるであろうことが分かってきています。それは最後に、ご説明します。次はCMの後、感染経路についてお話します。」
興味を惹かれる内容で本当は真剣に聞くべきなんだろうが、その間も私達は本能のまま食べ続けた。
そのうち便意をもよおしたので、
皆が見ている前で私も鼻をほじりながら、ブリブリっと排便していた。
「あ、ごめん」
「いいのよ、私達だって垂れ流しだし」
可愛い系女子大生の頃ならそんなこと出来なかったろうけど、
今は豚みたいな醜いデブスだからね。