完全に豚化してしまった女子大生達⑥デブ、体臭、垂れ流し
起きると、既に外は明るかった。
コンビニで2万円分の食料を買って、思いっきり食べて、
その後ムシャムシャしての食っちゃ寝してたんだっけ!?
昨日の牛丼特盛5つの後に寝たのと、デジャヴね。
いつものように鏡を見ると、脂肪がついて、更に豚に近づいている私がいた。
「ぐーーーーぐーーーーぐーーーー」
この状況は異常だけど、またお腹がすく。
そんな時に、
「ぶーぶーぶー(マナーモードの着信音)が鳴る。」
私「もしもし。」
「もしもし、じゃないよ。また、食っちゃ寝してたのかい。他の皆はもう家に来てるよ!!
うちの両親がいないのも、あと3日ぐらいなんだから、
皆で集まって今後の予定を決める日も少ないんだよ。」
私「ご、ごめんね。今から行く・・・・って言いたいところだけど、さすがに日中は怖いわ。
夜なら何とか隠れられる気がするけど、
日中だとふとした拍子でマスクが外れた時とかに豚鼻がばれやすいし、
そもそも服がきつすぎてはちきれそうになっている状態を見られちゃうし、
だから、遅れて悪いと思っているけど、ごめんね、日が落ちるまで待って!!」
「言われてみればそれもそうだけど・・・・仕方ないわね。
じゃあ20時30分にはこっちに着くように来なさいよ!!
21時から今回のウイルスに関する特番もあるみたいだしさ。」
私「分かったわ。じゃあこれからまた食っちゃ寝するから、18時頃、電話してね。」
「え~!? あんたも豚になって変わったわね。前はそんなに甘えなかったのに。
ま、いいわ。こっちも4人で食っちゃ寝してるんだけど、眠る時間を何とかタイミングずらすから。
あーそうだ、後、もう食べちゃって無いと思うけど家に残っている食料があったら持ってきてね。
後、ばれない範囲でいいので食べたい食料は買ってきてね。短期間とはいえ、備蓄するから。」
私「分かったわー。サンキュー、ブヒー。」
そして私は残りのコンビニの食料を、
包装紙ごと食べるような勢いで丸飲みしては、寝ていた。
「ぶーぶーぶー(マナーモードの着信音)が鳴る。」
私「はい、もしもし。」
「ほら、時間だよ。とっとと来な、豚ちゃん!!」
眠い目をこすりながら、私は支度をする。
とはいえ、先程まで寝ていた格好と同じ格好で、
後はマスクをつけて豚鼻を隠すぐらいなので造作もないが。
そして鏡の前に立った時に、私は愕然とする。
顔とか体型がより肥えていて醜さが増している・・・・
というのはもう説明するほどでもないが、
お腹の部分、お尻の部分が大きく出ている。
すなわち、デブのヘソ出し、デブの半ケツのような状態になっている。
ヘソ出しはまだしも、
半ケツは・・・・・ひょっとしたら、おまわりさんに声かけられるかもしれないわね。
考えた挙句、スウェットに似た色のバスタオルを使って結んで、何とかごまかすことにする。
私「もしもーし。」
「はいはい、どうしたの?」
私「服のサイズがもう限界でさ。通販でいいから、大きめのサイズについて注文しといてくれない。
お金は後で払うから。」
「あ、それなら大丈夫だよ。うちらも同じ悩みを抱えてたから、午前中のうちに注文しておいたわ。
今のままの食欲だとどこまでいくか分からないから、一応、伸縮自在で150キロぐらいまで対応可能な 女性用の服を注文しておいたよ。共用になるかもしれないけど、それでよろしく。」
私「わかったわ、ありがとう。」
電話を切り、
そんな、150キロなんていくわけないでしょと思って、
体重計に乗ると、
「78」のデジタル表示が。
え(^-^;、もうそんなに太ったの!?
だって旅行から帰ってきて、まだ4日ぐらいよね。
旅行の時には50キロぐらいで美しい体型をキープしていたのに、
わずか4日で、28キロ増の78キロ。
かつ、顔も可愛い女子大生から、豚みたいな醜いデブスへ。
「ぐーーーーぐーーーーーぐーーーーー」
それを考える余地もなく、またお腹が鳴っていた。
確かにこれは、100キロは簡単にいきそうね。
150キロもひょっとして到達しちゃうのかしら・・・・。
そんなことを思いつつ、友達の家に行くため、最寄り駅へ向かう。
駅に歩いていく最中、やたら視線を感じるが気にしても仕方がない。
そして電車の中で鼻を隠しながら飲んでいくジュースを決めようと自販機によるが、
「いや、この中のものじゃ無理よね。」
ということで駅の近くのコンビニに入り、2リットルのコーラを2本買う。
レジにいた女性店員が怪訝な顔をして、鼻をつまんでいたが、
そんなことより美味しいコーラだ!!
先程、感じた視線だったり、女性店員の鼻のつまみ方だったりの意味が分かったのは、
電車に乗り込んでからだった。
私が乗り込んで5秒と経たないうちに、周りの乗客は嘔気を感じてその場で嘔吐したり、
「くせぇぞ!クソデブ!」と強く言って隣の車両に一目散に逃げこんでいた。
その車両には乗客が5名しかいなかったので大きな騒ぎとはならなかったようだが、
私は不安を感じて次の駅で降りることとした。
「ひょっとして今の私って臭いのかな?」
くんくんと自分の臭いを嗅いでみるが、そんなにひどく臭いようには思えない。
旅行から帰ってきて、4日。
確かにその間、お風呂にも入らずに食っちゃ寝してたけど、今は3月よね。
春といえば春だけど、全然寒いから、ほとんど汗もかいてないはず。
それとも豚になったことで、嗅覚が鈍くなったのかしら・・・・・。
私は、事情を話して迎えに来てもらうよう友達に電話した。
なるべく人が通らないような路地で40分ほど待つ。
その間に2リットルのコーラ2本は飲み干してしまった。
ふふふ、単純計算で4キロ増ね。
これで、現在82キロぐらいかしら。
その後、友達の車が来たので、乗ることに。
乗った瞬間
私「え、あんた誰よ!!」
「それはこっちのセリフよって言いたいぐらいに、あなたも立派なデブスになったわね。
数か月前に学祭でミス〇〇にノミネートされたとは思えないぐらい立派なデブスね。」
私「あんたも、読者モデルしてた頃とは比べ物にならないぐらいのデブスね。」
「ははは、わずか4日間で人ってこんなに変わるのね。」
私は車に乗り込みながら、既にのどが渇いていた。
私「ごめん何か飲むものある?」
「あるわよ。がぶ飲みするからちょっと待ってて。」
そこには、2リットルのコーラが数十本置いてあった。
「ちなみにおしっこしたくなったら、いちいちトイレ寄るのもあれだし、
気にしないで垂れ流しでいいからね。」
そんなことしたら、ますます人間の道から外れていく気がしたが、
確かに私もわざわざトイレまで行っておしっこするのは、めんどくさいという思考になっていた。
周りに家があまりない友達の家に着く。
ここなら、普通の人間から臭いについて、
非難されることもなさそうね。
また、私も友達もおしっこを垂れ流して濡れていたが、
全く気にしていなかった。
そして他の3人が待っているであろう家の玄関を開ける。