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何がお好き?

雑談スレ Part42


121 名前 大剣術士

味噌バターコーンラーメンが1番だろ!


122 名前 槍の派遣社員

豚骨ラーメンの美味さをしらねぇのか!

ああ、うめぇ~


123 名前 名無しの迷宮人

店の味を知るには、醤油ラーメンを頼むのが一番。


124 名前 名無しの迷宮人

店ではなく、自動販売機ですよね?


125 名前 短槍術士

中華屋で店主の腕を知るには、チャーハンを頼むのが一番だ。


126 名前 大剣術士

だから自動販売機の話だぞ。


127 名前 杖術士

まったく、つけ麺を忘れてしまっては困るな。

魚介系の濃厚スープが一番だよ。


128 名前 ハンマー術士

俺は、味噌ラーメン一択だな


129 名前 名無しの迷宮人

私は、もやしラーメンが良いです。


130 名前 短剣術士

ヘルシーですよね。自分も、もやしラーメンがいいな。


131 名前 剣術士

チャーシュー麺が無いだと……


132 名前 R

ありませんね。

何で無いんだろ?


133 名前 Y

私の所にもありませんね。

自分は、辛味噌ネギラーメンがあったので十分ですが。


134 名前 名無しの迷宮人

中華ラーメンがないとか、おかしくないか?

五目そばとか、担々麺があるのにさ。


135 名前 大剣術士

このピーな神が嫌いなんじゃないのか?


136 名前 名無しの迷宮人

完全にラーメンの話になってしまった。

短槍短剣PTがボス討伐に挑んで勝った話はどこへ飛んでいった?


137 名前 短槍術士

Yさん戦法で勝てた。以上。


138 名前 短剣術士

光陣の融合魔法は素晴らしいですね。

他の融合魔法も実験してみましたけど、あれなら、私1人で魔法を放った方がよさそうです。


あと、もやしラーメンを止めて塩ラーメンにします!


139 名前 棍術士

……まぁ、いいか。

じゃあ、俺は豚骨ラーメンな。


140 名前 槍の派遣社員

豚骨ラーメンの圧勝だな


141 名前 名無しの迷宮人

まだ2票だろうが!

俺は係長と同じく、醤油ラーメンだ。

これで醤油ラーメンが3票だ!


142 名前 467

君達は、ご当地ラーメンというのを知らないのか?

その地域だけのラーメンこそが最上というものさ。


143 名前 剣術士

>>142

それ無いから。

自動販売機に有るやつだけで言えよ。

はぁー…チャーシュー麺が無いとか……

分かってない! 分かってないぞ!


144 名前 R

……妙な争いになったが、どうしてこうなったんだろ?


145 名前 Y

日本人はラーメン好きだから仕方がないですよ。


146 名前 名無しの迷宮人

俺は、味噌バターコーンラーメンでお願いします!


147 名前 短槍術士

俺は、どうしようかな……





 決着がつきそうにないので、良治は昼寝に入るが論争が続けられた。

 ちなみに彼等の多くは、まだ8階にはたどり着いていない……



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



(鶏肉はしばらく食べたくないな……)


 目の前に横たわるハーピーの死骸を、目端でとらえそう思う。

 手にしている剣を軽く振り、鞘に納め不快な気持ちのまま歩き出す。


「係長、そこを曲がったら、たぶん行き止まりです」

「うん?」

「下と同じ面積であればですけどね」

「……そういう事か」


 洋子のいう予想どおり曲がった先は、行き止まりとなっていた。


「広さは変わっていない?」

「かもしれませんね。逆方向も確認しませんか?」

「そうしよう」


 すぐに頷いて、方向転換し歩き出す。

 後ろからついてくる洋子の指示どおり道を進んでいくと、壁へとたどりつくまえに9階へと続く階段を見つけた。


「9階……どうしますか?」

「今までどおりの方がいい。地図を完成させないと、まだ宝が残っているような気がして落ち着かないんだよな。9階はその後でいいか?」

「分かりました」


 洋子も同様の気持ちなのか、一切逆らわずに後へと続く。

 そうした2人の姿は、熟練した冒険家のようにも見えた。


 良治が身に着けているものが、革から鉄へと変わったせいなのか?

 洋子の後姿が、魔法使いのように見えるからなのか?

 尤も、前から見てしまうと、首を捻りたくなるものであるが。


 少し休むかと思った時、空から元気な声が響いてくる。


『やぁ。僕だよ僕。思った以上に順調に進んでいて驚いているんだけど…とりあえず業務連絡をしようか。現在トップを走る2PTの事なんだけど、そのうちの1PTが9階へと到達した。これで時給は900円。結構上がってきているんじゃない?』


「おっ。槍の派遣社員さん達か?」

「だと思います。この階のモンスターと相性が悪いようですし、急いだのだと思います」

「よっぽど嫌なんだろうな」

「でしょうねぇ……」


 自分達が想像していた以上だと2人が認識する。

 本心で言えば、休憩所を使ってゆっくり進めばいいのにとは思うのだが、彼らなりに考えた末の行動なのだろう。


『上がったPTの人達、結構疲れているね。それで大丈夫? 9階の敵は舐めない方が良いよ。8階にいるよりも9階の方が戦いやすいとか思ってもらっちゃ困るんだよね。せっかくそこまで上がってきたんだ。無理する必要ないと思うんだ』


「こいつが言うと逆の事をしたくならないか?」

「……分かりますけど、感情的にならない方が良いですよ」

「そうなんだけどな……」


 洋子に言われ苛立ちを静めたようだが、それでも不快感が顔にでていた。


『……あっ……言ったそばからか……』


「えっ?」

「嘘!?」


 ボロっとこぼれたような声に、2人が驚く声を上げた。

 9階へと進んだのは、おそらくヌンチャク課長と槍の派遣社員。

 その2人がそろっているのに、まさかの敗退?

 そう思わせる声を耳にした2人は、互いに顔を見合わせた。


『まったく無理をするから……あぁ、そうそう。話を変えるけど、9階到達者が出たのに、まだ5階にいる人達がいるね。例の社長さんと同じ階で止まっている人達って何なの? PTを組んでいるからって安心しているようだけど、僕が、そのままにすると思った? 5階のテストは十分だし、午後から全員6階へと上げることにするよ。じゃあ、テストの程よろしね』


「あっ!」

「きましたね……」

「6階って鎧を着こんだモンスターが2匹か……」

「そうです。動きは鈍いですけど、耐久力と攻撃力が高いですから、人によっては厳しいかもしれません」

「……マズイな」

「マズイです。かといって、私達にはどうすることもできません」

「分かってる……」


 彼女の言う通りだと諦め、少しでも情報を集める事に頭を切り替える。

 8階の地図は残り2割といった所。もうすぐ終わりを迎えるだろう。

 しかし、槍の派遣社員達がもし予想通りとするならば。


(9階はかなり厳しそうだな……)


 果たして、今のまま挑むべきだろうか?

 そうした迷いを抱かずいられなかった。

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◆現在この作品の書籍版が発売中となっています
web版とは【異なる部分】が幾つかあるので、是非手に取って読んでみて欲しいです。
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― 新着の感想 ―
[良い点] 味噌バターコーンラーメン! 味噌バターコーンラーメン! カロリーの暴力はすべてを解決する!
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