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言っちゃった

雑談スレ part82


355 名前 名無しの迷宮人

聞く限り良い盾のように思うけど、それって銀の鍵があったから入手できたんだよね? ない人はどうしたらいいの?


356 名前 Y

>>355

それが分からないんですよね。

以前、管理者は銀の鍵が無くてもゲームクリアは可能って言っていたはずですが、アレってどういう意味だったんでしょ?


357 名前 名無しの迷宮人

そのままの意味では?


358 名前 Y

鍵がなくても開ける方法がある?

あるいは、こうした危険な罠がある宝箱は無視してもクリアは可能?

私が考える限り、この2つのうちどちらかなのですが、どう思いますか?


359 名前 名無しの迷宮人

そういう意味か。

俺としては開けられる別の手段があるって思いたいけど、どうなんだろ?


360 名前 名無しの迷宮人

まだ俺達が知らない仕様があるってこと?

このゲームって不親切すぎない?

なんだか、昔のゲームをVR化したものって感じがする。


361 名前 R

そうなんですか?

俺は今のゲームの方が色々凄くなっていて、その分難しくなっていると思っていました。


362 名前 名無しの迷宮人

理解するという意味で言えば今のゲームの方が難しい気がするな。

やれる事が増えていて複雑になっている。


363 名前 名無しの迷宮人

ゲーム中で説明される事もあるから、そう難しくないんじゃない?


364 名前 名無しの迷宮人

アイテムごとの解説もあるからな。


365 名前 Y

係長の場合、実際にやった方が分かると思いますね。

今度試してみますか?


366 名前 R

頼める?


367 名前 Y

ええ、いいですよ。


368 名前 名無しの迷宮人

……え?


369 名前 弓術士

Yさん、それはちょっと……


370 名前 467

これは言わずにいられない。

ダブルベッド情報はよ!


371 名前 名無しの迷宮人

おいww


372 名前 名無しの迷宮人

いや、まて。

今の会話、すげぇ自然だったぞ。

もしかしたら既に……


373 名前 名無しの迷宮人

またか。また独り身が減ったのか……


374 名前 R

今のは、俺がゲ―ム経験不足なので、それで色々教えてもらおうという話にすぎませんよ。


375 名前 槍の派遣社員

そういう事じゃないんすよ。

色々「どこで」教えてもらうんすか。

もう、バレバレっすから諦めたほうがいいっす。


376 名前 名無しの迷宮人

槍の派遣社員が、珍しく係長を庇わない!


377 名前 槍の派遣社員

この件だけは無理だ!


378 名前 剣術士

経験者として言わせてもらおう。

係長。こうした場面で否定すると、相手との仲がこじれる事があるから注意な。


379 名前 R

否定する気はないです。

最近の話ですが、Yさんと付き合い始めました。


380 名前 名無しの迷宮人

あっさり言った!?


381 名前 467

意外だ……

係長なら返事をしないか、あるいは恥ずかしがると思っていた。


382 名前 Y

言っちゃっていいんですか?


383 名前 R

俺は構わないが、Yさん的にまずかった?


384 名前 Y

いえ、嬉しいです……


385 名前 杖術士

そういうのは、掲示板じゃなくて、そっちでやってくれませんかね!


386 名前 名無しの迷宮人

見せつけられるのは、槍の派遣社員だけでいい!


387 名前 槍の派遣社員

おまえら、自分勝手すぎんだろ!


388 名前 名無しの迷宮人

というか、係長。

Yさんじゃなくても、それ言っちゃって良かったのって思うよ。

黙っていても良かったんじゃないかな?


389 名前 R

変に騒がれ続けるのは嫌なんですよ。


390 名前 名無しの迷宮人

ここの連中はすぐに黙ると思うな。

でも、ここってマスコミプレイヤーも見ているわけだから、そっちがね……


391 名前 R

最近では言われなくなったので、大丈夫では?


392 名前 名無しの迷宮人

謎の扉を発見した時も、係長達が発見したことは出ていなかったね。


393 名前 名無しの迷宮人

テレビでは流れなかったけど、ネットだとすぐに出ていたぞ。


394 名前 R

ネットの方では騒がれたのか……

誰が発見しようが、どうでもいい話だと思うんだが、違うもの?


395 名前 大剣術士

係長にとってはそうなんだろうが、他人にとってみれば違うんだろう。

それよりYさんの考えだが、俺はもう一つの方だと思う。


396 名前 名無しの迷宮人

もう一つというと、アイテムを入手しなくてもクリア出来るってやつ?


397 名前 杖術士

例えそうでも、リング・シールドは欲しい。

あるとないとでは、俺達の生存率が変わる気がするしさ。


398 名前 名無しの迷宮人

これって、ミミックを討伐しないと駄目じゃないか?

方法はあるのかもしれないが、それを考えるよりも、銀の鍵を入手した方が早い気がする。


399 名前 名無しの迷宮人

俺もそう思って、パワー型融合魔法を宝箱に使っているぞ。


400 名前 名無しの迷宮人

同じく。

今のところミミックとの遭遇情報は14と15階だけだし、ここにいる間に遭遇率を上げて、銀の鍵を入手しておいた方がいいと思うんだ。


401 名前 ガチャで失敗した迷宮人

俺もそうするか。

デバフがミミックに通用するかどうかも、遭遇しないと試せないだろうし。


402 名前 大剣術士

やりすぎるなよ。


403 名前 名無しの迷宮人

4、5発ぐらいで、十分だろ。


404 名前 R

パワー型の融合魔法を4、5発ですか?

それは、少し多いのでは?


405 名前 名無しの迷宮人

係長達もそのくらいやったんじゃなかった?


406 名前 Y

パワー型融合魔法に限って言えば、使ったのは1度だけですよ。

通常の融合魔法でも2、3発程度です。


407 名前 R

融合魔法以外だと、俺のスラッシュやYさんの魔法実験ですかね?

それを含めて考えても、パワー型融合魔法の4、5発は少し多いような気がする。


408 名前 名無しの迷宮人

……どうなんだ?


409 名前 名無しの迷宮人

いや、ちょっと分からないな。


410 名前 ガチャで失敗した迷宮人

気が変わった。数日待つことにする。


411 名前 名無しの迷宮人

>>410

お前、俺達を実験台にするつもりか!


412 名前 名無しの迷宮人

>>410

お前も試せよ!


413 名前 ガチャで失敗した迷宮人

係長がミミックのヘイトについて推測したあと、何度か攻撃していたからな……。これ以上は危ない気がしてきた。

報告待ってるぞ!


414 名前 大剣術士

係長達と合流できて本当に良かった。


415 名前 短槍術士

俺も同感。

ミミックと戦ってみたいとは思うが、やっぱり安全第一だよな……。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 掲示板で報告したあと、氷結の融合魔法について実験を開始。

 これについての情報はないらしく、完全に手探りでの実験となった。

 まずは発生条件を探るために、パワー抜きの氷結魔法を同じ場所に使用してみると……


「わんちゃん!」

「わんちゃん?」


 美甘は喜び、洋子は疑問を抱いた。

 彼女の達の前に現れたのは、氷で出来た『狼』。

 サイズ的に言えば大型犬と同程度のものだ。


(機嫌が良さそうだし、大丈夫か?)


 疑問を感じつつも微笑む洋子を見て、良治が安堵する。

 付き合い始めた事を、相談もなく勝手に言った事を気にしていたからだ。

 良治が安堵していると、満が不安そうな顔つきをしながら、美甘の肩に手を置いた。


「まだ分からない事があるんだし、触れない方がいいんじゃないか?」

「そうだよね……。洋子さん。操るのは私の方なんでしょうか?」

「だと思いますよ。簡単な命令をしてみては?」

「やってみます!」


 融合の際、氷結の魔法を後掛けしたのは美甘の方。

 だから、彼女が権限を持つだろうと洋子は考えた。


「お手!」

「ウォン!」


 注意したばかりだと言うのに、美甘が手を差し出し『お手』を命じると、氷狼は腰をおとし自分の右手を美甘の左手にのせた。


「つめたッ!」

「注意されたばかりだろ!」

「美甘さん……」


 触れるなというのに、何故そんな命令をと皆が思う。

 呆れを感じてしまうが、本人は楽しそう。

 触れた手の方も凍傷になったわけではないようで、少しさすった程度で冷たさは消えた。


「今度はお座り……って、もうやってるし、じゃあ……」

「そこらへんを走り回らせたらどうだ?」

「えー…」

「なんで不満なんだよ。操れるかどうか試すんだろ?」

「うん、まぁ、そうなんだけど……。しょうがない!」

「しょうがない……のか?」


 満が分からないのに、他の誰かが分かるわけがない。

 その美甘が、お座りをしている氷狼に『ちょっとお散歩してきて』と命じると、氷狼が一つ吠えてから歩きだすが、数歩離れた場所で振り向き足を止めた。

 主である美甘をジッと見つめる。

 どこか哀愁を感じさせる眼差しに美甘の方が一歩ふみだしかけたが、氷狼が走り街の中へと消えていった。


「……行っちゃった」

「それでいいんだろ」

「ちゃんと戻ってくるよね?」

「美甘がそう思えば戻るんじゃないか? やってみろよ」

「分かった!」


 満が言った通り、さっそく目を閉じ祈るようなポーズをとる。

 時間を置かずに、街の中へと消えていった氷狼が戻ってきた。


「おりこう!」

「……お前って、猫だけじゃなかったんだな」

「わんちゃんも好きだよ?」

「それは分かったが、ヘルハウンドは良いのかよ?」

「やだな。あれは犬じゃなくて、モンスターじゃない」

「……そこが大事なのか」


(犬じゃなくて狼だと思うんだが?)


 良治はそう思うが、口にはしない。

 主が犬だというのであれば、それは犬なのだと自分に言い聞かせることにした。

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