NO.7 スライムの王
主人公は小屋から出れるのか!?
昨日は小屋から出なかった、今日こそは部屋から出なければ!
っとその前にお腹が減ったな小屋の中に何があるか見てくるか・・・。
小屋にあったのはヒノキの棒と皮の靴だったよ・・・、神様!これで何をしろと!?
『解、ほっほっほっヒノキの棒で小屋の周辺にいる獣を倒すのじゃ!』
おい、クヌム様・・・ジアイで会話をするんじゃない・・・。
『解、ほっほほっほほっほほほっついでに【神が作った虎の子パンツ】を忘れる出ないぞ!』
見なかったことにしてたのに・・・ん?ちょっと待てなんでヒノキの棒には”神が作った”がないんだ・・・まさか・・・。
『そのまさかです、マスター。それはそこらへんで拾った”神が拾ったヒノキの棒”です。』
Orz
よし!悲しくなったことだしモンスターでも狩って王都で売るか!
ミニマップ起動!付近のレベル1でも狩れるモンスターを赤ピンで表示。
『該当するモンスター数10種 計8000 種族名 スライム レッドスライム ブルースライム イエロースライム ミニスライム ミニマムスライム ロックスライム エレキスライム スノースライム ホーリースライム です。付属してこれらスライムを率いている存在を確認しました。ネームドモンスター【スラキング】詳細を表示しますか?YES NO 』
表示してくれ YES
スラキング 500歳 種族エンペラースライム Lv100称号 スライムの王 職業 スラ王
HP50000/50000 MP 90000/90000
スライムの王としてこの世に生まれた、エンペラースライムはその地域に一匹しかいない、
エンペラースライムがほかのエンペラースライムと出会うとき、即座に戦闘が始まる。
勝ち残ったほうがその地域の新たな王となる。スライムの王は女神の祝福を受ける。
スライムの王を倒すことでスライムの王となる、スライムの王と他のスライムの王が出会ったときもまた、戦闘となる。
チート【女神の祝福】【スライムは俺のもの】【スライムだって知恵あるもん】
スキル
【擬態】【吸収】【変形】【分裂】【溶かす】【統制】【スライムの知恵】【増殖】
【スラ魂】【捕食】【胃袋】【蘇生】【魔法耐性(中)(全)】【衝撃耐性(大)】etc
ねぇ、なんか無駄に強いんだけど・・・。
そのスライムを倒せばほかのスライムが従順になる・・・これってまさか・・・人間でも?
『解、スライムの王を倒したものがスライムの王となります。』
それなら人間はなぜこいつを倒さないんだ・・・。
『解、倒せないからです。膨大なスキルで勝利することが大変であることだけでなく、死に至るレベルの攻撃を受けることで回復のために、配下のスライムを盾にするので止めをなかなかさせません。さらに、配下のスライムをいくら倒しても【蘇生】と【増殖】で数が減りません。それでも、エンペラースライム同士の戦いでは他のスライムを使うことは禁止されているため、スライムの王同士の戦いで決着が付きます。』
ふむ、倒すのをやめるか!
『解、ほっほっほっ、お主ならそう考えると思っていたぞ、じゃがな、お主に任せているチートの回収の内の一つ、いつかは倒さなければいけないのじゃ。まぁ今じゃなくても良いぞ。』
今じゃなくてもいいのなら今はスルーするべし!
『今じゃなくてもいいがそのあたりにはレベル1で倒せるのがスライムくらいしかおらぬぞ。スライムを倒すとその地域のスライムの王はまず、怒り狂うじゃろうな。』
えー、それじゃあ適当な魔物を倒していけないな、ってあれ?いつからクヌム様が話してた?
完全にため口だったな、ごめんなさい、クヌム様。
『ほっほっほっ気にしていないのじゃよ、孫が出来たようで少し嬉しかったぞ。』
『それで、結局どうするのじゃ?』
うーん、それ考えるの明日じゃダメかな?
『またお主は、あの小屋で1日過ごそうとしているのか。そろそろ食料がそこをつくじゃろ入町税の分のお金は渡しておくからさっさといかないと餓死してしまうぞ。』
ん?入町するだけで金が取られるのか...そして、その分のお金は貰える...言い換えると入れても宿代と食事代がないね、ってことは必然的に倒さないといけないのか...。
よし、倒そう。そして、宿は取らずにあの小屋で今日も過ごして節約だ!
『いい忘れておったが、それはできぬぞ。何故なら、その小屋は魔法で作った物だから、数時間で消えるぞ。ホームレスに住まわれたら消せなくなるからな。』
節約すらさせて貰えなかったようだ。
よし、今度こそ、倒すとしますか。まだどうやって倒すか考えてないけどね。
そうだ、ジアイに全任せすれば...しかも【異世界ゲーム化】を戦闘に活躍させれるのか分からない。
あっ喉が乾いたな。
近くの川で水を飲んでくるか。
そうだ!
まだ出てません。次の話には出るだろう...多分。