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王都に着いたよ!。

パソコン買い換えました。3月の投稿だー!( ;∀;)遅くなってごめんよ。


 けっけいと起きて、起きてよ…。

 冷たくなった死体の近くで泣くのは山本千尋


 魔王が去ったあと、戦場となった草原に、残ったのは大量の死体と晴方中の生徒たち、そして一人の少女の悲しい嘆きだった。


 「何故だ。何故俺の生徒なんだよ。何が生徒は俺が守るだ。ふざけんなよ。そっそうだ。蘇生魔法だ。これだけの生徒がいて、その全員にチートが渡されてる。一人はいるんだろ。蘇生魔法を使える奴が。頼む、頼むから俺の生徒を。」


 大事な生徒を殺された、井本先生が気付いた通り、蘇生魔法は存在する。そして、それを使える生徒も数人は居た。しかし。


 「先生。宮本に【蘇生魔法】をかけても、何度もかけてるのに生き返りません。頭の中で「彼の者は既に転生していると。」「そのため魂を戻すことはできないと。」そう言っています。」


 その話を聞いた指揮官が、こんなことを言った。

 「チート使いの蘇生魔法は基本的に1日以内ならいつでも使えたはずだぞ。死んで直ぐに転生ということは今まで一度もなかった。」

 そのことを疑問に思うものは、この場には、一人もいなかった。



 魔王軍との戦いから1週間がたとうとしていた。

 誰も魔物と戦おうとする者はいない。

 自分の技術は磨こうとするが実習の参加者は誰一人いなかった。


 そこで町長は「王都に行って観光でもしてみないか?」と提案し、王都に向かうことになったのだった。

 王都は町から3日の距離にあった。その道中は特に何も無かったのだった。

 「井本先生大丈夫かしら。」


 「自分のとこの生徒を一人殺されたんだ。悔やむどころではないだろ。」


 「次に殺されるのは、俺らかもしれないんだぞ。」


 先生達は怯えていた。いつ自分の生徒が殺されるのか。生徒ではなく死ぬのが自分なのではないか

、と。

 しかし、彼らは教師であった。生徒思いの教師であった。考えていても仕方がない。観光で生徒たちを 落ち着かせることができるのなら。そう思い、王都まで向かう。


 その観光で何をするかを考える。昔、自分の恩師が自分たちにしてくれたように。修学旅行をこれ以上悪い方向に向かわせないために。


 くそっ。くそっ。何故だ。何故、俺はあそこで体力が尽きてしまったんだ。

 もっと。もっと強くならないと。これ以上生徒は殺されはしない。

 井本先生はまだ知らない。死んでしまった生徒が勇者として目の前に現れることを。



 「先生、かなり大きな壁が見えてきましたよ。あれが王都でしょうか。」

 「あの壁は50メートルくらいありそうですね。」


 進撃〇巨人を見すぎの三浦先生だった。

 「先生、それはないです。20メートルくらいですよ。」



 門まであと少しのところに着くと派手な馬車が止まっていた。その中からはドレスを着た15歳位の女の子が下りてきたのだった。


 「皆さん!長旅お疲れ様でした!我が国の王都”キャプハーロ”にようこそ!」

 一同はこう思った。

 このピンクと白の、絹かどうかは分からないが肌触りの良さそうなドレスを着た金髪碧眼美少女は誰だ、と。

 そんなことを思っているうちにその少女は話始めた。

 「私の名前はエルア=ワオール、このワオール王国の第3王女です!」

 少女は自らを王女だと話し、私たちの荷物を付き人に持つよう指示を出すと王宮に来るよう言った。

いや正確には連れて行ったと言うべきだろうか。

 

王宮は大きさ的には東京ドーム2個分だろうか、石造りの小さい建物がいくつか建っていて、城壁のように真ん中に存在する、大きな城であった。王宮と聞いたが、王城というほうが正しいかもしれない。

入口にある大きな城門をくぐり、いくつかの通路を通ってたどりついたのは大広間というべきか、いや、この長い大きな机と椅子がいくつかあるあたり、食堂かもしれない。食堂だとしたら奥にある扉の先は調理室だろう。その部屋に着くなり王女は椅子に座るように言った。

そして、王女は大事なことを告げるような顔でいった


 「皆さんには、この王宮の中で訓練、食事、睡眠等の生活をしてもらいます。まずは、訓練をして力をつけて戴かないと、外に出たらすぐに死んでしまいますからね。」


 「まぁ、皆さんには神様からギフトが与えられているのでそこまで大変ではないかと思います。」


 「でも、皆さんの中には非戦闘職のギフトをお持ちの方もいらっしゃると思います。そんな方にはそのギフトにあった訓練をご用意させてもらいますので。安心してください!」

王女がそういうと、奥の部屋から沢山のメイドと執事が出てきた。

 

 「皆さん一人一人にこの方たちを付けさせてます。雑用や何か求めるものがあったら彼らが対応します。でも、あまり多くはダメですからね。あとエッチなことも。まぁ男の子には執事を女の子にはメイドを付けるので、変なことは起きないでしょうが。」

 そういうと王女様はウインクをした。そのウインクは男だけでなく女もメロメロになるほど華麗なものだった。が、私にそんな余裕はなく、逝ったけいとのことを考えていた。

けいとと話す前に襲われ、話すことなく死んだけいとともっと話しておけばよかったと。


 「今日のは、長旅でお疲れでしょうから、お風呂に入って、ご飯を食べて、ぐっすりと、眠ってくださいね。それでは私はこれで、また明日会いましょう。」


 王女様はそう言って、スカートの裾をつまみお辞儀をして居なくなったのだった。


 「おーし、おまえらー、一回整列しろー!はぐれたやつが居ないか確認するぞ。欠員は1名か。あいつだけなんだな。分かった。まず、部屋は修学旅行の時の部屋割りで行くんだぞ。幸いにも国が同じ部屋数用意してくれたからな。」


 「あんまり夜更かしはするなよ。明日からは訓練等始まるらしい。しばらくの間は大変だとは思うが、この世界で生き残るためだ。少しは我慢してくれ。どうやら俺たちと同じようにこっちの世界に来てる学校がいくつかあるらしい。この王都には居ないらしいが。そのうち会うことになるだろう。」


 「先生!そのうちというか、もう一回会ってます。」


 「あー居たなP〇学園。まぁそんな感じで出会うと思う。絶対にケンカはするなよ。相手も何らかのギフトを持っているだろうからな。」


 「今日の集まりはこれで終わりだ。あんまりはしゃぐなよ。物を壊すと何があるかわからないからな。」


 「特にいつもやらかす奴気をつけろよ。」

 

 「「「はーい」」」

 

 「最後号令で終わるぞ。1組学級委員号令。」


 「気を付けー礼」


 「「「「「「「「ありがとうございました。」」」」」」」」

「解散。」

そして全員執事またはメイドに連れられ、個人の部屋に向かった。


次回、主人公目線。今回は第三者の目線でしたね。これからは千尋目線になると思います。

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