4[始動]
心残りあるのまま中学に上がっためるを見てください。
「やっと来た、ここが富士見台東中学校!」
俺の名前は光明愛琉。栄光の響音「1」では読み方を言わなかったので一応書くとしよう、読み方はこうめい める変な名前だと思っても心にしまっといてくれ。
入学式が終わり、もちろんサッカー部に入るため、サッカー部の部室に向かった。
「愛琉!」
突然誰かに呼ばれた。
「俺たちも行くぜ。」
そこには、泰樹と源一が立っていた。大地と相川は卓球部、三月と朋樹はクラブチーム、龍矢は別の学校らしい。
「やっぱり神崎は来なかったか。」
源一が行った。
「式は居たけどな。」
俺は戻ってくると信じてる。
部室に行くとかなりの人数の入部希望者がいた。
入部希望の紙を提出し、今日は帰ることにした。
次の日。
クラスに入ると、見慣れた顔も何人かいるがほとんどが初対面だから新鮮な感じがした。
「よっ。」
後ろから声がした。
振り返ると短髪で前髪を上にあげたチャライ感じの奴がいた。
「お前昨日部室にいたよな、俺の名前は佐々木楓よろしくな。」
「よろしく・・・。」
また後方から声がした。
「俺もサッカー部希望だよー。」
そこには天然パーマで結構イケメンな奴が立っていた。
「俺の名前は青木奈緒よろしくちゃん。」
なんだこいつ天然か?と思ったが、心に留めた。
「俺は愛琉、よろしく。」
「める?」
聞き返されるのはもう慣れた。
教室の端に神崎がいるのが見えた。
「神崎。」
神崎は何も言わず教室から出ていった。
「変な奴だ、友達?」
奈緒が聞いてきた。
「あぁ、小学校の時の俺のチームのキーパーだ、でも色々あってもうサッカーをやる気はないらしい。」
キーンコーンカーンコーン
初日のため授業はなく教科書などを配られるだけだった。
「める君って言うんだ。」
席が隣の女子が話しかけてきた。長いポニーテールだ。
ついでに俺の席は、窓側から二列目の一番後ろ。
「私の名前は須藤優奈、奈緒と同じ小学校だったんだーよろしくね。」
「よろしく。」
結構な可愛子ちゃんが隣に♪なんちって。
優奈の前の席には、同じ学校だった山内心愛がいた。
「ここあ。」
俺が呼んでみると、心愛が近寄ってきた。
「愛琉もこのクラスだったんだー。」
心愛は背が小さく、子供っぽい性格である。本人はそう言われるのが嫌らしい。
「よろしくな。」
「うん。」
「さてさてそろそろ帰りましょうかな。」
そう思い教室のドアを開けると。
ドンッ
「うわぁ。」
「きゃぁ。」
入って来た女の子とぶつかってしまった。
「大丈夫?」
とっさにその子に声をかけた。ショートカットでコンパどーるをしている。ひっくり返ってパンツが丸見えだ。幸い誰も見ていない。
「痛て。」
ヒザをぶつけて血が出ているようだ。周囲に助けを求められる相手がいなく、その子を保健室まで連れて行った。
「擦り傷だから大丈夫ね。」
保険の先生がそう言って、その子のヒザに絆創膏を付けた。ふたりで保健室を出た時、その子が話しかけてきた。
「ごめんね、こんなところまでついて来てもらって。」
「そんなことないよ、ケガさせたのは俺だし。」
「私の名前は関町結良、一年間よろしくね。君は?」
「俺は愛琉、よろしく。」
「かわいい名前だね。」
その流れで二人で帰ることになり、校庭に出ると神崎が体育館の裏に入るのが見えた。気になって追ってみることにした。そうすると、結良が私も行くとついて来た。恐る恐る覗いてみると、神崎の前には長髪の女の子がいた。
「みさちゃんだ。」
結良が言った。
「みさ?」
「うん今日仲良くなったの、フルネームは確か仁科美紗だったかな。」
ほうほう、神崎に何の様だ?
「好きです、付き合って下さい。」
唐突―美紗とかいうやつ唐突すぎんだろ。
「あの男の子どうするのかな?」
結良は楽しそうだ。
「ごめん、今の俺には彼女は必要ない。」
え⁉まぢか、あの子同じクラスだろ、初日から気まず!
「じゃあ、友達はだめかな?」
どうする、神崎。
「良いよ、よろしくね。」
「うん。」
美紗とかいうやつ嬉しそうだな。二人は逆から出て行った。
「ねえねえめる?」
「ん?」
「もしかして、あの男の子のこと好きなの?」
「お前頭でも打ったか?」
俺はそのまま歩き出した。その日はそれで終わった。
次もよろしくです。