気づいたら出かけてました。
久しぶりの更新なのに短くて申し訳ないです………。続きはできだけ速く更新できるように頑張ります!あと今回は久しぶりにあの子が出てきます。
「おまたせー」
「い、いぇ!全然待ってませんよぉ、魔王様ぁ」
「そう?ならよかったよ」
マキとの待ち合わせにどうにか間に合った。彼女のことだから無理して言ってくれてるのかもしれないけど。
「それじゃあ行こうか?」
「は、はぃ」
俺たちは並んで歩き出した。人間界の街へと。なんと俺たちは今、人間界にいるのだ。マキとおにぎりを作った時に約束していた買い物をするためである。
何故このタイミングかというと、俺が魔王にしてのお祝いをしてない、とミーアが言ったことがきっかけだった。
それならせっかくなので人間界の食べ物を用意します、とマキが言った。しかし今人間界は魔族に対して以前よりも厳重になっているだろう。マキは人間に化けられるがもしものことが…………ということで俺も同伴することになった。もともと俺が原因なわけだし。
ちなみに俺がメディスだとは誰にも気づかれる心配ない。バレないようにユメに魔法をかけてもらったのだ。俺だと認識している人以外には違う人物に見えるらしい。そういう魔法を察知できる人には通じないらしいけど。
「そういえばマキ。いつもありがとうな」
「え?何のことですかぁ?」
「いつも俺の怪我を治してくれてるだろ?本当に助かってるよ」
「あ、い、いぇ………」
うん。そりゃあ微妙な反応になるよね。
「でも本当に助かってるよ。もうマキがいないと俺、生きていける気がしないよ」
「え、えぇ!?」
すると突然マキが大声を上げた。
「ん?どうした?そんなに顔真っ赤にして」
「い、いぇ!な、なんでもないですぅ!…………魔王様には自覚ないんだろうなぁ」
最後に何か言った気がするけど気のせいかな?と、そんなことを思っていると、
「お、見えてきた」
視線の先に小さく街が見えてきた。なんか久しぶりだなぁ。あ、そうだ。
「マキ。気をつけて欲しいことがいくつかあるんだ」
「気をつけることですかぁ?」
「あぁ、まず一つ目に俺のこと『魔王様』って呼ばないでくれ」
街中で魔王様なんて呼んだら、次の瞬間には捕まってしまうだろう。俺が魔界に行く前よりかはそういうことに敏感になってるだろうからな。
「えーっとぉ、ならなんて呼べんだらいいですかぁ?」
「呼びやすいのでいいよ」
「ならぁ………魔王さん?」
「フレンドリーだなおい」
「ならぁ………魔王ちゃん?」
「近所の子どもかそれ!魔王はなしだ!名前で呼んでくれ!」
「な、名前でですかぁ…………すぅはぁ、すぅはぁ」
なんで深呼吸してんのこの子?
「よしぃ…………メディス様ぁ!」
「女の子に様呼びさせてる俺はたぶん変態扱いされるからやめてくださいお願いします」
あとマキがミーアみたいになりそうな感じがして怖い。
「それじゃぁ…………メディスさん?」
「お、それいいな。一番普通だ」
「な、ならぁ、よろしくお願いしますぅ、メディスさん」
よし、一つ目は大丈夫だな。見た目が違うから名前が一緒でも問題ないだろう。
次に二つ目だ。
「マキ。魔族だってことは絶対にバレちゃダメだぞ」
マキ自身も分かっていることだとは思うけど、念押しすることに損はないだろう。
「もちろんですぅ!準備も万端ですからぁ!」
そう言うとマキは背負ってる重そうなリュックを見せてくれた。
「そういえば来た時から何が入ってるか気になってたんだ」
そして中身を見てみると━━絶句した。
なんと水が入った容器が何十本も入っていたのだ。
「これで私が魔族だってバレる心配はないですぅ」
自信満々に言い切るマキ。若干顔が引きつる俺。なんかいつものマキと違う気が………?
「それじゃあ行きましょぅ!メディスさん!」
軽くスキップをしながらマキは街へと向かっていった。その後ろ姿を見て確信した。
━━本当に楽しみだったんだな。この買い物が。
「あぁ!そうだな!」
そして俺も街へと駆け出した。
***
俺たちが向かった街、バイケットは魚介や肉類、野菜、他にも様々な食材を手に入れることができる場所だ。また露店も多いため食べ歩きなんかもできる人気な街である。
つまり人が多い場所なため注意を払わなければならない。逆に言えば様々な人が集まるため情報が多い。俺や魔族のこともこの街の人に聞いてみようと考えてる。
「さて、まずはどこに行こうかな?」
最初は露店を回ろうと思う。買い物をして荷物が増えると回りにくし、聞き込みはできるだけ早く済ましたい。怪しまれる可能性があるしな。
「あ、あのぉ、どういうのがあるのかあまり分からないのでなんともぉ…………」
マキはいつもの感じに戻っていた。人間のたくさんいるところに来てしまったからか?
「心配するな。マキ」
そう言って少し震えている彼女の小さな手を取る。
「何があっても絶対に守るから」
「メディスさん………」
俺の名前を呼んだあと、
「ありがとう………ございますぅ」
笑ってくれた。
「よし!それじゃあついてこい!マキ!」
「は、はぃ!」
俺たちは露店のたくさんある通りへと歩き出した。
マキ「(メディスさん………な、名前で呼んじゃったぁ………えへへぇ)」
ミーア&ユーリ&ユメ「!!!!!」
ミーア「これはまたしても!」
ユーリ「新しい配下が!」
ユメ「増えてしまう予感!!」
ナウラ「?」




