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気づいたら受け入れてました。

過去編が終わったのでいつも通りのテンションに戻りまーす。ていうか今回いつもより酷いです。苦手な方すみません……。

「私は………お兄ちゃんの大嫌いな人殺しなんだよ」


「……………」


ユメの告白にメディスは何も言わなかった。


(やっぱりそうだよね………)


メディスの反応を見てユメは俯く。


(人間の義妹として接してきた人が魔族ってだけでも受け入れ難いのに、自分が嫌うことをしてたんだもんね………)


それでもユメは話す。最後の言葉を。


「今までありがとうね、お兄ちゃん。あと騙しててごめんなさい。お兄ちゃんの優しさに甘えちゃって言い出せなかったんだ………もうお兄ちゃんの前には顔を出さないからこれだけは言わせて。私はお兄ちゃ、ううん、メディスさんのことが大好きでした」


メディスの声を聞かないようにユメは一気に思いを伝えた。そして羽を出現させ飛びたとうとした時だった。


「え………」


頭に何かの感触をユメは感じた。そしてすぐにそれがメディスの手だと気づく。慌ててユメは彼の顔を見た。そして彼女は驚く。なんとメディスはこちらを見て笑っていたのだ。


「お兄……ちゃん?」


「ユメ。次は俺が話す番だな」


そう言うとメディスはユメの頭を優しく撫でだした。


「俺は確かに殺すことは嫌いだよ。だからユメがやったことも簡単に許されることじゃない」


「そう……だよね」


「でも」


「え?」


「望んでそうなったわけじゃない。その証拠にお前は二人を止めようとした」


「だ、だからって━━」


「それに」


メディスはユメを遮るように話を続けた。


「ユメは友達をわざと怖がらせたんだろ?」


「………どうしてそう思うの?」


「言いたくはないけどあのままあの子がユメと一緒にいても不幸なことになるだけだ。それをユメも分かってたんじゃないかな」


「…………」


「ほら、当たりだろ?」


ハハッとメディスは笑った。ユメにはどうしてそんな顔でいれるのかが分からなかった。


「どうして!?どうしてお兄ちゃんはそんな顔ができるの!?私は人を殺したんだよ!?私が怖くないの!?」


「………怖いはずないじゃないか。俺は五年もお前と一緒に過ごしてきたんだ。怖いはずないよ。それに昔の話を聞いて改めて思ったよ。ユメ、やっぱりお前は━━」



━━優しい子だよ━━



「あ………」


その瞬間、ユメの目から涙がこぼれた。気がつくと溢れ出していた。


「お兄、ひぐっ、ちゃんは、うぅ、私を、受け入れてくれるの?」


「当たり前だろ。受け入れない理由なんてないよ」


「う、うぅ、うわぁぁぁあああああん!!!!」


我慢していたものが一気に溢れ出した。ユメはメディスに抱きついた。そんな彼女を優しく抱きしめるメディス。彼は片手で頭を撫で、もう片方の手でユメの背中をさすった。


(ねぇ。ママ。聞いてるかな?)


ユメは泣いた。


(私、見つけることができたよ)


ユメは昔のことを思い出し悲しくて泣いた。


(私が愛したくて愛されたい人)


そして


(私の大好きな人)


目の前にいる男性に受け入れてもらえたことが嬉しくて泣いた。


***


「落ち着いたか?」


「うん。ありがとう。お兄ちゃん」


目を赤くしながらユメは笑った。よかった。やっと笑ってくれた。やっぱり女の子には笑顔が似合うな。


「さて、それじゃあみんなのところに戻ろうか」


さすがにみんな起きてるだろうけど心配だしな。そして立ち上がろうとした時だった。


「ダーメ♡」


「え?」


再びベッドに押し倒されたかと思ったらまたしてもユメが馬乗りになってきた。


「あの?我が妹ユメさん?」


「なぁに?私の旦那様?」


「……………どいて」


「い・や♡」


ですよね………じゃなくて!納得してどうする!


「お前何するつもりなんだ!」


「もうお兄ちゃ〜ん。ナニするなんていやらしいよ〜」


「男の上に馬乗りになってる女が言う言葉じゃないだろ!」


ていうか俺そんな変なこと言ったの!?


「まぁ何をするかって言うと、私もスタート地点に立とうかなって」


「スタート地点?」


「そう。だからお兄ちゃん。私のご主人様になって?」


ご主人様?それってつまり…………


「俺と契約魔法を交わしたいってことか?」


「そうだよ」


「でもそれをする必要ってあるのか?」


「…………お兄ちゃんは本当に鈍感だね」


やれやれと言った感じで首を振るユメ。


「鈍感なお兄ちゃんに教えてあげるね。つまり私はお兄ちゃんとイチャラブしたいんだよ!」


「…………ごめん、分からないというか分かりたくない」


「ならしょうがないから私が身体で直に教えてあげるよ!」


「誰か!!助けて!!俺ヤられる!!魔王がサキュバスにヤられちゃう!!!」


俺は必死に抵抗するが、ユメを退かすことはできなかった。別に彼女が重いってわけではないのに退かせられない。ユメって結構力があるのか………。


「ユメ!俺たちは血は繋がっていなくても兄妹なんだ!兄妹は普通お前の言うようなことはしない!だから一旦落ち着いて━━」


「あぁ、もううるさい!」


「んむッ!?」


俺がどうにか説得しようとしていたら、突然ユメに口を塞がれた………もちろん口で。

あぁ、結局はこうなってしまうのか、と考えた瞬間、


「ちゅぷ、ちゅぱ、れろ」


ユメはなんと俺の口に舌を入れてきた。


「んむむッッ!?!?」


慌てて離れようとするが、首に手を回されガッチリホールド状態のため離れることができない。

そんな俺ができた抵抗といえば口を閉じることぐらいだった。しかしその行動は逆に自分を追い詰めることとなる。

ユメはまず俺の口を開けること試みた。つまり俺の歯茎を撫でるように舌で舐めてきたのだ。

するとまるで頭が痺れたかのような錯覚に襲われた。意識が少し揺らいでいく。その拍子に俺は口を少し開けてしまった。

その隙間を見逃すユメではなかった。すかさずユメの舌は口の中に入ってきて俺の舌と絡ませてきた。

くちゅ、ちゅぱ、といやらしい音が部屋の中に響く。唾液の交換が繰り返される。

俺はというと、ユメが舌を絡ませてきたことによって、さらに意識が揺らいだ。まるで空を飛んでいるかのようにふわふわとした感覚に襲われる。

何分経っただろうか。しばらくするとユメはゆっくりと口を離した。


「はぁ………はぁ………」


「はぁ………はぁ………」


お互いに息が上がる。うまく空気を吸える状態ではなかったというのもあるが、それ以上に気が昂ぶっているのだ。


「私の……ファーストキス……だね」


「どういう……ことだ?」


確か俺が寝ている時にキスはしていたはず………。


「フフッ、大人のキスは初めてだよ」


いつものユメから想像できないような妖艶な笑みを浮かべて彼女はそう言った。


「ユメ、これ以上………ッ!?」


突然俺は身体をうまく動かせなくなった。まるで身体が麻痺してるかのように。


「あはッ、やっと効いてきたみたいだね」


「効いて、きた、だと?」


サキュバス(わたし)の体液にはね、サキュバス(わたし)が使える魔法と同じ効果があるんだよ」


「な、に………!」


つまりユメの体液には状態変化魔法が含まれてたってことか!?でもユメの体液なんて…………たくさんいただきました………。


「それじゃあお兄ちゃん………始めるね………」


とうとうユメは服を脱ぎだした。

まずい。このままじゃ本当に最後までいってしまう。嫌なわけじゃないが………こんな無理矢理で本当にいいのか?


『いいじゃねぇか。大人になれるチャンスだぜ?こんな機会を逃すなんてもったいねぇよ』


すると俺の中の悪魔がそんなこと囁きかけてきた…………気がした。


『お前に不利益なことなんて何もねぇだろ?気持ちいいことが待ってるだけだ。拒む必要なんかねぇよ。相手に任せて楽になれよ』


確かにそれはそうだけど………そうした方がいいのかな?そんな考えに傾きそうになった瞬間、


『それはいけません!』


今度は俺の中の天使が悪魔の囁きを否定してきた…………気がした。


『あなたの意見は全く人のことを考えていません!もっと正しい道があるでしょう!』


おぉ、さすが天使。真っ当な意見だ。そうだよな。やっぱりこんなことは間違って━━


『こういう行為は男がリードするべきです!相手に任せるなんて絶対におかしいです!』


お前も全然悪魔じゃねぇか!!結局最後までいくのは確定なのかよ!!


『いやいや、相手に任せるっていうのは相手に奉仕させてんのと変わらないんだぜ?それこそ男が優位に立ってるってもんだろ』


『いいえ。今回はどちらも初めてのはず。ならここは男らしく女性をリードするのが当たり前です』


なんでこいつら俺の頭の中でこんな猥談してるの?もしかして俺の本性ってこんなのなのか………?


『なら相手に体位を命令して奉仕させるってのはどうだ?これなら二つの意見が通るだろ?』


なんつー最低なこと言ってんだよ悪魔こら。


『………いいでしょう。それで譲歩しましょう』


それでいいのかよ天使!?


『『それじゃあ後は頑張ってください(頑張れよ〜)』』


結局最低な意見だけ出して帰りやがった!?


「お兄ちゃぁん………」


気がつけばユメは生まれたままの姿になって、俺を甘い声で呼んでいた。


「次はお兄ちゃんが脱ぐ番だよ」


ユメはとうとう俺の服に手をかけた。


「ダ、メ……だ」


口では抵抗するが、そんなことに何の意味もない。何も抵抗できないまま俺は上着脱がされた。


「うわぁ、お兄ちゃんって意外と筋肉あるんだね」


俺の身体をまじまじと見てくるユメ。心なしか彼女の息が荒くなり、顔が赤い気が………いやこんな状況だ。そうなるのは当たり前だ。


「次は下だね」


そっとユメは俺の俺に手を伸ばした。ダメだ!そこは本当にダメだ!このままじゃ本当に一線を越えてしまう!ていうかそんなことしたらこの作品自体が危ういことになってしまう!!


「それじゃあ脱がすね」


そう言って下を脱がそうとした時だった。突然ユメの動きが固まった。というかユメがカチンコチンに固まった。氷に包まれて(・・・・・・)


「ふぅ、なんとか間に合いました」


するといつの間にかこの部屋に俺とユメ以外の人物がいた。それは━━


「お久しぶりです!あなたの正妻、みんな大好きミーアですよ!」


「………あ、うん」


「せっかく助けにきたのに反応が酷い!?」


俺の秘書でありラミアであるミーアだった。


「メディス様!久しぶりに会えたのに冷たすぎます!」


「いやそんなに時間は経ってないと思うけど」


「現実世界では違うんです!」


「何のことかよく分からないけどとりあえず黙ろうか」


いつの間にか口だけはうまく動かせるようになっていた。それにしても、


「ユメが凍ったのってミーアの魔法?」


「そうですよ。あの時の雪辱を果たせました」


そういえばユメが突然来た時に使ってたな。ちょっと根に持ってたのか。


「ありがとうな。お前のおかげで助かったよ」


「いえいえ、私は当然のことをしたまで…………」


何故か突然黙るミーア。じっとこちらを見ている。俺、というか俺の上半身をガン見してくる。あれ?なんか嫌な予感がしてきたぞ。


「メディス様は今動けないんですか?」


「よ、よく分かったな。実はユメの魔法で身体がうまく動かせないんだよ」


「へぇー、あーそうですか……………これはチャンスなのでは?」


「え?今なんて言っ━━」


た?と続けようとした時、ミーアは氷漬け状態のユメを俺から退かすと、今度は彼女が俺の上に乗ってきた。


「あのぉ………ミーアさん?何をしてらってしゃるのですか?」


「襲います」


「正直すぎて涙が出そう」


結論から言うと結局事態は何も好転しなかったとさ。あっはっはっは…………いやほんとどうしよう。


「ミ、ミーア。せっかく助けにきてくれたのにそんなことしたら何もかも意味がないぞ?」


「私以外がメディス様の貞操を奪うのは許せませんが、私がメディス様の貞操を奪うのに何を躊躇う必要がありますか?」


チロッと長い舌を出すミーア。ヤバイ。これは本格的に食べられる。


「フフッ。心配はいりません。全て私にお任せください。まずはこの長い舌でメディス様のメディス様に優しくねっとりといやらしいご奉仕を━━」


「何をしているですか」


「あうっ!」


俺がもうダメだ、と思った瞬間、またしてもこの部屋にいないはずの誰かが現れた。その人物とは━━


「まったく、お前も魔王なんだからこれぐらいのことは乗り切れるようにしろ」


「ユーリ!」


俺に戦いの訓練をしてくれる竜人族、ユーリだった。どうやら彼女がミーアを気絶させてくれたようだ。


「なんだどうした。起きないのか?」


「いやちょっとユメのせいで起きれない…………ハッ!」


しまった!これを言ってさっき失敗してしまったんだった!まずい!


「はぁ、仕方ない。ほら」


するとユーリは馬乗りになったりせず、俺の腕を持ってくれた。


「え?ユーリ?何もしないのか?」


「私が動けない者をどうこうするやつに見えるのか?」


「あ、いや、滅相もない」


なんだ。この子すごくいい子じゃないか。疑った自分が馬鹿みたいだ。あの二人が非常識ってのもあるかもしれないけど。

そしてユーリが俺の腕を引っ張って起こそうとしてくれた時だった。

ユメの魔法が解けたのか、いきなり俺の身体に自由が戻った。そして俺は自分の力で起き上がろうとしてしまったのだ。

その結果ユーリに引っ張られる力と合わさって起き上がりすぎてしまい、


パフッ♡


俺はユーリのたわわな果実に顔を突っ込んでしまった。


「…………おい」


ブチッ!と何かがキレる音を俺は確かに聞いた。そして俺の命が確実に危ないというのも確信した。

慌てて顔を離そうとすると、それより速くユーリは俺の頭を掴み俺自体を片手で持ち上げた。


「人が親切で手を差し伸べたら、それをいいことにセクハラか?」


「ご、ごめん!今のは事故で決して他意はなかったんだ!」


「それで許されると思うな!」


「ですよね!」


ユーリはその場でグルグルと回りだすと、壁に向けて思いっきり俺をぶん投げた。

あぁ、また壁に激突して終わりか………。俺が遠い目をしていると、


「まお様!」


俺を呼ぶ幼い声がした。その声が聞こえた瞬間、勢いよく壁へと飛んでいた身体が止まった。


「まお様!大丈夫?」


声のした方へ振り返るとそこにはなんとアルラウネでいつも俺の指から魔力を吸収している少女、ナウラがいた。それも変身した姿で。

ナウラのツルが俺の身体に巻きついて俺を受け止めてくれたのだ。


「ナウラありがとう。危うく身体が大変なことになるところだったよ」


「まお様おいしそうだね………」


「おおっとまさかの前置きなしでもう俺ピンチかあははは…………ユーリ助けて!」


「自業自得だ。反省しろ」


「い、嫌だ!干からびるのは嫌だ!!」


俺が叫んでいると突然、


『よぉ〜さっきぶり〜』


『また会いましたね』


さっきの天使と悪魔が舞い降りてきた。こ、これはもしかして何かいい案を持ってきてくれたんじゃ!


『もう諦める以外に道はありません』


『それじゃあな〜』


それ言いにきただけかよ!?


「それじゃあいただきまーす!」


「ちょ、待てナウラ!一旦落ち着━━ああああああああああ!!!!」


結局ナウラに搾り取られて気絶しました。

メディス「う、うぅん………」←気絶してベッドにいます

ナウラ「まお様〜、ちゅぷ、れろ」←飽きたらずいつも通り指を舐めています

ユメ「あー、凍ってせいで寒いなー。これはお兄ちゃんのベッドに入って温まろうそうしよう」

ユーリ「おい待て。嫌な予感しかしないんだが」

ミーア「あー、ユーリに気絶させられたせいで寒いですー。これはメディスのベッドに入って温まりましょうそうしましょう」

ユーリ「何故気絶しただけで寒くなるんですか!?冬でもないのに!」

ミーア&ユメ「あふぅ」←ベッドイン

ユーリ「人の話を聞け!!」

ユメ「まあまあ、そんなお堅いこと言わずにさー。あなたも入ればいいんだよ」

ユーリ「………ッ!?」

ミーア「そうですよー。それに実はユーリも入りたいのでしょう?」

ユーリ「なッ!?」

ユメ「今なら入ってもお兄ちゃんにバレないよー?」

ユーリ「ぐッ!」

ミーア「さぁ、素直になりましょう」

ユーリ「ぐッッ!!」

ミーア&ユメ「さぁ、さぁさぁ」

ユーリ「……………フッ」


この後仲良く五人でベッドインしました。


メディス「……………重い」

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