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プロローグ
こんにちは、ヨウブンです。またもや新しいものを書いてしまいました。
ということで初のモンスター娘ものです。なんとなく思いついたので書いてみました。あまり期待はしないでくださいね?
俺はどこで道を間違えたんだろう。
「はぁ……」
「どうなさいました?魔王様」
「なんで俺がこんなところにいるのかなーって」
俺の言葉を聞いた女性は微笑んでこう返した。
「それはもちろん、皆が魔王様をお慕いしているからでございますよ」
「ほう、それはありがたいな。人に好かれるのは嫌いじゃないし悪いことでもない。でもな」
目の前の女性を見つめて、また溜息が出るのを抑えながらこう言った。
「君たち、人間じゃないよね?」
目の前の女性は笑顔を絶やさずこう言った。
「はい。ここには人間なんて一人もおりませんよ」
「だよなー。ここ魔王城だもんなー。魔族の巣窟だもんなー」
しかし、しかしだ。
「魔族の頂点に君臨する俺、人間なんですけど」
これは魔王になってしまったただの人間とその人間を慕う魔族たちの物語である。
とりあえず一話目です。もう一話投稿したいと思いますのでよろしくお願いします。