平凡な5分
A
時計を見る。針は10時を指している。
「まだ10時か・・・」
退屈な授業の途中、僕は小さく呟いた。
毎日同じようなことの繰り返し。勉強なんて・・・つまらない。
また、僕は時計を見る。10時1分だ。
「はぁ・・・」
僕はため息を一つつき、窓の外に目をやる。
窓の外に見える校庭では体育の授業中だ。今日は陸上だろうか。
そんな姿をぼんやり眺めていると、校庭の隅にある物を見つけた。
いや、物と言っては良くないな。ある生物を見つけた。
「猫・・・」
僕はまたつぶやいた。
猫がこちらを見た気がした。
猫はひなたっぼこをしているようだ。気持ちよさそうにあくびをした。
つられて僕も大きなあくびをした。
「のんきだなぁ・・・」
時計の針は10時5分を指している
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B
時計の針を見る。針は10時を指している。
「まだ10時か・・・」
退屈な日々の中、俺は小さくつぶやいた。
特に刺激のない毎日。勉強なんて・・・くだらない。
また、俺は時計を見る。10時1分だ。
「はぁ・・・」
俺はため息を一つつき、周囲を眺める。
ここから見える校庭では体育の授業中だ。今日は陸上だろうか。
そんな姿を眺めていると視線を感じた。
「人か・・・」
どうやら校舎の中から俺のことを見ているようだ。
俺は眠そうにあくびをした。つられて向こうもあくびをしたようだ。
「のんきだなぁ・・・」
時計の針は10時5分を指している。
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C
時計を見る。針は10時を指している。
「もう10時か・・・」
授業の途中、私は小さくつぶやいた。
毎日同じようなことの繰り返し。勉強は・・・楽しいんだけどね。
また、私は時計を見る。10時1分だ。
「ふぅ・・・」
私は軽く息を吐き、黒板を見る。
校庭からは体育の授業中の生徒の声が聞こえる。今日は陸上だろうか。
黒板を眺めていると、こんな声が聞こえた。
「猫・・・」
声のした方向を見ると、窓の外を眺めている生徒がいた。
その生徒はあくびを一つした。私の視線には気づいてないようだ。
「のんきだなぁ・・・」
私は視線を黒板に戻した。
時計は10時5分を指している。
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D
時計を見る。針は10時を指している。
「もう10時か・・・」
体育の授業中、あたしは小さくつぶやいた。
毎日、同じようなことの繰り返し。勉強は・・・つまんない。
また、あたしは時計を見る。10時1分だ。
「あと39分・・・」
あたしは空を見上げ、大きく息を吸った。いい天気だ。
体育だけは楽しい授業だ。今日は陸上をやっている。
ふと校庭の隅に目をやると、ある物を見つけた。
いや、物と言ってはよくないな。ある生物を見つけた。
「猫・・・」
あたしはまたつぶやいた。
猫は校舎の方を眺めたいるようで、あたしの視線に気づいていない。
猫があくびを一つした。
「のんきだなぁ・・・」
視線を校庭に戻した。次はあたしの走る番だ。
合図と共にあたしは走り出す。
時計は10時5分を指している。
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時間は刻々と進んでゆく。
誰のことも気にせず、淡々と、正確に時を刻む。
時間は無情であり、誰にでも平等だ。
時間はまた進む・・・
みなさん、はじめましてっ!藍川 捺槻です。
今回、初執筆&初投稿になります。
この作品は学校の授業中に考えたんです。
だから、こうゆう舞台になったんですね。
さて、内容についてなんですが・・・
なんの落ちもない平凡な日の話ですね...
まずタイトルににもあるように5分間を切り取って書いたんですよね。
これはたった5分でも人それぞれで何をするかは違うんです。
授業中に漫画を読んでる人や友達と話してる人なんかをみてそう思いました。
また、この作品には考え方も人それぞれだということも書きました。
勉強に対する考えなんかがそうです。
まぁこの作品を読んでの感想も人それぞれだと思うので・・・
アドバイスとか意見なんかはどんどんくれるとありがたいです。
もっともっといい作品を書きたいです。
いつか長編小説を書くことを夢見て・・・
短編小説を書いていきたいです。
最後に
ここまで読んでいただき本当にありがとうございましたっ。