異世界なぅ
今回短いです。
でわ~7話目
氷のような冷たい感覚に不快感を覚えながら俺は目を覚ました。
いつの間にか頭を刺すような鋭い痛みがなくなっていた。
周りを見渡してみると、ゲームに出てくるような遺跡または迷宮の地下何階かにいるような気分だった。
近くには松明があり炎が眩しいくらいに辺りを照らしていた。
「おいおいどこだよここ。」
「どう考えても日本じゃないだろ。」
「エレベーターから遺跡だとざけんな。」
とりあえず落ちつけ。俺は自分に言い聞かせて深呼吸をして落ちつこうとしたが・・・
俺は前方の光景に絶句した。
牛丼が俺の牛丼がバラバラになってもはや、ぐちゃぐちゃの犬にやるようなご飯と化してしまっていた。
「どこのどいつだ!!俺の牛丼ダメにした奴は。俺が全部口にぶち込んでやる。」
俺は泣きそうな声で叫んだがこんな人もいなさそうな場所で叫んでも意味がないが、やるせない気持ちとどこにもぶつけられない怒りで胸がいっぱいだったが落ちついて現状を確認した方がいいと無理やり自分の中で完結さしてポケットから携帯を取り出した。
スマホの画面を右にタップして左上のアンテナを見たが無情にも圏外だった。
俺はチッと舌打ちをして携帯が使い物にならないのでどうしたものかと考えていたら奥の方に上に登れる階段があった。
「あれで上にいけるな。」
俺はとりあえず地上に出ようと思い階段のほうへと歩きだした。
八雲は気づかなかった。
その部屋はとてつもな広かった。その一番奥に八雲が夢で見たのと同じ門があった事を・・・
俺は階段を登り始めて5分ほどたったころだろうか?
階段自体はそんな長い物ではなく上に10階ほど登った頃に石で作られた扉があった。
「いよいよ、ファンタジーぽっくなってきたな。」
「なんだよこれ、押したらいいのか?」
扉には取っ手がなかったのだ。
俺はこの扉の開け方も知らないので仕方なく扉を押してみた。
・・・・・・・・
扉はうんともすんとも言わない。
「なんだよこの扉、どうやって開けんだよ。」
俺は腹がたったので軽く扉に蹴りを入れた。
ゴンと微妙すぎる音響かせた。
それと同時にブゥゥンという日本では聞いた事のないような音を立てて石の扉でできた扉の中心にかけて
青い光を放つ魔法陣が形成されゴゴゴと地響きでもあったかのような音を立てて扉が開いた。
俺は指を弾いてラッキーと言おうとしたが目前の光景を目に言葉が出なかった。
扉の先にはさらに広い部屋があった下にあった部屋も十分広かったがここはその倍以上の広さがあった。
地面には剣や槍、斧、弓さまざまな武器が刺さっていた。
その武器のほとんどが朽ちていたり、風化してぼろぼろになっていた。
そんな部屋の中心にそいつはいた。
ぐるると気持ち良さそうに寝息を立てて天井に開いた空の太陽の光を浴びるようにして黒と白の色をしたドラゴンが寝ていた。
そのドラゴンの体長は何mあるのだろうか?ただ、ただでかいとしかコメントできない。
両翼は綺麗な白と黒に別れていてまるで光と闇を表しているようだった。
額には黒曜石のような黒い鉱石嫌、宝石のようなものが付いていた。
冗談じゃない。なんだよここ。日本どころか、地球ですらない。
じゃぁここはいったいどこなんだ?だいたい、ドラゴンなんか存在するのか?想像上の生き物じゃぁなかったのか?
いろいろ理由をつけて目の前の生物うの存在を否定したかったが目の前にいるの紛れもなくドラゴンだった。
自分が長年鍛えてきた、勘なのかあるいは本能なのかは知らないがこいつとは関わらない方がいいと判断
し、寝ている所悪いが、その隙にエスケープしようとした。
俺の事をチキンと笑えばいいさ。よく友達と某モンスター狩るゲームをよくしていたが、実際見たら
戦う気失せるぜこれ?ハンターさんすげぇわ。
俺は某ゲームのハンターに尊敬の意を示しつつ俺はドラゴン傍を気配を消して物音を立てないように通った。
ドラゴンの尻尾の部分を通り過ぎた時に、なんだか、嫌な感じがしたので咄嗟に上に跳んだ。
ブウォンと風を斬りながら足元に一瞬黒い影が通った。
ドラゴンが尻尾を思いっきり右から左へとスライドさせたのだ。
「こいつ、最初から知っていたのか。俺がいた事。」
俺は、着地しながらドラゴンの攻撃に驚きを隠せなかった。
ドラゴンの攻撃は無と言うべきか、音や殺気なんかがまったくなかった。
勘で上に跳んでいなかったら足を持っていかれていただろう。
「チッマズッたな。やっぱ扉が開いた時の音で起きてやがったか。」
俺は愚痴りながら、とりあえず様子見をした。
もちろんいつでも襲われてもいいように警戒は解かなかった。
あわよくば、こいつと戦わずにすむのが一番いいんだけど、さて向こうがどうでてくるか?
俺の心配をよそにドラゴンはこっちをゆっくり振り返り当たり前のようにしゃべりやがった。
「人の子よ。お前はなぜここに居る?ここをどこだか知っているのか?」
「な、お前しゃべれんのか?」
「如何にも、しかし、人の子よ。私の質問に答える気はないのか?」
低い声とともに一気に殺気が溢れ出た。
早く答えないと殺すぞ!と俺にはそう聞こえた。
だから俺は冷静に答えた。
「ここがどこだか知らねぇがでも、俺だって好きでこんな場所に来た訳じゃない。」
「エレベーターからここにいきなり来たんだぜ?」
「エレベーターとはなんだ?」
こいつのこの一言が決定打となった。
たぶんここは地球ではない。
ここは小説なんか出ててくる異世界だ・・・
感想宜しくお願いします。