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親友

へい紫苑です。

今回はギャグに挑戦してみましたがあんま、おもんないとおもう・・・・

という訳でいついける異世界と思うほど異世界に行けません。

できたら次で行きたいと思います。

でわ4羽です。


今何時かわからない。誰もいないゴォゴォと燃えるビルの中の階段を俺は2段飛ばしで、圧倒的なまでに鍛え上げた足の筋力をフル稼働し全力で階段を駆け上がった。

この階段が悪いわけでもない。しかし俺が行く道を邪魔立てしているこの階段達が心底憎いと思った。

「無事でいてくれよ。イリア」心でそう願いながら階段を駆け上がった・・・・・



一般人なら20分はかかる道のりを彼はほんの数分で駆け上がった。

これは賞賛にあたいする速さだろう。しかし、遅すぎたのだ。全てが・・・・


「ハァハァハァ糞、やっと着いたぜ。」

俺はやっとのおもいで40階にあるこの超高層ビル自慢のダンスホールに着いた。

周りはもう赤い炎が包み始めている。息を整えてゆっくり扉を開いた。


扉を開けると悪魔はホールの中心部で片目が無いピエロの格好をして笑っていた。腕の中には水色の髪の少女が捕まっていた。頭には銃口が向けていられるのに少女は臆することなく、悪魔を睨み付けている。

しかし、悪魔はただの少女の殺気ごときでは慌てたりはしない。

逆に今から他人の大切なもの壊すという征服感に浸っていた。

此方の姿を確認した悪魔は笑った。笑っているが目は狂気に満ちている。

悪魔はこの少女を殺す事はいつでもできた。だが、世の中にはタイミングというものがある。

どのタイミングで殺せば、より相手を絶望せる事ができるか、より自分が満たされるか。

そのタイミングを悪魔は知っている。さらに付け加えると俺も悪魔と同じような種類の人間だ。強盗、殺人、レイプ、誘拐考え付く悪行はやりつくした。「犯罪者」そんな綺麗な名前で片付けられない。

例えるなら、ゴミ、存在自体が人間や世界に迷惑をかける。

そんなゴミが人を愛してしまった。

それが俺の罪。そもそもの間違い・・・・・

勘違いしていた少し力を持っただけで、誰よりも俺は強いと驕った。

誰でも守れると・・・

俺が手にしたのは、破壊の力、壊す事には天才的だが、守る事に関しては赤子同然。人など守れるわけが無い。

どうだ?ばかだろう?危害が加わる事を承知した上で

それをわかっていながらこの少女イリアを愛してしまった。

悪魔はひとしきり笑った後、イリアを突き飛ばして銃の引き金を引いた。

その瞬間俺はわき目も振らず走り出した。

「やめろーーーーーーーーー!!!」

俺は叫びながら距離を詰めたが、距離がつまらない。

走っても走っても一向に向こうに追いつかない。

「待ってくれ、なんでもしてやるソイツは関係ないだろ?」

悪魔が俺の願いなんて聞いてくれる訳が無かった。だが叫ばずにはいられなかった。

イリアがこっちを振り向いて、悲しそうな目で「守ってくれるんだよね?八雲?」そう言った。

「イリアーーーー!!」

俺は手を伸ばしたが、バンという目が覚める様な音がして、イリアは悲鳴を上げることなく糸が切れた人形のように倒れた。

「イリアーー!!」

俺はそう叫びながら手を伸ばす、しかし、俺の手が彼女に届く事は無かった。




「おい八雲、おい!!大丈夫か?」とどこからともなく聞こえた声とともに景色が変わった。

ガタンという音ともに俺は立ち上がった。

周りを見渡すとそれは夕日に包まれている平穏な学校だった。

「ハァハァハァ何時もの夢か・・・」

俺は背もたれにドカっと座って荒げていた息を整えようとした。

「まったく、何時まで引きずってのかねー俺は・・・」

額からツゥーっと汗が落ちた。寝ている間に汗をかいたのか、体中汗まみれだった。

「気色悪いな。」

当たり前の感想を独り言で嘆いて、周りを見渡して見ると親友二人だけが教室に残っていて他の生徒はどうやら俺が寝ている間に帰ったようだ。

二人の内、クラスのいじられ役の下舌純しもしたじゅんが心配そうに俺を見て声をかけて来た。

「おい八雲、結構うなされていたけど大丈夫か?」

「ああ、なんとかな。亮も心配かけて悪かったな。」

俺はそう言ってもう一人の親友の長月亮ながつきあきらに話しかけた。

「本当に心配したよ。八雲がホームルーム終わっても爆睡しているから、先生カンカンに怒ってたよ?」

「マジ?」

俺は心底驚いたリアクションをとった。

「マジだよ。それでお前が起きたら、織田先がお前に話しがあるらしいから職員室に寄って帰れだって。」

「そう言うお誘いは勘弁して欲しいんだが・・・」

「寝てるお前が悪いんだ。自業自得だな。」

「はぁ?ちょっとまて、てめぇだけには言われたくねぇんだけど。お前いっつも寝てるじゃん。」

「それに起きてる授業っていえば英語の時間だけじゃねぇか。」

「マリア先生LOVEだからな。」

「うわぁ、痛、痛たたたた。」

その言葉を聴いた瞬間、亮が一瞬にして引いていた。

そもそもこいつが英語の時間だけ起きている理由それは外国人講師のマリア先生がとってもNICEバデ

ィーで容姿もかなり美人で性格も優しいからだ。

高校入学当時、英語が苦手だった純に対してわかるまで何度も休み時間まで使って熱心に教えてくれた。

そんな事もあって、純は先生に恋をしてしまったらしい。{本人談}

しかし、あまりにも態度が露骨な上に純自体がかなり怖い顔をしているので、マリア先生に軽く引かれている。

さらに純が一生懸命になるほど行動が裏目に出てしまう事が多々あるので、その失敗を見るのが何より楽しい。

「そういや、この前先生に薔薇の花を渡そうとしたとき、緊張しすぎて、棘の部分を握って血が大量に出たときは、焦ったな~」

「それはお前が先生が俺に気があるとか囁くからだろがーーー!!!!」

「嫌、悪かったって。ついイジリたくなるんだよなー」

「アンタ、ホント鬼畜ですねーー!!」

純は軽く泣きが入った。

「ブーブー」

ちょうどいいタイミングで亮の携帯のバイブ鳴った。

「あ、ちょっとごめん。」

「仕事か?」

「たぶんね」

そう言って亮は電話に出た。

「亮も大変だなぁ。」

すると、泣きが入っていた純がいつの間にか、復活していた。

「まぁ、アイツ、アイドルだし仕方ないんじゃね?」

「だけどなぁ、いくらアイドルって言ったって聞いた話じゃかなり大変そうだし、みんなと遊ぶ時間もないしなんだか不憫だな。」

「大変だとわかって、亮はアイドルの道を進んでるんだ。俺らにしてやれる事は応援してやることだ。」

「お前だって知ってるだろう?アイツの決意。」

「ああ。」

純はそれっきり何も言わなくなった。





「わかりました。すぐ校門まで行くので待っていてください。」

話が終わったのか電話を切り亮がこっちに向かってきた。

「二人ともごめん、仕事入ちゃった。」

「お、今度はどこいくんだ?」

「京都だって。」

「へぇ~今日から行くのか?」

「うん。お土産買ってくるね。」

「お、マジで、サンキューな。」

俺は親指をグッと突き出した。


純がいきなり舞子さん!!と叫んでなんだか興奮していた。

「おいおいどうした?下純しもじゅん?」

「怖い顔が興奮してキモイ顔になってんぜ?」

「ハァハァハァ俺、舞子さんのメアド所望、舞子さんのメアド所望舞子さんメアド」

となにかの呪文のように連呼して俺の悪口も聞こえてないようだ。

「はいはい、ちょっと黙ろーね」

俺はハァーとため息をつきながら素早く純の後頭部を首刀で打ち抜いた。

「あべべべ」

打ち抜いた瞬間ストンといい音がしたが、純は微妙な効果音を残して、気絶した。

亮も律儀に「それはちょっと無理かなー」と答えていた。

「亮もアホな事言ってないで、そろそろ帰るぞ。校門でマネジャーさんが待ってるんだろう?」

「そうだけど純はどうするの?」

「え?めんどいから放置。」

「うわぁー八雲ってほんとSだよね」

「そんなことねーよ。」

「とか言いつつしっかり純を踏んでいくんだね。」

「おっと、いけね無意識に踏んでた。」

道理で下の感覚が気持ち悪いのか。

「一様、起こしておこうよ。あとでうるさいよ?」

「仕方ねーな。」

俺はため息をつき、純の耳元まで顔を近づけて、マリア先生の声を真似をした

「純君、こんな所で寝ていたら、風邪引きますよ?」

そう呟いた瞬間、純はピンと背を張って

「ま、マリア先生こんばんわ、心配なさらずに自分は馬鹿なんで風邪を引きません。」

「へ?」

純は間抜けな顔をして周りをキョロキョロし始めた。

「マリア先生は?」

「マリア先生?いないぜ?幻聴でも聞こえたのか?」

「嫌、確かに聞こえたんだけどなー。」

そう言って、純は考え込んでいた。

隣では亮が笑うのをこらえていた。

「そろそろ帰ろうぜ。帰ってプラモの続き作らなきゃなんねーから。」

「八雲は織田先生の所に行かなきゃだめだからね!!」

「チッ覚えてたか。」

「行かなきゃだめだからね。」

亮の顔は笑っていたが目が笑ってなかった。有無を言わせぬプレッシャーをかけてくる。

「わかった。わかった。亮がこえーから行ってくるわ」

「じゃぁな二人とも月曜日会おうぜ」

職員室は南にあって、校門は北にあるから二人とはここでお別れだ。

「うん、ばいばいお土産楽しみにしててね。」

「おい、八雲筋トレ同盟忘れんなよ。」

「ああ、土産楽しみしてる、それと純テメェお前の意味不明な同盟に入れんな。」

親友とバカに別れの挨拶をして職員室に向かった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



さっきいた1年の教室は5階、職員室は1階降りるだけでも結構だるい。

しかも、いまからありがたくも先生からお説教をいただくとなれば、嫌でも気分が憂鬱になる。

そんな事を考えていながら階段を下りているうちに、すぐそこには職員室があった。

やっぱ面倒だな。サボるか?嫌、辞めとこ、亮に知れたら大変だ。

そう思いドアをノックして扉を開けた。

「1年5組、宇佐美八雲だ。」

「織田先いるー?」

軽い感じで織田先を呼んだ。しかし、運悪く、頭をはげ散らかした生活指導の先生はげ岡じゃない丸岡

先生に聞かれていた。

「おい宇佐美さっきのふざけたあいさつはなんだ?あんなものはやり直しだ!!」

「うわ、まぶし。」

夕日の太陽の光が丸岡の頭に反射して俺の目をダイレクトに光が貫いた。

俺はあまりの眩しさに、両手を押さえてのた職員室の前でのた打ち回った。

俺は立ち上がり丸岡に向かって怒鳴った。

「こんのはげぇぇぇ!!やって良い事と悪い事があるだろーが!!」

「もう、何なんだよこの学校は、変人しかいないじゃん帰るわ俺。」

「貴様ぁ、誰がはげだ?教師を侮辱した罪でお前みたいな害虫は退学だ。」

「うるせぇぇ、頭からビーム出る奴に害虫とか言われたくねーんだよ。」

「あんたの頭は鏡なの?ねぇ?どうなの?」

「キサマァ許さんぞ、今日という今日は許さん。」

本気でキレたのか、丸岡は青筋を立てて今にも飛び掛ってきそうだった。

「やんのか?ハゲ」

俺は中指を立てて挑発した。

まさに、一触即発そんな時、だるそうな声が近くから聞こえた。

「そろそろ、喧嘩はやめてくれな~い先生?」

「うるさすぎて、他の先生方も迷惑してるんで。」

「しかしな、織田君この糞餓鬼がわしが気にしている事を・・」

ハゲ岡が言い終わる前に織田先が少し怒ったような声で

「大人気ないですよ。」

そう言って、俺の首根っこを持って「こいつにはよく言っておくんで」

でわ、と会釈して俺の首根っこを持って俺を引きずって行った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺は職員室の近くにある職員専用休憩室に連れてこられた。

とりあえずソファーに座って、先生にお礼を言った。

「織田先、さっきはサンキューな。」

「まったく、君は、もう少しおとなしくできないのかい?」

「善処しよう。」

「ま、君に何言っても無駄な事はわかってるからいいんだけどね。」

「なかなか手厳しいねぇ・・・」

「で?今日呼び出した理由は?」

「ああ、そうだったねぇ。言っても、無駄だと思うけど、まぁ簡単な話、その髪型を何とかして欲しい

って事かな。最近上の方々がうるさくてねぇ。」

織田先は頭をかきながら申し訳なさそうに言ってきた。

「別に、切るのはいいんだけど俺、片目無いんだぜ?髪よりそれの方が問題だろ。」

「上の方は、そんな事お構いなしさ。」

「伝統ある校風のため、素行の悪い生徒や見た目が悪い生徒を矯正してくれだって。」

「ほんと笑わしてくれるね。」

「自分の出世ために、少しでも邪魔な物を片付けたいらしいね。」

「そういう生々しい話を愚痴るのはやめてくれ。昔の血が騒いでそいつら皆殺しにしてしまいそうだ。」

織田先はため息を突いて

「それ、君の悪い癖だよ。すぐ牙を見せる事。」

「悪いな。直そうとはしてるんだわ。」

「ほんと~あんまり昔と変わらない気がするな~」

「昔よりぜんぜんましだね。」

「それは亮や純のおかげかな?」

「まぁな、あいつらにはいろいろ助けてもらってる。口ではあんまり言いたくないけど感謝してる。」

「う~んデレだね~。」

織田先が意味不明なことを言っている。

「だいたい、君は髪が長すぎて男か女かわからないんだよね~。」

「だから、学校の七不思議で実は宇佐美八雲は実は女ではないか?って噂があるんだよね~」

俺は目を丸くしてこう言った。

「マジで???!!」

「マジマジ、で?実際のとこどうなの?八雲子ちゃん。」

「嫌々、いきなり女の子みたいなあだ名つけてんじゃなねぇぞ。」

「ははは、ごめんごめん」


「それともうひとつ。」

織田先は指を一本立てて、やる気の無い顔から一転して、真剣な面持ちで

「イリアちゃんの事まだ忘れられない?」

「!!」

「今日また嫌な夢を見てたんでしょ?」

「なんで、わかった?」

織田先はどういった経緯で糞ジジイと面識があったのか知らないが俺の過去を全部糞ジジイにしゃべられている。

「いや、君にしては無粋な質問だな。」

「君の事なら何でも知ってるよ。あの日からずっと同じ夢を見るんだろう?」

「イリアちゃんが殺される夢。」

そう俺はあの事件があった日以来ずっと悪夢を見続けている。

「ああ、未練がましいとは思ってるんだけどな・・・」

「イリアちゃんを殺した男がいた組織、イエローホーネットだっけ?」

「ああ。」

「消したんだよね?」

「ああ。地球から消したよ。跡形もなくな・・・・」

「そっか・・・」

しばらく、沈黙が続いたが沈黙を破ったのは織田先だった。

「ごめんね、こんな話して今日はこれでお開きにしよう。」

「嫌、一様心配してくれてんだろ?」

「まぁね。君も僕にとってはかわいい生徒だからね。」

「へいへい、感謝してますよ。」

「うわぁ何?その棒読み傷つくなぁ。」

俺は織田先の言葉を無視しソファーから立ち上がり帰ろうとしたが、呼び止められた。

「八雲、明日十助さんの墓参り行きなよ?」

そう明日は糞ジジイの命日だったりする。

俺は手をだるそうに振り後ろ向きで答えた。

「ま、気が向いたらな。」

「じゃぁな織田先。」

後ろから織田先がため息混じりに素直じゃないなーといっていたのは聞かなかった事にした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




学校を出た頃には、辺りは暗くなっていた。

それと比例するように俺の心も暗くなっていた。

「イリア、俺はそろそろ楽になっていいんだろうか?」

「俺は、お前に許されるのだろうか?」

心の中で自問自答してみるが、当然答えなど返って来るはずが無い。

かわりに夜風が彼女からもらった、剣の形を模したピヤスを揺らした。



~人物紹介~

名前下舌純

身長179cm

体重65kg

髪の色、金

学園一の弄られ役。

そして、学園一エロイとされている。

その武勇伝は多々ありここで語るには文字数が足りないほど、それほどたくさんの

武勇伝がある。

親友の八雲と亮とは仲良しで大抵3人で行動しているが、八雲と純の二人の時は

必ずといっていいほど、事件が起こる。

学園にとっては問題児でしかない。

しかし、もともとはプロボクサー選手であったが、ある事件で素人を殴ってしまい

ボクサーの夢を剥奪されたが、友達を助けるために殴ったため本人は後悔してない

といっている。

その事件で、八雲と仲良くなった。

筋トレ同盟といういかにも熱ぐるしい同盟に八雲入れようとしているが、成功の

兆しが見えない。

好きな物 マリア先生、筋肉

嫌いな物 八雲、理不尽な奴

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