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両片想いは嫌われたくない!  作者: ゆきやこんこん
1章 嫌われたってよ
18/19

風呂は食べ物じゃないよ(柊 花蓮視点)


「じゃあ、仲直りの……あ、握手!」


 言ってしまった……もうこれで後戻りは出来ないね。


 私今絶対に赤くなってる……。


 そりゃ恥ずかしいもの、そうなるに決まってるんだけどね?楓斗はどんな感じかな……。


 …………あ〜、なんかびっくりして固まっちゃってる感じかな?


 まあ、いきなり仲直りしたての女友達から「握手しよ!」って言われたらびっくりもするよね…。


 でも、ずっと固まっちゃってるし、握手したくないのかな…?反応ないし。


 …………なんか悲しいから聞いてみよっ。


「楓斗……?私と仲直りの握手したくない…?」


 私、今めんどくさい女みたいじゃんk

「もちろんしたい!します!仲直りします!」


 ――――と思ったらめっちゃ握って来た!?!?


 おぉおぉ、めっちゃいきなり握るじゃん!びっくりしたよ!


「はい、仲直り〜」


 なんか手をブンブンしてきた……!?!?


「……な、仲直りー」


 これ結構恥ずかしいな…………というか楓斗も顔真っ赤じゃん!


 へ〜、楓斗女子の手握って恥ずかしくなっちゃったんだ!!可愛い……。


 楓斗がかなり照れてるから逆に私はちょっと冷静になってきた……。


 冷静になるとこの楓斗の手を合法的に握れるのって、すごいレアじゃん!


 ……楽しんどこ。


 楓斗の手の感触を感じるためにちょっとだけ握る強さを強くしてみる。


 あ……これめっちゃいい……。


 それにしても楓斗の手あんまりゴツゴツしてない……もっと男の人ってゴツゴツしてると思ってたのに…それにしても楓斗と手繋いじゃった、嬉しい……このまましばらく繋いでいたいなぁ……。


「……柊さん?」


「……あっ!」パツ


 危ない!ちょっとだけ熱中しすぎちゃった!!


 楓斗に変なこと考えて握ってたの勘づかれた……?


 …………とりあえず今日はこんなもんにしといてあげようかな!


「じゃ、じゃあこれで仲直りね!明日からよろしくバイバーイ」


 私は楓斗の返事を待たずに走り去る。


 ……ポカンとした楓斗が見えたのは気の所為だと思うことにする。


 へへへへへへ……、それにしても楓斗の手握っちゃったぜ!これはもう仲直り&関係進展と言ってもいいのでは……?


 ひゃっほう!!!やったぜ!!!


――――――――――――――――――――――


 家に着いて、落ち着いてから色々考えてみました。あの時あんなことしてよかったのかな〜とか、ちゃんと仲直り出来てるのかな〜って、そして考えて出た結論が――――

 


 ――――私やばい奴じゃない?ってこと。


 いきなり「仲直りだ〜」とかほざきながら手を握りだすのってさ、結構やばいやつじゃない???しかも異性の。同性だったらスキンシップの一環として全然あるんだけど、異性とだったら全くと言っていいほどなくない?現に私はないしさ……。


 これで男子にいつもこういうことやっちゃう、距離感バグってる女子みたいになってない……?


 全然そんなことないのに……、楓斗にしかやらないのに……。


 まあ、どう思われてるかなんてわかるはず無いよね!


「切り替えてこ〜」パチ


 1人部屋で謎の気の抜けた掛け声をして切り替えします。……出来てる?


「はぁ〜」


 思わずため息がもれてしまう。


 だってさ、そもそものお話楓斗に素直じゃないこと言わなければ良かったっていう話じゃん?


 ……ほんとに、私何してるんだろうね。


 ………………いや、元から気まずくなってたし、これきっかけに話せるようになったんだから、これがなかったらこのままズルズルと話せなかった可能性もあるわけじゃん?なら結果的に良かったじゃん!


 そうだよ、良かったんだ……!


 ………………まてよ、そもそもさ、私があの卒業式前の時あんなこと言わなければ良かった話じゃない?


 そういえば、私ちゃんとその時の誤解を解いた……?


 …………………………………………あっ


「忘れてたァァァァァァ」

「うるさい!」

「ヒェッ、ゴメンサイ……」


 お母さんに怒られてしまった……、いつもうるさいのはお母さんなのにさ!


 それはいいの!そうじゃなくて!


 あの誤解を解かないと、私が楓斗のこと恋愛対象として見てないって思われて、関係を進めようにも楓斗が絶っっっっっっ対に、『柊さんは僕のこと恋愛対象として見てないからそれなりの距離感保たないとな……』とか考えちゃって、私の目標の第1歩である“楓斗の恋人になる”が達成できない!


 このまま仲良くなって行こう!……とか考えてたけど、無理だね!


 よし!まずは楓斗の誤解をといて…………


 …………いいこと思いついたかも!!!


 私は優しい人って楓斗のこと言ってたのを聞かれてたんでしょ?……だったら『優しい人が大好き!』ってことをアピールすればそのまま転じて『恋愛対象として見られてる?逆に僕の事が好き!?!?』ってなってそのまま告白でハッピーエンドよ!


 完璧だな……。


 良し、それで行こう!!!


 色々と考えてたけど、案外簡単に行くもんだね!


 いや〜勝ったね!風呂入ってこよ……


多分次は人物紹介挟みますね。


追記:タイトル変だったァァァ

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