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両片想いは嫌われたくない!  作者: ゆきやこんこん
1章 嫌われたってよ
10/19

寝坊がいちばん怖いんだから (柊 花蓮視点)


 昨日、相談を聞いてもらって『自信湧いてきた!』とか抜かしていた私ですが――


 ――只今、絶賛全力ダッシュ中です。


「寝坊したぁ!!!」


 食パンを咥える暇すらなく起きた時にはいつも家を出る時間の15分過ぎていた――


 昨日の夜話しかけるための予行練習してたらなんか盛り上がっちゃって妄想とか色々してたら結局3時超えてて、急いで寝たらこのザマってはワケ。


 寝坊する原因を作ったのは私、だけどさぁ……


「お母さん起こしてよぉ〜」


 考えてる暇などない、とにかく走れぇ!!!

 


――――――――――

 


 結局朝のSTギリギリに学校に着いた。


「はぁ、入学して初日で遅刻とか洒落にならないよ……」


 いいよ、間に合ったからね!切り替えてこ!


 早速急いで教室に入ってふと、楓斗の席の方を見ると楓斗がこちらの方を見てきている。


 え、なんでこっち見てるの?今走ってきたし、セットする時間すらなかったから後でこっそり整えようと思ってたのに……こっち見てくれるのは嬉しいけど今はだめ!!!


 「プイッ」


 私はそっぽを向いてしまう。


 挨拶もせずにそっぽ向いた失礼なやつとか思われてないよね……?でもぉ、今は走ったばっかりだしごめん……


 そうだ!後でこの事も一緒に謝ろう。


 それで誤解も解いちゃえば、勘違いも正せるし、身だしなみにちゃんと気を使ってる乙女ってことも見せつけれるよね!!!


 よぉ〜し、寝坊と引き換えに手に入れた会話デッキ〜深夜テンションを添えて〜の真価を発揮させちゃおっかな!!!

 


――――――――――

 


 結論から行きます――


 ――無理でした!!!


 今日昼前までで自由に話せる時間ないし、席も遠いし話すタイミングがゼロってことはないんだけど、全然なかった……


 今、帰りのSTが終わって席に座ってるけど、無理だよぉ……

 

 今日意気込んでそれがことごとく潰されていって、それでようやく話しかけれる機会ができたのはいいけどなんか……


 緊張する!…というよりこわい、むりぽ、どうしよう。


 さっきから楓斗の方むくの怖すぎて、ずっと前の方をじっと見続けてる変な人になってるかも……別にクラスメイトに“変な人”って思われるぐらいなら構いやしないけどさぁ。


「ふぅぅぅぅ……」


 一旦落ち着こう、そうだこれから楓斗と付き合った後、何するのか考えよう、うん、そうしよう(混乱)。


 まずはぁ……付き合ったら、いっぱいデートして一緒に帰ったりしちゃってぇ〜デートとかでち、ちゅー//なんかしちゃったりして、その後も色んな事(意味深)しちゃったりしてね///


「ぐへへへへへへぇ……」


 やばい妄想楽しすぎる!!!


 初デートで楓斗が『柊さん、手繋がない?』って聞いてきちゃったり???それに『“柊さん”じゃなくて“花蓮(かれん)”って呼んで…?』とか言っちゃったりしちゃったりぃ???あぁ、いいね!いいね!それで照れながら楓斗が『じゃ、じゃあ花蓮…手繋ご?』って言っちゃったりさぁ!!!!サイコーだぜぇ!!!(高揚状態)


「妄想が広がりますなぁ!グヘヘヘェ」


 それでそれでぇ、学校から帰る時とかはぁ……


「あ、あの!柊さん…?」


 何さぁ!今いいとこなのにさぁ!邪魔しないでよぉ!


「あ゛?なに?」


 妄想を邪魔されて不機嫌だったので、強めに返事しちゃった、てへぺろ。


 まぁ、強めに返事しちゃったから誰か知らんけどクラスメイトに悪いしとりあえずあや…ま……って…………あっ


 目線を向けた先には――


 ――怯えて、ちょっと…というかかなり悲しそうな楓斗(好きな人)の姿が……


「す、すいませんでしたあぁ!!!」


 逃げてしまった……


 あれ?またなにかやっちゃいました……ね、はい。


更新頻度が毎日投稿から3日に1話程度に投稿頻度が落ちます。突発的に投稿することもあるかもしれないですけど。


全部、全部学校が悪いんや……

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