表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子様を放送します  作者: 竹 美津
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

460/692

プレゼンのファングと、ブレイブ王とラーヴ王妃と

本日更新遅くなりまして。すみません。

どうぞ、読んでやって下さいな。


ファング王太子は、ワイルドウルフの転移魔法陣、ステーションへと転移してきた所だ。

護衛に付き添われ、ホワンホワンと光る床の矢印の方向へ、まずは陣の上からトトッと降り立ち、開けた石と木の良い匂いの、ピカピカなエントランスへ。


オランネージュ、ネクター、ニリヤ王子に、弟のアルディ王子のいるパシフィストは、とってもファング王太子にとって楽しくて、毎日新しい事がいっぱいで。跳ねるような気持ちに、帰るのがおっくうに。

パシフィストにいたって、確かに王太子のお勉強も引き続きやっていたし、王太子、という責任ある身分を忘れた事は無いけれど、何か、生まれ育ったワイルドウルフ国にいる時にはない、重さから解放された自由があった。

それは、王太子殿下、という周りの人の目が希薄で、竜樹のいる寮で気安く扱われた、という事もあるし、同じ王子という立場の3王子達が、同じ目線で遊んだり、学んだりしてくれた所にもよる。そして、弟のアルディ王子が、兄のファングを慕って、それでいて何かと、指示待ちじゃなく、何かを押し付ける事もなく、自然に一緒に何もかもを体験してくれて心強かった事もある。

誰かと一緒、って、いいな。

そんな風に、あったかくファングは思った。


今、エントランスを抜けて、王宮直行の転移魔法陣へと、許可がある者しか通れないエリアの廊下を歩きながら、ファングは、心のどこかが、しゅーんと寂しくて。いつも一緒にいた、3王子とアルディがいないと、どこか欠けてしまったようで。

週7日に2休日毎の留学、絶対勝ち取ってみせる!フコ!と意気込みを新たに。


王宮への、転移魔法陣の部屋へ着く。ずっとそこに付いて部屋を守っている者達に、王族とはいえ、許可証をちゃんと見せる。王族たる者、模範とならねば。例外を作ると、そこから砂が漏れるように安全性が失われる、なんて事がある。

魔道具で許可証を確認もして。


「いつもありがとうね、安全を君たちが守ってくれているから、助かるよ。」

と、笑い掛ける。虎獣人の番人は、嬉しそうに、ありがとう存じます!と許可証をファングの手に返してくれた。

うん、これから毎週、お世話になるんだから、よろしくしとかないとね!ニッコリ!なのだ。


毎回使い切りの転移魔法陣のきっぷは、許可証と共にペタンと魔法インクのついたハンコが押されて、使用済みに。パシフィスト→ワイルドウルフ→ワイルドウルフ王宮、の行き先表記があるきっぷは大きくて、ぽんぽんぽん、と3つ、ハンコが並んでこの日に帰ってきたよ、幾らかかったよ、の証拠にもなる。

王太子とはいえ、ちゃんと旅費の詳細は提出しなければならないので、ファングが自分で、肩掛けバッグの中に仕舞った。


王子様が経費の出張旅費申請?

と思うだろうが、これも、お勉強なのだ。竜樹の、お小遣い帳をつける、というやつ、ワイルドウルフの王族貴族達の子供達にも広まってきているのである。ファングも、証拠のきっぷを帳面に貼って、お小遣い帳をつけ、経済の先生から、よくできました、のハンコを毎月もらっている。大人になってから、それがとても良い記録、思い出のかけらになる、とは、まだ気付いていないファングである。


王宮の庭の一角、隔離されて、もしも悪意をもった者が入った時には、を想定して守る護衛兵達に、にこにこと笑顔を振りまいて、さあ、帰ってきた!お父様のブレイブ王と、お母様のラーヴ王妃に会うには、まだもう少しかかる。

護りながら、便利に、そして安全に。その兼ね合いを見極めて作った転移ステーションは、今までと比べて凄く凄く距離を縮めたが、逸る心にはそれでも、まだか、まだか、と足を駆けさせる。


「ブレイブ王様、ラーヴ王妃様、こちらでお待ちでございます。」

歳をとった狐獣人の侍従が頭を下げて促す部屋の扉、ノックをして、さっと駆け入る。


「お父様!お母様!」

「ファング!良く帰ったね!」

「ファング!お帰りなさい、子供達のいない毎日は、寂しかったわ。さあ、お顔を良くお母様に、見せてちょうだい?」


ん?


違和感がある。

何か、こちらにニコニコ歩いて寄ってくる、お父様とお母様の距離が近いのである。ぎゅむ、と、指を互い違いに組み合わせて、仲良くお手てを繋いでいるし、近く寄った身体、隠れて見えていないけれど、ブレイブ王の黒いお尻尾と、ラーヴ王妃の赤毛に先っぽが金のお尻尾は、なんと、2人、ふさ、くねくね、と絡んでいるのだ。

立ち止まったファングに、夫婦も、んん?と思いながらも。ブレイブ王とラーヴ王妃は、迎える為に放し難い繋いでいた手を離して、お尻尾を解いて。ファングを囲んでその肩に背に大きな厚い手を当て、頭を頬を長い艶やかな丸い爪の指で撫でて、久々の息子を愛でた。一度帰ってきたが、あまり話せなかったし、1日限りだったので、ゆっくり久々の対面だ。


「前にも言ったが、『アンファン!お仕事検証中!』こちらでも楽しく見たよ!良くやったね!街中で、色々と勉強になったろう。皆と仲良く、協力して稼げていて、お父様は頼もしく嬉しかったよ!」

「お母様も、コクリコさんの出産ドキュメンタリー、ドキドキ見たわ!感動しちゃったの。ファングも、将来の為に、とっても重要な事を知れたわね。」


ね、ね。

視線を熱く交わす、夫婦。いつも仲良しだけど、その熱は、いつにも増して。


「お父様、お母様、何だか仲良しなんですね?」


可愛がられながらも、ファングが疑問を口にすると。

ポポッ、とラーヴ王妃が、まず頬を赤くして、ブレイブ王がぽりぽり、と顎を掻いた。

まあ、まあ、座ろう?とブレイブ王が促して、ソファに親子、ふかっと腰を下ろす。

またぎゅむ、と指を絡ませて手を繋いで、恥ずかしがりながらも、近く座り、お尻尾の絡む夫婦である。


「お父様、お母様•••。」

こんなの、昔、見た事あるぞ。とファングは思った。そう、あれは、アルディが生まれる前の秋、ファングがまだ、小さい頃の事である。な〜んか親密な雰囲気が流れていて、間に入り込めない感じがして。

その時はまだ小さくて、仲間外れにされた気がして、面白くなかったが、今なら分かる。


秋。

発情期。


「その•••な。アルディの心配がひと段落したろう。それで、お父様とお母様も、7日に2日とは言わないけれど、お仕事を工夫して、お休みをするようになったろう?ーー安心して、そこそこゆっくりできる日もあって、身体も心も休めてーー。ずっとお父様もお母様も、押し殺して発情期が来なかったのが、今年は自然と来たんだよ。」

「な、仲良くしたい気持ちなのよ、とっても。」

ポポポッ、と身体を寄り添わせて、愛しい伴侶の姿を求める、嬉し恥ずかし発情期。


「よ、良かったですね!」

うん、良かった。

これは幸せってやつだろう。そうだろう。ファングも何だか恥ずかしい気持ちが。性教育のお勉強をしたから、少しあるけれど、それは健康で、幸福な事なのだと、知ったし。


「弟か、妹が、出来るかもですか?」

それは、ちょっと嬉しいかも?


「発情期が来たからといって、必ずしも妊娠するとは限らないけれど、その、ファングとアルディの留守中、私たち夫婦で話し合ってな。」

「出来そうなら、欲しいわって。余裕も少し作れそうだし。」


ゴホン、と照れながらブレイブ王が、ちょっと威厳を出す。

「それにな。妊娠出産について、ギフトの竜樹殿が、沢山進めてくれた知識と技術があるだろう?我が国でも、それを是非取り入れたい。王族が妊娠したい、する、となれば、協力を得るにも、スムーズだし、民にも、男女共に、お産の知識などがとても重要だと、知らしめる事が出来るだろう?」

「その•••竜樹様なら、私たちが、お産で助けて欲しい、と言えば、無理のない範囲で、でも最大限に助けてくれるだろう、とも思いますのよ。パシフィストのハルサ王様も、ちょっと打診しましたけれど、反対しませんでしたわ。各国が今、皆、妊娠出産へ向けて動いてるのですって。元々、子供が欲しくていらっしゃる方々や、あと1人欲しかったな、っていう方々が、諦めないで良いのだわ、って希望を持ったの。ちょっとズルいかもしれないけれど、私たち夫婦にとっても、お産は、幸せな機会でもあるの。」


おしっこをかけると色が変わって排卵したと分かる葉っぱが、ワイルドウルフで採れる事も分かった。

パシフィストでも採れるが、何もかもかの国で、は、あちらもパンクしてしまう。ワイルドウルフでもお国で使ったり、輸出してくれたら、周りの国々が助かる、とハルサ王もニコニコで握手ーーテレビ電話だったけどーーしたのだ。まずはお試しで、今あるものを程よく採取して、この秋の発情期、量を限定でラーヴ王妃も、各国でも、使ってみる。使い勝手と流通の仕方、保存の方法も使ってみて工夫して、その栽培と、保護育成に、この秋冬から準備して。


うんうん、うん。

王族は民の規範とならねばならない。

王冠を戴くならば、一挙手一投足が、お国の為にならん。

それを、無理なく、自分の望みとも絡ませてゆける、そんな力を、ファングも付けてゆきたい。キラン!とそのお目々が光った。


「是非、お父様、お母様、存分に仲良くなさって下さい!私もご協力します!」

ニコニコ!とファングは屈託なく笑った。だってーー都合が良いのだ!


「そうか?ありがとう。ファングにも寂しい思いをさせるが、もう大きいのだものな。訳が分かってくれて、嬉しいよ。」

「新しく子を迎えたいからと言って、ファングやアルディが愛しい我が子な事に変わりないのですから。発情期が終わったら、またお父様、お母様とも仲良くしてね。」

「はい!それでですね•••。」


肩掛けのバッグを、座ったソファの脇に置いていたファングは、ゴソゴソと中を探ると、出産ドキュメンタリーのレポートを出した。

「こちらのレポートを、ごらんください!」


うん?と2人は顔を寄せて、丁度良くレポート用紙2枚にまとめられた。

とってもお勉強になったよ、私も大人になったら愛し合う人との子供を授かりたい、そしてこれからもパシフィストでもっと勉強をしたい。

とファングの願望を含ませた締めまで読んで。

しゅーん、とお耳を垂れさせた。


「ファング•••。アルディとファング2人ともパシフィストへ、とは難しいと、分かっているだろう?」

「この国でする、お勉強もあるし、私達も寂しいわ。」

きゅむ、と寂しさに夫婦は益々くっついて、身体をより合わせながら。


「あのですね、お父様、お母様。確かにこちらでするお勉強もあるし、私は王太子ですから、他国にばかり出掛けて、留守している、ってのも不味いのは、分かります。アルディと他国にいて、万が一、一緒に何かあれば、後継にも困る。お国同士で揉めますから、まあ、あり得ませんけど、心配なのは、ありますよね。」


ファングは、この時の為に、オランネージュ達と、シミュレーションを存分にやってきた!!


ですが!

「今、ギフトの竜樹様もいて、時めくあちらのお国で、勉強できる事は。私の、王となってからのお国治めに、とっても役に立つな、って思いました!そして、1人でばかりいさせてしまった、アルディとも、仲良くして大人になってからの、連携を育める。もちろん、行きっきり、なんて事はありませんよ。7日の内、2日のお休みに、通いたいんです。」


そうしたら、アンファン!お仕事検証中!にも引き続き出られるだろうし。

「転移魔法陣で、行き来のお金は、多少掛かりますが、お得な定期券や回数券もありますし、あちらの滞在費は、おおよそ新聞寮にいる事もあって、ぜいたくはしていません。ハルサ王様も、見栄を張って豪華に、を押し付けたりなさらないので、常識的な、むしろこちらにいるより、安い生活費で済みます。護衛はこちらでも付くのですし、ギフトの竜樹様がいらっしゃる場所ですから、その面でも護りは万全です。私も、自分で支度して生活したり、料理や、庶民の経済にも触れて、ジェム達と交流をもったりして、街の事も良く知れます。自立と助け合いが学べます!」


「ふむ、なるほど?ーーけれどね、ファング、今は仲の良いお国だから、考えにもないだろうが、よそのお国に王族が長く行く、という事は、人質になるのと同じだった歴史が、ずっとあるのだよ?私たちは、その万が一を、どうしても考えざるを得ない立場でもある。」

ブレイブ王は、発情期だけれど、頭が桃色に染まり切った訳ではない。それでは王様がやれない、ってものである。


ファングも、それは、歴史のお勉強で習ったし、オランネージュとも、どうかな、と話し合った。それで、出した結論が。


「お父様。かの国、パシフィストが、今、ワイルドウルフから王族の人質をとる、利点がそもそもどこにも無いのです。仲良くした方が、経済も良いし、獣人と人との間の架け橋にもなります。あちらにも、こちらにも、良い。ウィンウィン、って言うのですって。自分も勝ち、相手も勝つ。理想的ですよね。それに、自由に転移魔法陣で行き来できる、王族としての、これからの新しい活動の仕方を、私が作っていける!その、自信があります!」


ふむ•••。

ブレイブ王は、ラーヴ王妃と手を絡ませて、ギュッギュしながらも、深く考えた。

パシフィストに比重が行き過ぎる。

確かにそうだ。

仲良くできる、きっとそうだけれど、国内のやいやい言う者たちの事も考えねばならない。そして、冷たいようだが、もし万が一が起こった場合の、国内のまとめ方も。ラーヴ王妃がいるし、今回発情期も来た。ファングとアルディに、もしもがあったら、後継が出来るか。


または、王に相応しい他の部族から、相応しい者をーー。国内が揉めないように、出来るか?


親として、自由にさせたくもある。

そして新しい王族としての活動の形ーー。それは、何と、魅力的か!


今!大注目のパシフィストに、ファングが行き、勉強してくる、それはとても良い事だ。あの国の、3人の王子と仲良しなのも、親として嬉しいだけでなく、お国にとっても、とても良い。


うん。

もしも。もしもがあったら、王として、親としての全ての立場を使ってでも、国とファング、アルディの命を、両立させてやろう。

その結果、ブレイブが王で無くなる未来があったとしても。


「あなた•••。」

ラーヴ王妃が、ブレイブ王に、思慮深い視線を寄越す。そして、一つ、頷く。

ラーヴも、分かっている。

もしもがあれば、王族を追われる、それについての、覚悟がある。


「うむ。良いだろう。ファング、7日の内、2日で、通いたい。それで良いのだね?」


ふわぁ!

ファングは、許可の予感に、喜びに、お顔がふわっとほころんだ。

「はいっ!そうです!5日間は、こちらで、きちんと王太子として、ワイルドウルフのお国の皆とも馴染み、勉強も沢山します!」


うんうん、と頷く夫婦。親とは、寂しいものである。成長すればするほど、子が離れてゆくのだ。


「分かった。頑張るのだよ、ファング。テレビの番組も、楽しみにしているからね。」

「ええ、ええ、私も応援していますよ。ファング。」

「はい!」


しかしブレイブ王は確かに王。ちゃっかりしてるし、ファングを甘やかすだけの親ではないのだ。

「ファング。私たちが発情期の間に、お前には課題があります。一つ、パシフィストへ行って、定期的に訪れる為の、寮だけにはいられないだろうから、お部屋や、生活の準備の折衝を、自分でしておいで。私がそれを報告を受けて修正を出す。こちらの国の者からも報告を受けるが、ハルサ王には頼んでおくから、もし折衝の時、知らずにあちらに失礼をしてしまったり、失敗したら、その旨、ハルサ王側からも報告が来るようにしておこう。何を直されたか、よく勉強しなさい。そしてもう一つ。」


はいっ、とビシリ、姿勢を正したファングは。こんな時、ちゃんとしていないと。

親子といえど、王とその命を受ける者との関係を、ブレイブ王が、いけないよ、と折に触れて教えてくれているから、緊張して受けて。


「この国の、お前のご学友達。お前がパシフィストから帰ってくるのを、今か今かと待っている者達に、納得を得ないといけないよ。」


パシフィストに、取られちゃった。

アルディ王子殿下だけじゃなく、ファング王太子殿下までーーー。

仲良くしたい、貴族の、これから大人になってからも、ファングを助けてくれるはずの、ご学友。


「大分、皆、寂しそうに、つまらなそうにしていたんだぞ。この国の者も、かの国の友達も、大事にする。お前には、それが出来るか?」


は?

ええ、ええええぇ!?


思ってもみなかった所から、課題が出て、ファングはびっくりした。

だが答えは一択である。


「はい•••はい!私は、この国の王太子。この国の者を、決してないがしろには、いたしません。キチンとして、休日に、あちらへ行く権利を得たいと思います!」

ニコ!と逞しく笑顔で。


「だから、お父様とお母様は、安心して、発情期に、仲良く子作りなさって下さい!」

キラン!とファングのお目々は、ちゃめっ気めいて光り、尻尾はブンとした。


その言葉に。

ブレイブ王は、大声で笑ったし。

まあ。とラーヴ王妃は、手で顔を隠して、ぽぽぽ、とした。


さあ、こうしちゃいられない。

ファングは、ご学友に、早速、会わなければならないのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ