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王子様を放送します  作者: 竹 美津
本編

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フロンのおうち

デュランを、体格が同じ位のロシェの服を借りて着替えさせて、浄化もかけ。一息ついた所でフロンの家に持っていく料理も籠にいっぱい準備出来た。


「モルトゥに虐められてる子、助けるよ!」

「私たち、王子だもの!」

「ぼくたちのおしごと!おくにのこども、たすける!」

と、オランネージュ、ネクター、ニリヤの3王子と、ルルーが行き、そして獣人のデュランの事ならばと、アルディ王子も同行する事になった。勿論護衛のマルサ王弟達も、フン!と力を込めて最大限に付いていく。


怪我をしたフロンの家は下町、郵便が発達する前から、荷車通りと言われる荷運びさん達が多く住む辺りにあるのだという。デュランが、フロンのお父さん荷運びしてる、と言うので、ミランが見当をつけ聞けば、うんうん!と激しく頷き、大まかな住所が分かったのだ。

ならばと一角馬車で荷車通りに向かい、デュランにこの辺かな?どう?と聞きながら、ゆっくり通りを進む。


夕暮れ、影かかる、いわし雲に光穏やかな黄色から橙色、空が高い。一角馬車はゴトゴト、小石の混じる道を跳ねながら進む。

進行方向から、小さな荷車を引き、腕をまくり頭に掌程の幅の布を巻いた、身体の大きい男達が、老いも若きもガラガラバラバラと家路に散っていく。暗くなれば荷運びはおしまい。仕事にならないので、皆日中しか働かない。


赤い屋根の井戸があった所で、大きい通りを外れて細道に入る。屋根が壊れかけたり、壁のタイル石がひび割れたりしている素朴な家を幾つか過ぎると、馬車の中で目を凝らしていたデュランが背を起こして。


「あ!ここ、ここ!フロンのうち!」

ぴょん、と止まりかけた馬車から飛び降り。おお、と皆してゾロゾロ後追い降りて、ほんわり灯がともる、石壁を切って布をかけてある窓。王子達は届かないのに背伸びして窺った。

木の扉は年季が入って歪んだ枯れ色。


竜樹はよっこいしょ、と籠をタカラから受け取って、自分が先頭に立ち、デュランの肩に手をかけて引き寄せる。が、その前にタカラが出て。

「竜樹様、私が先ず伺います。」

扉を、トントン、叩いた。マルサが不測の事態に構えている。


ギギ、ガタンギイ。

扉が軋んで開き。

「はい•••?」

一日中働いた夕方、という、いかにもな疲れ顔をさせた、けれど身体の充実した筋肉盛り上がらせた焦げ茶髪に目の若い男が、ひょこ、と顔を出して。


「こんばんは。こちら、フロン君のお家でしょうか?」

「はい、そうですけ•••デュラン?」


はっ、と竜樹の前で手をぎゅっと握って待っていたデュランに目を留めて、驚いた男は、振り返り家の中に大声で。

「おおいフロン!デュランが来たぞ!•••デュラン、モルトゥに鞭で酷く打たれたんだって!?悪かったなあ、俺のせいかもしれねぇ。ウチに治療費がないのは本当だが、モルトゥの野郎にせっつけば、金を出すよりデュランをウチに渡してくれるかと思ってよ。」

デュランは、コクンと喉を鳴らす。

「フロンの父ちゃん•••おれ、おこってないの?」


ニカッ!と笑った日焼けに白い歯。

「デュランはあんなに謝ってくれたじゃねえか。わざとじゃねえって分かってるよ。怒ってねえ。フロンに会ってやってくれよ、ちょっと熱が出てるんだけどよ。」


纏め役のテール親分にも相談しちゃったもんだから、モルトゥ面白くなかったみてぇでよ。デュランを渡せってさんざ言ったのに、腹立ち紛れに鞭打ちして竜樹様ん所におっつけてきた、って言いやがって!


「それで•••もしかして、竜樹様だったりしますか。」

フロンの父ちゃんは、おずおずとデュランから竜樹に、タカラに、3王子とアルディ王子に、そして護衛達に順繰りに視線を移した。


ニコニコと竜樹は。

「はい!ギフトの竜樹だったりしますよ。デュランの新しい父ちゃんになりました。今日はフロン君の治療と謝罪に来ました。デュランが、フロン君を怪我させてしまって、申し訳ありませんでした。」

ペコリ、最大限に腰を折って頭を下げた竜樹に、フロンの父ちゃんは、両手を顔の前でブンブン振って、いやいやいや!と叫んだ。


「デュラン!どこいってたの?フロン、ひとりでつまんなかったよ。」

トコトコ、父ちゃんに似た焦茶の、デュランより一回り小さな男の子、フロンが、右肩を布でぐるぐる巻きに包み、ポッポと熱のある顔で出てきた。二重のくりっとした目が、ゆらゆら涙で濡れている。


「フロン!ブンってして、ごめんな。いたいだろ、ちりょう、たつき父ちゃんがたのんでくれたんだ。」

「たつき、とうちゃ?」


竜樹を見上げて、フロンは、ふすーっと息を吐いた。

「ギフトのたつきさま!デュランのとうちゃになったの!?」


竜樹はフロンに、腰を曲げて目を合わせてニッコリした。

「そうだよフロン。デュランの父ちゃんになった竜樹だよ。フロン、デュランが怪我させちゃってごめんなさい。治療師のルルーを連れてきたよ。痛いだろ?診てもらって、治してもらわないかい?」

「い、良いんですかい?竜樹様。そりゃ、診てもらえるなら俺たちは嬉しいけど。」


フロンの後ろから、騒ぎに、やっぱり疲れ顔の母ちゃんも出てきて、あらあら、竜樹様!アンタそんな場所に竜樹様を立たせておいて!とアタフタしはじめた。


「かた、なおしてくれるの?」

「治すよ。さあ、治療師のお兄ちゃんに、肩を良く見せておくれね。痛くしないよ、大丈夫。お父さん、お母さん、ひとまずお家に入れさせてもらっても?」

ルルーの申し出に。

「狭いウチですけど、どうぞどうぞ!」

「診て下さるなんて、有難いです!」


扉は最大に開かれた。竜樹達は招かれて、小さな家にいっぱいに。




フロンのベッドは父ちゃんと母ちゃんと一緒だ。ここにデュランも引き取ろうとしたというんだから、フロンの父ちゃん、ジュイエと、母ちゃん、スゥはお人好しであろう。

「レザン、ああ、デュランの父ちゃんは、俺の友達だったんだ。強くって、優しい、良い男だったぜ。事故で死んだのを、すぐは分からなくって、モルトゥなんかにデュランを取られちまった。もう少し気をつけてやってればな。」


丁寧に、フロンの肩の布を巻き取り外すルルーを、皆で見守りながら話をする。

「そのモルトゥって人は、随分耳が速いんですねえ。」

「子供らに働かせて、自分はフラフラしたり小銭を配って、何かの話を集めては、誰かに売るような仕事をしてるらしい。情報屋、って言ったっけ。」

兎に角イヤな野郎ですよ、とジュイエ父ちゃんは顔を顰める。

「奴は片手しかない、ってのがどうにも気になるらしくて、取っ組み合いじゃ大人の誰にも勝てないから、子供らなら、って頭を押さえつけて働かせてる。あんなに棘の付いた痛い鞭を使うのも、侮られたくない為さ。そんな事しなくたって、子供達を大事にしてやりゃ、応えてくれるってのによ。」

「なるほど。その、モルトゥの所の子供達も何とかしようと思って来たんです。お家とか分かりますか?」

「そりゃ有り難え!この辺の荷運びの連中も、モルトゥにゃ苦い感じがしてんだけど、皆自分たちの生活で精一杯だから、引き取る訳にもいかなくて、何ともしてやれなくてさ。子供達は馴染みの連中の忘形見ばっかりで、どうにかしてやりたかったんだ。助かります!案内しますよ!」

「はい、後でよろしくお願いします。フロン君の様子を見てからにしましょう。そしてそんな子達がこれからも出た時は、遠慮なく俺に連絡下さい。」

「はい!分かりました、そうか、良かった!」

ニコニコ!としたジュイエ父ちゃんは、いてて!と声を出したフロンに、ハッと目を遣る。


大きくギザギザに、青黒くあざ、打撲と共にある肩の傷を浄化して、ルルーの掌がキラキラ光る。

「傷が熱を出させてるね。熱があっても元気そうだけど、でも辛いかな。傷だけじゃなくて、身体全体や節々が痛かったりしない?痛くないんだね、そう、良かった。傷は膿んでないけど、身体に悪いものが入って熱が出てるのなら、治そうとして頑張ってる所だから、それを応援する治癒の魔法を全体的にかけましょうね。悪いものも浄化しときましょう。熱も痛みもほどほどにするお薬を出そうね。急に魔法で治しすぎちゃうと、身体がびっくりしちゃって熱の元だから、まずは半分くらいにしときましょう。」


青あざが黄色くなり、ギザギザの傷が盛り上がる。みるみる怪我が治ってゆく。そうして、むん!とルルーが力を込めると、フロンの身体全体が、ポワ、と光った。金に、そして緑に、2回。

小さな肩に手を当て、慎重に動かしてみる。

「骨には異常がないようだね。治癒魔法は、傷ついた筋肉も癒して整うからね。ちゃんと動くようになるよ。診せてくれて良かった、随分痛かったでしょう。辛かったね。さあ、お母さん、大丈夫ですよ。明日も来ますからね。急変する事は、まず無いと思うけど、今夜、熱が酷くなってきちゃったり辛そうなら、このお薬を飲ませておいて、王宮のルルー宛に連絡下さい。門番さんに話を通しておきますね。」

「ありがとうございます、ありがとうございます!」

フロンの母スゥは、ぺこぺこと頭を下げて、気遣わしげにフロンの頭を一つ撫でた。薄い葉っぱに包まれた粉薬を2つ、治療鞄から出すルルーより有り難く両手で受け取る。ジュイエ父ちゃんも、有り難えです!治療師の先生!と頭を下げた。


「お薬、1つは夕食の後に飲んでおきましょ。お腹が減ったんじゃないかな?」

ひとまず傷が塞がったので、布はもう巻かずに、服を被って着ていたフロンのお腹が、グゥと鳴る。


「治療するとお腹が空くんですって。早く治るように、お肉と卵のお料理を沢山持ってきましたから、フロン君と食べて下さいな。」

竜樹が持っていた大きな籠をスゥ母ちゃんに渡す。あらあらまあまあ!とスゥ母ちゃんは驚き。

「こんなに持って来ていただいて、ありがとうございます!」

と籠に被せられていた布をチラリ捲って、まあ!美味しそう!とまた声を上げた。


「フロン、おなかすいた?さっきデュランもけが、なおしてパクパクしたんだよ!げんきなった!フロンもいっぱいたべてげんきなってね!」

ニリヤがムフ、と笑って、フロンの座ったベッドの端っこに腰掛ける。ぽむぽむ、フロンの腕の所を、柔らかく叩く。


「おうじさまたち、ありがと。デュラン、ありがとね。またあそぼうよ!」

「ウン。おれ、フロンにけがさせちゃった時みたいに、力がせいぎょ?する、うでわもらうんだ。そしたら、フロンに、いたいことできなくなるから、そしたらあそぼ。」

あそぼあそぼ!フロンも王宮に遊びにおいでよ!とオランネージュとネクターも言って。

「ならば門番さんに言っておきましょうね。これ通行証です。門番さんの所で出せば、寮に来られますよ。」

タカラが、準備良く、革紐に通したカードをフロンに差し出した。

「フロン君の名前が入れてあります。最初通る時、もう少し詳しい情報と、フロン君にしか使えないよって設定をするから、少し門番さんの詰め所でお話があるけど、大丈夫かな?」

「ウン、だいじょうぶ。おうきゅうのちかくまで、にはこびのおてつだいに父ちゃんといったことあるから、ひとりでいけるよ!」

ふく、と首にかけてもらって笑うフロンに、皆が笑顔になった。


「荷運びさんって、そんなに生活厳しいですか?」

竜樹が勧められた椅子に座って、少しジュイエ父ちゃんと話をする。テーブルには持ってきたお料理が並んで、フロンはモグモグ食べている。椅子が足りないから、近所から椅子を借りたり木箱を持って来たりして、3王子もアルディ王子もぎゅう詰めに座れた。子供達は子供達で、スゥ母ちゃんが冷や汗垂らしながらおもてなしに出した安いお茶を、これまた隣近所から借りて来たコップで飲みながら、楽しくおしゃべりしている。


「厳しいねえ。仕事がある時は良いけど、ない時もあるしね。荷物は重いし、雨が降ると商売上がったりだしさ。どんなに重くて遠くても、そんなに代金は変わらねえし、纏め役のテール親分と、そんな時は沢山代金を貰えるようにしてえ、って良く言ってんだけど、大口の仕事をくれる商人達は話がうめぇから、あんまり計算とか出来ねえ荷運びの奴らだと、中々交渉っての?上手くいかねえしさ。歳とると難しい仕事だしねえ。皆、かつかつだよ。」

ぐい、とお茶を飲んで、ふう、とため息をつく。

「スゥは俺の稼ぎでも、何とか工夫してやってくれっから、本当助かってる。嫁様様だな!」

ニハ!と笑い合う夫婦に、竜樹は。

うーん。

「それでもデュランを引き取ろうと思ってたんですよね。ジュイエさん。」

「うん。まぁ•••思い切るのに時間がかかって、結局デュランには辛い思いをさせちまったんだが。レザンはいい男で、稼ぎもそこそこあったから、デュランをウチのスゥが面倒見てくれてるからって、良く食い物とかくれたんだよ。ウチも助かってたんだ。だから何とかしてやりてぇかな、って。この辺の連中は貧しいけど、だから余計に助け合うんだ。」

「困った時はお互い様、ですね。」


それ、いい言葉だね!

ニハハ、と白い歯のジュイエ父ちゃんに、竜樹はふむふむと頷く。

「ジュイエさん達の稼ぎが良かったりすれば、モルトゥみたいな奴に引き取られる子供も減るかなあ。勿論、もっと俺の所や教会に、親御さんがいなかったり保護者があんまりよろしくない子供達を連れて来てもらえるようにもしたいけど。」

「子供も働き手になるからねえ。あんまり酷いと、訴えれるように場所があれば、言ってくれる奴はいるかも。それに、俺たちがもう少し稼ぎが良けりゃ、荷運びの仲間や近所の連中の忘形見くらいには、面倒見てやりてえ気持ちはあるよ。」


家の中は、綺麗に掃除されているが、物が少ない。コップも何処か欠けたりしているし、ジュイエ父ちゃんもスゥ母ちゃんも、そしてフロンも着ている服はそこかしこ繕ったものだ。


「毎日お腹いっぱい食べられてますか?」

竜樹の問いに。


ニコニコしたジュイエとスゥ夫婦は、答えなかった。そして、モグモグ卵サンドを食べているフロンを、穏やかな目で、ぱち、ぱち、とゆっくり瞬きしながら見た。

それが答えだろう。


「うん。うん。分かりました。運送業って、国の血なんですよ。良く巡れば、国も潤う。そんな大事な仕事をしてるジュイエさん達が豊かになれば、きっと良い事になると思う。郵便局はあんまり大きな荷物は扱わないから、競合しないとも思うしね。」


子供達は教会で面倒をみるとしても。

「運送業。宅配便。大口の運送業は、個々の商人達が持ってるのかな?」

「ええ。それも転移魔法陣で、解雇されたりしてるみたいです。幾つか運送の商会もありますけど、貴重品を運ぶ専用の所位で、大きくはないですね。多くは臨時の荷運び達に頼む方が安いんです。」


「例えば。」

クラージュ商会で葉っぱ事業の鑑定をするリールさんが、こないだ見つけて来たんだけど。

「ゴムになる樹液を出す木をさあ。一角荷馬車の車輪にゴムタイヤを付けたら良くない?悪路も効率良さそうじゃない?それから、重さを軽減する魔法陣とかないのかな。エルフ達に聞いてみよう。」

銀座の街に行った時、あそこの宅急便、ゴムタイヤのリヤカーで荷物を街中、スイスイ運んでたんだよね。


「リヤカーどうよ?そして、商会を作って、荷運びさん達を雇って、制服も作って、給料制にしてさあ。遠く大きな荷物の時はそれなりの値段を払ったりする代わり、壊れたり盗まれたりした時の保険をかけたりできる。歳とった人らはご近所を小さなリヤカーで、若い人は大きなリヤカーで街中を走り回る。一旦窓口で荷物を受け取って、近い所の荷物をまとめて扱う事で、効率を良くする。そしてお金のやり取りも窓口ですれば、交渉しなくて済むでしょう。郵便局と同じだね。解雇された商会の荷物運びさん達や、今も商会で雇われてる人達を取り込んで。雨の時も大丈夫なシートで幌を付けられるようにして、雨具も作ってさ。転移魔法陣で運送について浮いたお金は、その分荷運びさん達が高くなっても、トータルでは安いでしょう?その代わり、きめ細かいサービスをする。急ぎ便は高くしたり。商人は損するようだけど、荷運びさん達が豊かになれば、何かを買う事も多くなるはずだよ。どう?皆が1人1人別々に働くより、商会で守ってもらうのって、荷運びさん的には。」


タカラは慣れているので、サラサラと竜樹が言った事を、分からない単語を含めてメモしていた。


ジュイエは、スゥは、そして小さな家から漏れ聞こえる話を聞いていた、周りにヒソヒソ集まっていたご近所さん達は、ピッ、と沈黙。


「クレール様にご相談もしましょうね。バーニーさんにも言わないと、拗ねますよ。」

「じいちゃま!うんそうぎょう、かっこいいせいふく、しようよ!」

「皆、布を頭に巻いてたから、カッコいい布を巻くといいかも?」

「運送業はお国の血!うん、そうだよね!父上にも相談しようよ!」

「獣人も雇って欲しいです!」

王子達も盛り上がる。


フロンはコクコクお茶を飲み。プハーッとした後。

「デュランのあたらしいとうちゃん、なんかすごいね。」

「ウン。そうみたいかも。」

「おいしいものもたくさんくれるし、やさしいひとかも?」

「ウン。おれが、悪いこでも、いいって。ギュッて、してくれたんだ。」


よかったね。

ウン。

小さな幼馴染み同士が、ウフフ、と笑い合う中、テール親分を呼んでくる!とガタガタ椅子を鳴らしたジュイエが扉を開けると、ご近所の荷運び家業の連中が集まっていて。

今呼びに行ってる!と誰かが叫んだ。

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