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王子様を放送します  作者: 竹 美津
本編

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312/692

プラマイゼロで、今後ともよろしく




全ての生き物にとって、懐かしの魂、そして命の源泉に触れ合う、おぼんが、終わった!


一夜明けて、ジェム達は新聞売りに出かけたし、3王子達はお勉強のお時間。午前のいつもの感じで、小ちゃい子組が押し花をし、歩行車のエフォールや、目の不自由なプレイヤード、ピティエがやってきて、押し花の手伝いをしている。


「ピティエ、お茶のお店や、お茶の畑の勉強は、今日しなくて良かったの?」

プレイヤードがピティエに。

ピティエは、ゆったり、薔薇のお花を解きほぐして、花びらだけにしつつ。

「うん、少しお休み。お茶畑の事教えてくれる、ルテじいは今朝、孫夫婦と飛びトカゲで領地に帰ったんだ。お茶のお店は、午後から行こうと思ってるよ。」

「そうなの。」

ピティエは、無理なく勉強と仕事を進められるよう、段々と自分でペースを作っていっている所である。最初から、そして常には、トップスピードで走れない。ピティエの補助をする、少年コンコルドとも、相談しつつ。


竜樹はそれを微笑んで眺めながら、スマホをチェックしていた。

クレル・ディアローグ神の顕現にかかった、いいねが幾らか、そして神々の庭に来ていた、メッセージを。


昨夜は繋がった転移魔法陣で、あちこちから来たり帰ったりする子供達と触れ合うのに精一杯で。

それを神様も見越していたのか、スマホは昨夜、ブルリともせず。そっとメッセージが来ていて、読んでいなかったのである。マントのポケットに、先ほどお花がポンッと咲いて、気付いた次第。



クレル・ディアローグ

『竜樹、顕現するのに、10000いいねをもらったぞ。』


ランセ

『神の顕現にしては、破格だね。

エルフ達は、クレル・ディアローグ神に感謝してるみたい。

エルフ達が持つ、調停の仕事にも、諍いと対話は関係してるしね。』


クレル・ディアローグ

『うむ、うむ。純粋な祈りの力が、私に注がれているよ。嬉しいものだね!

今後、諍いと対話が、エルフとジュヴールの間で続くだろう。そうして一歩ずつ成長していくんだ。

私はこれからも、ずっと注目していくつもりだ。

そう頻繁には顕現できぬが、色々やりようはある。困った時には、私を呼ぶのだぞ、竜樹。』


ランセ

『死を司るモール神と、再生のレナトゥス神からも、魂達が少し納得して、落ち着いた様子で帰ってきたと、竜樹に礼を言っていたよ。』


アムール

『うふふ。愛の女神、アムールよ。

プロポーズの動画、良かったわ!

見ていた皆が、憧れたわよ。

エルフもジュヴールも、歪んだ関係を解いて、それぞれこれから素敵な愛を育めるといいわね!

私から、いいねを5000、贈るわね!』


メール

『母性を司る神、メールよ。

沢山のエルフの子供達を助ける結果に、私も嬉しいわ。

転移魔法陣で、教会の子供達とも繋がったわね。

これからも、竜樹お父さん、頼んだわよ。

5000いいね、贈ります。』


ランセ

『これからも、よろしく!

皆で見守っているからね。』


ミュジーク

『ぼんおどり、来年やってね!

今年の歌もなかなか良かったよ!』



うん、いいねは、プラスマイナスゼロである。

ふふ、と笑って、竜樹はメッセージを送った。


竜樹

『クレル・ディアローグ神様、顕現いただき、ありがとうございます!

アムール神様、メール神様、いいねをありがたく、いただきます!

ランセ神様、いつも見ていてくださり、感謝します!

ミュジーク神様、来年は、盆踊りの音楽がお聞かせできるように、頑張ります!

神々の皆様、予定よりも、私は少し長くお付き合いできそうなので、今後とも、どうぞよろしくお願いします。』


ぱっ、ぱらりん、ひらひら。


竜樹がメッセージを送った途端に、色とりどりの花々が現れて、ふわりふわりと竜樹に降った。

押し花をしていた寮の小ちゃい子達が、わわ!おはな!と楽しげに拾った。






普通に暮らす、って、簡単そうでいて、なんて難しい事なんでしょうか。

どうか今後、世の中が平穏な一年となりますよう祈ります。

そして落ち着いて気が向いたら、お好みのweb小説でも読んで、また明日まで少し気持ちがお休みできるよう。

私も募金などちょろっとしつつ、更新、今年も頑張ろうと思います。

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