表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子様を放送します  作者: 竹 美津
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

299/692

帰ってきたよ

「ふぇ〜お腹すいたよ〜!」

竜樹はぐんにゃり、お腹を押さえた。

空腹に弱いのだ。何か食べねば。

体育館で応援していた3王子が、心配顔でパタパタ駆け寄ってくる。

「ししょう〜!」

「竜樹〜!」

「エルフのみんな、助かったよね!」

竜樹は手を挙げて応え、腹にぶつかってきた3王子をギュッとした。

「うん、みんな助けてきたよ。もう大丈夫だよぉ〜。」


ジュヴールにエルフ奪還しに行った、竜樹達とエルフ魔法使いとリュミエール王、ロテュス王子、エクラ王子、そしてスーリール達テレビクルー。

種子のエルフ達を助け、ジュヴールの中央を握り、各国の管理官達に任せて、体育館に帰ってみれば、大幅にお昼を過ぎていた。


リュミエール王は長く拘束されていたので、かなり痩せていたが、ジュヴールにお叱りの一幕を乗り切って、少し興奮しているよう。体育館で待っていた、妻のヴェルテュー妃の元へ、ロテュス王子とエクラ王子の手を握って連れて、ささっと歩み寄った。


「ヴェル、ヴェルテュー!やっと会えた。酷い思いをさせた、どうか許しておくれ。」

「いいえ、いいえ!子供も貴方も、無事でいてくれて、本当に良かった!」


抱き合うエルフ王一家に、竜樹達もじんわり。

何か、消化に良いものを用意しましょう、とボランティアが速足で、厨房代わりにしている体育館の庭、テントへ向かう。



種子のエルフ達は、縁者達に大事にされ、今夜お風呂でゆっくり温めてあげる予定だそうだ。エルフ達は転移ができるので、今はお風呂の元プールを覚えたから、簡単に連れて行ける。

種子達の目が覚め、ゆるりと身体がほぐされる時期は未定だが、今動けているエルフ達が安心して過ごせば、徐々に良い影響を与えるだろう。


ボランティアは食事を貰わない、と決めたので、竜樹達は帰る事にする。

「俺たちは、今日はもう、寮に帰りますね。まずはゆっくりされて、それから今後の事を考えましょう。」

「ありがとう、竜樹殿。エルフは受けた恩は忘れない。どうか当てにしておいておくれ。」


竜樹が困難に出会った時の頼みの綱が、また一つできた。




短いですが、お許しあれ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ