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王子様を放送します  作者: 竹 美津
登場人物や設定など ネタバレ注意!
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登場人物メモ2 随時更新

コクリコ出産関係のお話以降

歌の競演会のお話からの登場人物になります

ネタバレ気味ですのでご注意

ーーーーーーーーーーーーーー


◎マーブル伯爵家タイラス

長男。眠ったまま衰えてゆく呪いにかかっている。外出時はリクライニング付き車椅子。

金に淡い桜色、メッシュも美しく、丁寧に緩く縛って流された髪。瞳はテールグリーン。ほの紅く色付いた頬、肌はきめ細やかで白い。彫像のような、整った男らしくも麗しい顔立ち。イケメン。

婚約者候補が2人いる。


◎ ソル・ポムドゥテール

ジャガイモ色の髪を短く切っている。剣を腰に差し、中々勇ましいキリッとした美人。固く質実剛健か?タイラスの婚約者候補。タイラスの呪いが解けるのは嬉しい。


◎セヴレ伯爵家ジャスミン

狸顔で可愛い系。身代わりまで立てて呪い返しも避け、好きなはずの婚約者になりたいタイラスを呪った、ようだ。

本人は、眠ったままのタイラスの看護を甲斐甲斐しく行っていて、タイラスの母ミモザなどはすっかり騙されていた。


◎セヴレ伯爵家クローザ

ジャスミン嬢の母。スラリと背が高い。娘とは外見も中身も似ていない。

策略家だが、何でもかんでも人を策にかけるのではなく、一本芯の通った、愛情と信念のある女性。娘のジャスミン嬢を注意深く見守り、その失敗ごと包んで学ばせる大きさと厳しさがある。女傑と言われる事も。ジャスミンの兄である息子もいる。


◎セヴレ伯爵家ショー

セヴレ伯爵家当主。ジャスミン嬢のパパ。クローザの夫。

娘には甘い。

クローザよりも背が低い。狸顔が娘と共通。小さい器も、嘘が下手な所も、はかりごとが結局バレちゃう所も、娘はパパ似である。

ジャスミン嬢と大きく違うのは、クローザという大きな器の妻をもち、信用して愛して、割と好きに動きながらも小さい自分を委ねて生きていける、生きていく賢さがある所。

娘ジャスミンにも、そんな相手がいてくれたら、と思っている。

だからタイラスへの横恋慕は、パパ的には大反対であった。


◎マーブル伯爵家コリブリ

オランネージュ位の男の子。キリッとした、青緑色の、いかにもハチドリ色の髪。ちんまい、丸眼鏡くん。

ギターが弾ける。今回、タイラスお兄様の事でミュジーク神から神託があり、喜び期待興奮。


◎マーブル伯爵家ヘリオトロープ

当主。タイラスとコリブリの父。子煩悩。


◎マーブル伯爵家ミモザ

タイラスとコリブリの母。ジャスミンは婚約者候補として、女性らしく細やかにタイラスを看病してくれて、お喋りも弾むし、気に入ってたのに•••!


◎ソル・ベッシュ

ポムドゥテール嬢のお父さん。

騎士爵。筋肉がつきガッチリとしている。

目尻に皺、ぽわぽわの黒土色の髪、白髪混じり。

妻ラシーヌが石化で眠っているので、娘を男手一つで育てた。


◎ソル・ラシーヌ

ポムドゥテール嬢のお母さん。騎士だった。

石化の障りがある魔獣に噛まれて、15年伏せっている。時折目を覚ましていたが、10年前が最後の目覚めで、以降眠って段々石化していた。

闘うお母さん。


◎レゾン・ミュール

第4騎士団に無理矢理入れられて、合わない仕事に武器防具魔道具整備して何とか働き、ラシーヌと同僚、弟分として可愛がられていた。

今は修道士として、声を出せず話せないながらも穏やかな生活。

戦いに向かず、血を見て貧血になるタチだが、馬鹿にしていた騎士団の同僚達は、自爆して出家誓願しラシーヌの石化の責任を負い、そして周りも逃げさせなかった芯の強さに驚愕した。

背は高くない。コロッとした丸みを帯びた顔、身体。骨太だし、体質的に太りやすい。運動不得意。コニャック色の透き通りの瞳、髪も同じく、毛先だけ黒茶に渋い。


◎バーバル

元はラシーヌ、レゾンと同じ第4騎士団にいた。ラシーヌに庇われ、石化を負わずに済んだが、結果ラシーヌが石化を負う。そのきっかけとなる女性騎士ラシーヌへの地味な嫌がらせをレゾンに告発され、また罪を負って修道士となり声を失った彼に罪悪感をもって、騎士団を辞めてレゾンの声の代わりを務めるため、一緒の修道院に入った。

せっかち。ガチャガチャしているが、仕事はちゃんとやる。割とお喋り。

騎士体型。修道服はぱっつんのつんつるてんで、長い手足がはみ出ている。


◎片平裕人

竜樹の、会社にちょこっといたデキる後輩。仕事を速くやっちゃって暇を持て余していた。竜樹に、柔らかく人と世界と関わる、ちゃんとした大人の片鱗をみて、彼女の美咲ちゃんにもツッコまれて奮起。会社を辞めた後は色々バイトしたり、大学に入り直したりして、今は義肢装具士をやっている。彼女とは同棲している。


◎浜辺美咲

片平裕人の恋人。片足が足首から義足。眩しい美人。片平に、ちゃんとした大人になりたい悔しさを抱かせたきっかけ。お茶目な一面がある。


◎シトロン

竜樹の身長の半分、少女吟遊詩人8歳。

子供ながらに中々の人気な歌い手。リュートを背負っている。鮮やかなライムグリーン色の長い髪を編み込んでいるのだが、ほつれ毛ホワホワで綿毛みたいになっている。

お鼻はちゅんと小さく、お口がむにゅりんと大きくて、伸びやかで響く声は、声量があり、うまい。聴かせる天才少女。

ステージパパでマネージャー的保護者な父親、ディレクには、度々無茶振りをされて困っている。


◎ディレク

天才吟遊詩人少女、シトロンちゃんのパパ。オリーブ色の髪のおじさん。妻とは離婚。

口を出し過ぎるステージパパ。愛情はあるけど、現状、娘シトロンちゃんの歌で生計をたてていて、管理気質で目が曇り気味。

私がついてないと、厳しい世の中、吟遊詩人なんて浮いた商売、歌ってれば幸せな呑気な娘が生きていけるもんか•••!


◎ノート

吟遊詩人のひょろりとした青年。

MCノートとして、ラップバトルならぬ歌のバトルの先行を務める事になった。歌が人生、やったろうじゃん、のノリノリである。

髪は長く、茶色のリボンで縛り、頬周り耳の前、顎の長さにサラリ、顔を包んでいる焦茶のストレート。瞳は黄緑。

大きな手でリュートを弾く。

祝い事の歌が得意。

生来の吟遊詩人で、同職の親父に連れられて、よちよちの頃から、お歌を歌って投げ銭を集めていた。

父親のヒット曲、『実りの時に』を受け継いで、今では彼の得意曲。歌の競演会では、一番最初に歌った。全盛期の父親に似て賑やかで、もっと爽やか、だけれど何処か、するりと綺麗だけで聞き逃す事のないひっかかり、ざら、と味がある声。もっともっと、熟していけば、と、この先も感じさせる若さある歌となった。

ニリヤ賞を殊の外嬉しく思って、貰ったブローチを本人はとても気に入っている。


◎チャント

吟遊詩人ノートの親父。息子を連れて吟遊の旅をしていた。妻とは離婚。ヒット曲『実りの時に』の作詞作曲者。現在は足を悪くしているので、一つの街に留まって、だがまだまだ現役、歌っている。

歌の競演会でノートの堂々とした歌唱を大画面テレビで見ていて、ヒャッホウ!と大ノリしていたが、息子には伝わっていない。


◎エラブル

歌の競演会に出場する、貴族出身の歌い手。

強靭な声はバリトン、歌劇の発声で歌い上げる。胸筋バンとした、立派な体躯全体が楽器のよう。

歌バトル、吟遊詩人などに負けるものかよ!


◎アラシド

吟遊詩人。華やぎのアラシド。

迫力ある甘い低音。

身長は低く、ふくっと体格の良いお姉さま。

ぽちゃりだけど太ってはいない。内臓強く厚みがあって、バーンと押し出しがある。

ウェーブ描いたレッドカラント色の艶めく髪、長く肩甲骨位まである。飄々と、自信ありげ。

旦那と息子がいる。


◎グラビア

アラシドの旦那様。

宝飾職人。丸顔の、しっかりした手の持ち主。

妻が暖かい季節に家を離れて吟遊詩人やっているのを支える、度量のある旦那。


◎モール

アラシドの息子。12歳。

母ちゃんは自慢。アラシドとグラビアを絶妙に混ぜて散りばめた、ちんまい子。母の歌と旅の才能は継がなかったが、父の器用さは引き継いだ。歌はそこそこくらいだが、聞くのは大好き。


◎アマンド

貴族出身の歌い手。麗しのアマンド。

女性。確かな高音の魅力。

キュッと纏めたブラックカラント色の直毛。高い身長。

ハッキリした顔に長い手足。眉をピクンと片方上げられる。これ、できる人とできない人いるよね。


◎レヨン子爵クラフティ

イケオジの肩幅広い、アマンドの父親。恥ずかしがり屋だが、娘の為ならステージも上がる。貴族。妻は病死。

酔うと歌を歌う。かなりうまい。


◎カラフ叔母様

アマンドの叔母様。父の妹。

一度結婚したが、浮気されて下の病気をうつされた事に激怒し、離婚した。治療したが、その為に子供が出来にくくなり、再婚を諦め、当人も結婚はこりごり。母を失ったアマンドを、愛情もって育てた。

歌も楽器も、上手くないが、愉快な事が大好きで歌好き。


◎ヒストリク

叙事詩を歌うオジサン吟遊詩人。鼻の下お髭ガッシリ。朗々と。

歌バトル、面白いじゃないか。歌の勇者は俺!楽しいな〜と思っている。


◎ペティバーン

貴族出身の歌い手。軽やかな恋を歌うテノールおじさま。実践でも恋多き紳士。

歌バトル、面白いじゃないか。恋の鞘当てもバトルだし!ふふふんと上機嫌に戦う。


◎スープル

ワイルドウルフ国、子虎獣人妹エンリとおにーたアルノワのお家の、虎獣人侍女。

若い娘さん。

しっかり者だけど、2人のやんちゃで小ちゃな、坊っちゃまお嬢さま達に、あわわ、となる事も。

長い褐色の髪。


◎エクラン

ニリヤと顔見知りの、若い男性アシスタントディレクター。夜でも活動的な若さ溢れるAD。


◎レラ

長身の、の〜んと間延びした顔の男子照明さん。顔を裏切らず、おっとりしている。頼り甲斐もある。


◎ランティーユ

サバサバショートヘア口元に黒子、女性カメラマンさん。前髪が一旦上がってから降りるクセがあるので、おでこ全開。形のよいピカピカの額。いつもニコニコ。


◎オーディ

耳にイヤホンのキビキビちっちゃい男子音声さん。ムジカとは同僚。よく彼のこだわりを聞き取って、形にもしている。


◎チャーリ

男子ラジオのアナウンサー。

先日失恋したばかり。親友だと思ってる、って言われてしまった。

芸人のルムトン曰く、なかなか良い青年。面白い顔。ルムトンもチャーリを親友だと思っている。テレビラジオで茶化したけど、元気出せよの気持ち。

目が大きく眉は濃く、ユーモラスな大きなお口に丸い鼻。


◎ミュスカード

テレビ番組、『アンファン!お仕事検証中!』のディレクター。番組の予算組みとか考えて采配してくれるので、何かお金のかかりそうなアイデアはミュスカードDに許可をもらわないといけない。

番組ロケに付き添ってる時は、シャツにセーターで動きやすいカッコ。やり手オジサン、竜樹と同世代。


◎アイユ

歌の競演会、会場スタッフ。チームワイルドウルフ達を案内してくれた。

紺の腕章、若い女性。

丸襟にふわっとフリルのブラウスにスカンツは、女性会場スタッフの制服。ぴかぴかのほっぺにエクボが可愛らしい、朗らかな人。


◎カトレピス

若手の瑞々しい画家。歌の競演会のチケットのデザインをした。美術館キュレーター、ボンと実家のグラン公爵家の熱烈な推しによる。

今にも歌い出しそうな、少女と鳥の絵は、緑を少し含んだ水色で広がりを見せる空気感が、素敵!と評判が良い。


◎キャリコ

10歳の、感情を魔道具で抑制された少年。幼いながらにプロの呪術師。呪術師としての才能が、幼い頃からありすぎて、人を害さないか恐れた父母に、5歳の時から魔道具で戒められ育った。

細い猫っ毛の灰銀髪を、ギュッと引っ詰めて後ろに縛っている。

痩せぎすで、冴え冴えとした光の、それでいてポッカリ深い紺の瞳。

仕立ては良いがアンティークのシャツ1枚。シュッとしたズボンに革靴、どれも丁寧に使っているが、古色のあるもの。

ジャスミン嬢に頼まれて、タイラスを呪った実行犯。

ジャスミン嬢の醜く小さい心を、かわいいなと思った。抑制された感情が、歪んで漏れ出て、行動の理由や言葉の端々に感情の波を生き生きと乞い願う気持ちがみえる。


◎フレア

キャリコの母。呪術師。

呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。

髪色や顔の部分、痩せた体型の傾向がキャリコと似ている。


◎クロマティク

キャリコの父。呪術師。

呪術師としての力は既にキャリコの方が上である。

全体は似ていないのに、肌の色や質感がキャリコとそっくり。


◎エキリーブル神

裁きの天秤を持つ神。詳細は最初の登場人物メモへ。神々の部分参照。


◎ソルシエ

キャリコ少年の祖母。大呪術師だった。

持病があり、生命の期限が残り少なく、そして孫のキャリコの才能を見込んで、息子で弟子のクロマティクをとばして孫に呪術をぎゅうぎゅうに詰め込んだ我の強い人。キャリコはまだ幼く、感情の揺れがあり、成人しての理性ある呪術師として完成されるに満たないのにもかかわらず。

良くも悪くも呪術師。キャリコに呪術の真髄を教え終わって、3年前に亡くなった。

キャリコの感情を抑制する魔道具着用の原因であった。自分は満足して逝った、ひどいばあちゃんである。


◎アプロディス

吟遊詩人から貴族の歌劇まで幅広く範囲とする、音楽評論家。歌の競演会の審査員。

お髭のピンと立った、丸っこいおじ様。吟遊詩人ノートの父親、吟遊詩人チャントの歌を聴いたことがある。歌が大好き。


◎シュショテ夫人

往年の名歌手。歌の競演会の審査員。


◎ドゥアー

まだ若き駆け出しの、青年吟遊詩人。黒髪。

出身は貴族家。エール子爵家の、一人息子だった。歌うために家を出て自立した情熱家。歌で暮らし始めて2年。

きちんとした音楽教育を受けていた強みがある。

歌の競演会では、なんと極度に緊張して失神。出番を後にしてもらって、休んでいるのだが•••。


◎ エール子爵家夫人イーグレット

吟遊詩人ドゥアーの母。

優しげな丸い眉。

息子の選択を肯定して、後押しする愛情深いお母様。確かに貴族の義務はあるけれど、私達両親がその分を何とでもフォローしましょう、と思っている。息子の才能と努力を信じている。

内気に見えるが、芯は強い。


◎エール子爵ブリック

吟遊詩人ドゥアーの父。

息子ドゥアーの、歳とったバージョンで背格好もそっくり。

息子は可愛いが、跡を継がずに自分から離れていったのが悲しくもあり、貴族の義務を果たさなかった事に、信義はどうなる、と対外的に認められなくもあり。

吟遊詩人を選んだ一人息子に、厳しい世界だぞ、と、強いて威圧的に振る舞ってはいるのだけど•••。

妻には、普段そんな素振りはしてないが、頭があがらない。


◎トレモロ

魔法院勤務の、小太りで地味なおじさん。楔型模様が小さく白く刺繍された、紺のローブを着る。バリバリの実力ある魔法使いに、憧れている。

人や物を避けて、どこまでもフーッと進んでいく空気砲を撃つ事ができる。彼にできる魔法はそれだけ。珍しがられて魔法院に就職できたが、攻撃にも何にもならないと飽きられて、空気砲の魔法陣の研究を細々と、事務の手伝いを主にやっている。

現在の状況が嫌でもないけど、でもな、もっと、熱く取り組む何かが、自分にもあったら•••と夢みる。

何でも実現バーニー君とは、割と仲良し。

魔法院併設お天気局勤務になった。


◎ロワズィ

しわくちゃの黄色いローブを着た、痩せぎす、もっさりした猫背の青年。魔法院勤務。

トレモロの同僚で友達。お酒飲んで愚痴を聞いてもらったりする事も。

研究や魔法の実力はしっかりあるけど、普通の事務書類が何とも苦手で、書けない。泣きが入ると、語尾が、繰り返しになるるるるる。

甘い物を常備している。ボンボン大好き。

自分は研究バカで生活が破綻しているので、トレモロの穏やかで常識的な性格や暮らし方を、自分はできないけどちゃんとしてる人って側にいて安心できる、イイね!と思っている。

小心者だが、友達がいは結構ある。


◎フゼア

踵の高い靴を履いた、睫毛も長いグラマラスな女性。魔法院勤務。

色気があるのか流し目なのか、いつも半目で眠いのか。

ローブは朱色で、身体の半分の丈。スリットのあるスカートから、チラリと見える足は長い。

悪気なく、トレモロの事を『事務のおじさん』と読んで役立たず扱いしている。

私の書類もやってくれないかなー。


◎ドロワ

右目を長い前髪で隠している。優男。

魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。

目が覚めるようなスカイブルーのローブ。

兄のゴーシュもフゼアの賛美者で、いつも一緒にいる。

割とおしゃべり。


◎ゴーシュ

左目を長い前髪で隠している。優男。

目が覚めるようなスカイブルーのローブ。

魔法院勤務。フゼアの賛美者。恋人候補ではない、可哀想。

弟のドロワとフゼアを取り合ったりはしない、賛美するだけ。害のないファンか。割といいように使われてもいる。

結構うっかり。


魔法院開発部の人々

ーーーー

◎おやっさん こと イブー開発部長

魔法院の開発部を背負う、渋いオジジオヤジ。白髪に焦茶のまだら混じり髪、エラが張っていて、背は低い。落ち着いた漆喰色のツナギを着ている。今でも現役で、3人衆開発部と見習い1人の開発仕事の難しい所を一緒に解決できる。

愛妻家。子供はおらず、姪を養子にして可愛がり孫もいる。


◎ピット

開発部3人衆の1人。長身器用男子。満遍なく設計図、試作と実力あり。指長い。甲細い。爪は幅広く短い。ひょろり。猫背気味。

短い煉瓦赤の髪。気合いを入れる時は前髪をあげる。ツナギはムーングレイ。


◎キュー

開発部3人衆の1人。女子。

ミニマムな身長は、見習いのテクニカと同じくらいだが、技術は段違い。開発部3人衆の中では、設計図を書く事がダントツに上手い。理屈っぽい。

髪を2つに分けて縛っている。天然の癖毛で、ちょっとゴワゴワしている。小豆色の髪。ツナギはエクルベージュ。


◎ムエット

開発部3人衆の1人。

中肉中背男子。髪はアッシュローズで長い。後ろで纏めている。

とにかく試作実作の実力がある。美肌を気にかけ、ルムトンのおすすめ化粧水を買ってつけている。チョコっと出来やすいニキビを気にしている。

ツナギはアスパラガスグリーン。


◎テクニカ

開発部見習いの少年。14歳。

髪は黒緑色で短い。身長に比して腕が長い。

ツナギはおやっさんと同じ漆喰色。

今までは、開発部の雑用をしながら、時間の空きがある時に3人衆やおやっさんから、開発のノウハウや基礎を学んでいた。

イブーおやっさんの近所の、母子家庭の家の一人っ子。手先が器用。

おやっさん家に小さい頃から、自分で作った細工物を持って行っては、撫でられ褒められ、可愛がられて育った。おやっさんの仕事の話を聞いて夢を持ち、1人で過ごす家が嫌で、見かねたおやっさんに見習いとして雇ってもらい一生懸命働いて、魔道具開発の資格も取った。

気象風船が初めて自分で1から手掛ける開発の仕事。

魔法院併設お天気局勤務になった。


ーーーーー

◎アクチェ

雇われ魔法使い冒険者。

長髪ボサボサ無精ひげの大男。

草っ原へ試験に出かけるトレモロとテクニカを魔獣などから護衛。また、気象風船魔道具の、落下による事故を防ぐために、軌道が逸れたら試作機を魔法で引っ張るお役目。

事故から防ぐために、空中で破壊する事も。

気象風船打ち上げ、楽しいから好き。トレモロとテクニカに付き合って、草っ原を踏みならしたりしてくれる。親切。

魔法院併設お天気局勤務になった。


◎レスピオ

兄。しっかりどっしりした大男。銀髪にチョコレート色の肌。異国の血を思わせる。瞳は小さく、艶々とした漆黒。弟マジェスティと瞳の色は似た。

気象の鑑定師候補、弟マジェスティの口下手補助としてやってきた。本当は鑑定の仕事が出来るし、仕事好き。

以前、鑑定が嘘だと貴族に嵌められて噂を流され、自分の発言に責任もって鑑定するのに恐れを抱いている。

マジェスティに寄りかかっているのが心苦しいが、まだ立ち直れない。

よく喋る。


◎マジェスティ

弟。小さくて肌が白くて、真っ赤な頬に意志の強い太い眉、コルク色の軽い髪に、小さなキラキラとした漆黒の目。瞳は兄と同じ色。

鑑定師だが、虫にしか興味ない。兄レスピオの、傷を慮って、自分が口下手な事にして少しずつ2人で表に出てきた。

兄が思うよりずっとしっかり自分のやりたい事は決まっている。近所の虫の学者さんと仲良し、虫の鑑定をして暮らしたい。お金が稼げなそうなら、他でバイトしてでも。

時々腹弱い。


◎ルガルデ

魔法院の救護室のお姉さん。虫は好きじゃないけど、薬になるなら話を聞くわよ。ゾゾゾワ!


◎フロマージュ

貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。2連勝してハグしてもらえた!ピンクの石の記念腕輪を買ったようだ。金茶のふわふわ髪。

吟遊詩人ノートがご贔屓の歌手。


◎トゥーシェ

貴族のお嬢様。どんけつ相撲に参加。フロマージュ嬢と対決したけど、負けちゃった。


◎ベラヴェッカ

貴族の歌い手の1人。女性。

メダルを88枚獲得した。

次々と男性を巡る蝶々のような女性の歌を歌った。派手な格好をしているが、本人はとても真面目で一途。


◎エキュメ

吟遊詩人。男性。

メダルを62枚獲得した。

すっくと伸びて、村の生まれた所から繁栄して寂れるまでを見守った、一本の樹の事を歌った。

長いスパンの歌を歌うに値する、気長でのんびり、哲学的なおじじいさま。


◎コメット

コメット君と呼ばれる。

テレビ局のお天気担当AD。

彗星の名の如く、髪が後ろに向かって流れ、びゅうとツンツンに癖っ毛。髪色は水色から青のグラデーション。

小さい頃から良く彗星の形の頭を揶揄われたそう。背も割と小さくて、機敏な動く星そのもののイメージ。

一発で名前覚えてもらえるので今は気に入っている。朝チャチャと櫛入れるだけで簡単なのも良い。

溌剌元気な、お兄さんである。お天気担当出来て感激している。


◎ミトレ

気の良い平民男子。彼女のロゼイユと感謝祭でデート中。

親父から譲られた晴れ着、ちょっと型の古い焦茶のベストと、良く見ると変色した部分のある、でもパリッとした清潔なシャツを着て出てきた。物持ちが良い一家。

古い晴れ着で恥ずかしい、とかちょこっとあるけど、親父に言わずに素直に着る、良い息子である。

彼女のロゼイユとは付き合って3年目。結婚もしたい。

祖父ちゃんの耳が遠くなってきた。心配である。


◎ロゼイユ

気立ての良い平民女子。彼氏のミトレと感謝祭を楽しみにデート。

ミトレが親父さんからもらった、型の古い晴れ着を着ていても、馬鹿にしたり一緒に歩きたくないとか言わないし、何ならそういう優しいミトレの事が可愛いな、と思っている。

ちょっとダサい男子、可愛いよね。

お祖母ちゃん目が悪くなってきた。心配。


◎マーシュ嬢

感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。

16歳、まだ子供の輪郭を残してふくふく。


◎サルヴィア嬢

感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。

18歳、少しお姉さんなストレート髪。


◎オリーヴァ嬢

感謝祭のテレビ、ラジオ2次試験参加な見学者。

19歳、スラリとのっぽで痩せぎす。手足が長くて、でも素朴な顔が愛嬌あり。タイツで隠した踝がクリクリで、素足になると薔薇色。乙女の秘密。


◎ルジュ侯爵家トロン

3歳の男の子。周りの人がする事は、自分も何でも出来る!と思ってる、可愛い暴君。まるで糸飴、ホワッとした細い和毛。柔らかなほっぺに、小ちゃな手指。

聴覚に障がいのある、クラシャン嬢23歳の弟で、ルジュ侯爵家の恥ずかしっ子。恥ずかしっ子って失礼な言い方ですね。いつ何歳で子供を作ろうが夫婦の自由だろ、と思う。と、竜樹が言ったとか何とか。


◎ブルーエ

テレビの女性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。

美人ではないが、愛嬌のある笑顔。声も高すぎず低すぎず、耳障り良い。

竜樹の街スカウトでアナウンサーに抜擢された。元は衣料品店の看板娘。

性格も温厚。はよスタの人気者。

ちょっと不器用で食いしん坊。


◎ランディ

テレビの男性アナウンサー。朝7時の番組、はよスタで週6出演中。

下位貴族の三男、文官だった。竜樹のスカウトでアナウンサーに。

穏やかな心地よい、明るい声は落ち着いている。丸い眉、笑い皺のある目尻、茶金のゆるりウェーブの長髪を後ろに纏めている。

性格も温厚。はよスタの人気者。

前職もあって美筆で几帳面、しっかり者だけど、少しビビリ。


◎マオ

『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の長女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。

お父さん似の、瞳もきゅーんと潤んだ、陽気な猫獣人。豹獣人の妹ミオンとは、見た目、姉妹が逆みたいに見える。

妹ミオンを可愛がっている。ミオンに付いてるしつこいファンを、ニッコリ笑顔で撃退してくれたりする、良いお姉ちゃん。


◎ミオン

『おにぎり・まんまや』の看板娘。姉妹の次女。猫獣人のお父さんと、豹獣人のお母さんから生まれた。

スッゴイセクシーな、お母さん似の豹獣人。お姉ちゃん大好き。お姉ちゃんの旦那になるなら、私が認めた男じゃないと!と思っている。

普段、万人に愛想が良いが、姉マオにちょっかいを出す男だけには、かなりの塩、どころか、唐辛子対応。


◎ナオル

『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお父さん。猫獣人。ちんまり。家族でまんまやをしている。

以前は工事仕事で、家族を養っていた。しなやかな身体を生かして、いわゆる鳶職。肩を怪我して、腕が上がらなくなり肉体労働は引退した。

娘マオとノートの仲を応援している。


◎クロクラ

『おにぎり・まんまや』看板娘マオ、ミオンのお母さん。家族でまんまやをしている。

少し皺が見え始めたか、豹獣人。スラリキリッとした美人。お胸ぽよんウエストきゅっ、のセクシーは娘ミオンに受け継がれた。夫ナオルを愛していて、単身で出稼ぎさせたくなくて、7年前パシフィストに家族でやってきた。

夫が怪我をしても、私が何とかするわっ!とまんまやを始めた、逞しい妻。

娘マオとノートの仲を応援している。


◎ファーメル伯爵家当主ルッシュ

犯罪者としては黒よりのグレーな本物のヘンタイ。小児性愛傾向あり。被虐性癖あり。

本人にしか分からない美学があり、本当に子供を性的に犯すのは、無粋と思っている。が、竜樹の養子、王都教会孤児院の子、サンジャックを、お金で買って舐めた事がある。

サラサラの、幾分黄土色じみた金髪に、虎目石の瞳が爛々。ねっとりした視線を、サンジャックはきもちわりぃと思っている。

いつでも危機感なし。マルサ王弟と学園の同級生。当時から成績は優秀で、現在も大人同士貴族同士の正式なやりとりなどはビシッと決める。当主を譲られ、領地を、民に優しく経済も富んで良く治めている。

領地の子には手を出さない。

境界線上にいるルッシュは、元々犯罪を犯すつもりはなかったが、竜樹と出会った事で、より、セーフ?な方向に捻じ曲がりつつ進むのである。


◎中館ゆうみ

竜樹の弟コウキのお嫁さん、女優の鏑木文の友達で先輩女優。

『小学生はホームレス』で子役としてヒット、現在大人になっても、有り余る才能、演技力で世間を賑わせている。

ランドセルやピヨピヨ一年生の黄色い帽子を被っても違和感がない幼さ、そして大人の女性の魅力もある。アンバランスで繊細、なのに骨太の雰囲気を内包する、稀有な女優。

結婚して男の子の子供がいる。

子役の頃からヘンタイホイホイで、その対処法を仕方なくも熟知、体得している。ヘンタイ・ルッシュから、サンジャックと竜樹を助けてくれた。


◎テイト

お子様ワインを造ってくれたワイナリーの担当者。くりくりボルドーブラウンのカール髪が似合う、若い跡取り息子。ワイン飲み大食漢だが、スラリとしていて、捲ったシャツから出る逞しい腕に器用な手指。

朗らかで、だけどワインの事に関してはムムムと職人肌。一見して何だか美味しいモノを造る人っぽい、不思議とそんな風。

お子様ワイン試飲売り場を手伝ってくれてるサンとは、竜樹の所に試作を頻繁に持って行って顔見知り。サンはテイトに、いきなり預けられてるけど、テイトは子供の面倒見良いお兄ちゃんだし、お助け侍従さん達がノンアル売り場をお助けしながら、チラチラ様子みてますよ。安心してね。


◎パルクおじさん

王都酒屋の主人。

ツンツン短い白髪が淡く混じり始めたブロンズ。働き盛り。

ずんぐりがっしりした威勢の良さそうな男性。

親父に殴られてツケ払いで申し訳なさそうに酒を買いに来るサンジャックの、窮状に心を痛めて、何とか助けてやりたいと、王都酒屋組合のおっちゃん連中と画策していた。

人情家。


◎クク

パルクおじさんの息子。酒屋のお手伝いも頑張っている。

父ちゃんそっくり。

サンジャックと仲良くなりたかったけど、ツケ買い当時はピリピリしていたサンジャックに、いつも一言二言声をかけるのが精一杯だった。今は幸せそうな顔をしていて、ホワッと嬉しい。


◎フォレック

エルフにしては、精悍な男性。ベルトに革の鞘、滑らかな形の片刃ナイフ。一見して森の狩人。

プラチナブロンドの長髪を後ろで縛る。銀の葉っぱチャームのついた革紐が髪に揺れる。すらりと背が高く、少しだけ、なで肩。鎖骨の美しい美青年。翠の瞳。

妻の不妊を、竜樹キッカケで発見する事ができ、治療。妻は妊娠が確認されたばかり。竜樹に恩義を感じ、喜んでヘンタイ・ルッシュの監視役になった。

腕も立ち、魔法も使える。

子供を真に慈愛するエルフとして、ヘンタイ・ルッシュには厳しくあたる。


◎べセル伯爵

貴重なワインコレクションを持つ白髪オジジ。元の髪は赤みを帯びた褐色。お酒が大好きだけど、ちょっと現在悩みがあって•••。

優しくて友達思いな末息子、テンテが嵌められた、卑劣な罠に抵抗したいけれど。調べれば調べるほど、相手が女王然と君臨しているザックス男爵未亡人と、それを崇めて何でもする男たちなので、反撃したらテンテが撮られた恥ずかしい写真がどうなるか恐れている。

これ以上テンテが傷つくのは、ダメなのだ。


◎べセル伯爵家テンテ

末息子。16歳。赤みを帯びた褐色の髪は父親似。

兄と姉が1人ずついる。

ザックス男爵未亡人に嵌められて、恥ずかしい写真を撮られ、家が強請られている。

性被害でショックを受けて、女性に近づく事が出来なくなった。

お酒も、瓶を見るだけで吐き気がするほど。

自分の事を僕、と呼ぶ、甘い所もあるが優しい友達思いな少年。


◎べセル伯爵夫人ジュジュ

歳を重ねても栗鼠みたいに可愛らしい少女めいた部分を残した、けれどちゃんと落ち着いた大人の素敵な女性。

ヘーゼル色の髪。リンツ青年、フランフラン嬢、テンテ少年のお母さん。


◎べセル伯爵家リンツ

フランフラン嬢、テンテ少年のお兄さん。

がっしりした広い肩、父より一回り大きい、母と髪色が似たヘーゼル色、頼り甲斐ある青年。

跡取りとしてきちっと教育を受けたが、生来の性格か、心寛大に育った。妹はちょっとだけ生意気だけど可愛くって、弟は純粋でとても可愛い。


◎べセル伯爵家フランフラン

ちょっと鼻とほっぺが赤い。

なかなか綺麗なつぶらな小鹿の瞳、栗色の柔らかな髪を纏めている事が多い。控えめに、でも少しだけ可愛い髪飾り、マジェステを集めている。日替わりで気分を変えて着けたりして、なかなかおしゃれさん。

テンテ少年のお姉さん。


◎ヨーク子爵家リオ

べセル伯爵家末息子テンテの幼馴染。同い年の少年。

ザックス男爵未亡人の毒牙にかかり、たらし込まれて、ずっと仲良しだったテンテを裏切って、自らの手も汚し嵌める協力をした。

ヨーク子爵家は女主人がおらず、今は半ば乗っ取られてザックス男爵未亡人の言いなりだが、それを死にたくなるほど後悔する羽目になるのかも•••。


◎ザックス男爵未亡人ルレ

32歳。妖艶、肉体美、腐る直前の熟しきった完成美。香ってくるような、黒髪の美女。

亡夫の喪に服していると言うが、べセル伯爵家末息子テンテを、幼馴染のリオを使って嵌めた、性被害の加害者。テンテの妻の座、伯爵家に食い込ませるか、ワインのコレクションか、どちらかを寄越せと強請る。

その美しさと腐った人脈で、沢山の男達を言うがままにしている。



◎ラーク伯爵家次男プリュイ

若者なのに重鎮になるほど、お酒に詳しく味覚が鋭い。

ラーク伯爵家は、ワイン生産地を領地に持つ。でも、自分の領地のワインじゃない所のお酒を推す、お酒に真摯な青年。


◎ボーテ神

登場人物→神様たちを参照。

美の神様。


◎ダーリ工事長

黒熊獣人親父。ピティエの喫茶室、プラージュへやってきた、近所で工事してるとこの工事長。

大きな水筒を忘れて喉が渇き、また羊獣人青年リーデル主任とも、仕事仲間で幼い頃から知っている銀狐若者カルルのちょっとした問題を話し合いたくて喫茶室に。

ピティエの喫茶室や玉露を気に入って、休みの日などにカルルと時々やってくるようになる。


◎リーデル主任

羊獣人。彼女もち。

ピティエの喫茶室、プラージュの近所の工事で主任をやっている。たまたま喫茶室に来たが、洒落たお菓子や、美味しいお茶に、ピティエ達とのまったりした会話と時間が、なかなか気に入って彼女と来るように。銀狐獣人カルルについては、悪い事したなぁ、とダーリ工事長ともどもフォローに回る。


◎カルル

16歳。銀狐獣人。

ピティエの喫茶室、プラージュで、思春期に多い病、起立性調節障害と分かって、涙が出るほどホッとした。

壁を塗る左官職人を、父に付いて幼い頃から修行しやってきた、センスも腕もある少年。

朝起きられなくて、夜に工事長と相談もないまま壁を塗っていた。

のんびりと病の治療、対処ができて、成長もしてくれば、ピティエの喫茶室でほんわりと学べる調和についても、しっかりと身につけられるだろう。


◎ディーベルティナ神

登場人物→神様たちを参照。

舞踊の女神様。


◎御使いペタル

登場人物→神様たちを参照。

食いしん坊で噂好き。


◎御使いポレン

登場人物→神様たちを参照。

ちまい。酒にうるさい。


◎セイラン(星蘭)

女子高生だった。元の世界から、竜樹とは別の大陸に落ちてきた異世界への訪れ人。情報欲しいの下心満載イケメン達のハーレムに囲まれている。3人のイケメンの間で揺れ動いている所らしいが、ランセ神様に情報の取り扱いに難と断されて、元の世界とはスマホで繋がらなくなった。心細さが今後の結果にどう出るか。

イケメン達に見切られてからが勝負の、不憫な、普通の、いや普通より幾分意思の弱い、純粋で素朴で素直な、ちょっぴり可愛い女の子。


美倉御報文遣神みくらおしらせふみやりのかみ

登場人物→神様たちを参照。

竜樹の元の世界の神様。お手紙の神、情報を担うお力あり。


◎アーブル神

登場人物→神様たちを参照。

森の神。


◎ファーメ神

登場人物→神様たちを参照。

醸し発酵の神。


◎夜闇の神 オプスキュリテ神→神様たちを参照。

◎昼日の神 リュミエール神→神様たちを参照。

◎性愛の神

◎森の恋人水の神

◎発酵の神と双子の腐敗の神

◎雷の神

◎書物の神

→いいねするほどでもないが、竜樹に関わりを持ってもらい興味持って見守る神々。


◎ボンボンテール神

登場人物→神様たちを参照。

お菓子の少女神。



◎オンデュ神

登場人物→神様たちを参照。

海の女神。


◎オラジュール神

登場人物→神様たちを参照。

海の男神。


◎ピュルテ神

登場人物→神様たちを参照。

純潔の乙女神。


◎ 舟神ボワヤージュ神

登場人物→神様たちを参照。

船や航海の神様。


◎天のユニヴェール神

登場人物→神様たちを参照。

天を司る神。お天気も担当。


◎エスピリカ

セージャンタイガー。くるりんくるの、たてがみがある。安全な、懐こい、とても賢い白虎。人の言葉が分かる。有名なガーディアンウルフと同じように子供好き。

クレピッピサーカス団に所属。オクトロとコンビを組んで芸を披露する。


◎オクトロ

普通にしていても笑っている、福々しい親しみあるひょうきんな顔、オリーブ髪に瞳。

長いブルーアシードの上着は、サーカスらしく、少し着古しているけれどパッと美しい金の縁飾りつき。白い手袋の指先がチラリ、ズボンの裾を長いブーツに入れて動きやすく華やか。

クレピッピサーカス団に所属。セージャンタイガーのエスピリカとコンビを組んで芸を披露する。


◎ディニュー(5年後に登場)

イノセンス商会の商会長。

ガニ股、コワモテ。盛り上がった肩からの筋肉が、モリモリと凄くて上着が窮屈そう。

眉間に、若い頃ヤンチャした時の傷跡がある。それがまたコワワ。

成人向けカセットの制作、販売の商会をやっている。裏稼業ながら、公に認められた商売で、悪ながら悪になりきらず居場所がある事を、竜樹へ恩義に感じている。

ツバメと血の繋がった父、ルナールを雇っていて、妹と結婚するという事で、身綺麗にさせるため問い詰めた。ツバメを遊びで産ませ、育児放棄し竜樹におっつけた事を知った。

昔気質の、半悪ながらスジは通す親分で、竜樹とツバメに、何とか恩返ししたいのだが•••。


◎ルナール(5年後)

ツバメの血の繋がった父。

盛り上がった肩からの筋肉が、モリモリで、ディニュー商会長には負けるが、上着ぱっつん。着崩している。

ムス顔が無意識で基本のお顔。

イノセンス商会に勤めて、成人向けカセットに出演する花たちの、いわゆるスカウトと管理をやっている。

いい加減で面倒くさがり、無責任なガキだった5年前と違って、今のイノセンス商会に居場所を見つけて、少しはディニュー商会長の影響か、悪ながらスジを通す事を覚えてきた。

ディニュー商会長の妹と結婚する事になり、過去を清算するため、ツバメに会いに来た。

ツバメには、今更父ちゃんズラできねぇな、と思っている。

昔の俺は、バカだったな、とも。


◎ラピッド男爵夫人エリァル(5年後)

ラピッド男爵の後妻として嫁いだ、平民出身の夫人。男爵は高齢で、エリァルは自分の子供が持てないだろうと思われる。

嫁ぐ前、ルナールと遊びでできた息子、ツバメには、とても複雑な感情を持っている。

嫁ぎ、生活に不安なく、だけど派手に遊ぶ事は制限されていて、やる事はあまりない。

子供でもいれば楽しかったのかな•••と思い始めても、誓約に阻まれて、たとえ夫が許しても(許されはしないと思うが)愛人をもって子をなす事はできない。

ママズクラブに入って、親のない子に編み物とかしたい気持ちもするが、それも誓約でできず。

箱の中に閉じ込められたような、鬱々とした気持ちで生きている。

5歳のツバメを撫でこした感触が、忘れられない。


◎セルメント神(5年後登場)

登場人物→神様たちを参照。

誓約の神様。


◎ランディおじさん(5年後)

寮のシャンテお母さんの夫。

眉の間に皺。顰めっ面。濃い茶紺の瞳。

額から前髪が上がってライオンヘアー。藍色の入った茶の髪に、白髪が生え際。

焦茶の上着、ポッケに手を突っ込み、チョットだけ猫背。指がインクのによい。

顔怖いけど、良い人。

男爵家の次男で分家となり、シャンテさんと家庭を築き、子育ても終わる。

長年、裁判の資料を揃える事務をしてきた。裁判は以前は大きな事件のみ行われてきたが、竜樹から裁判についての番組『赤羅川弁護士の事件ファイル』の放送を受けて、裁判も発達し、民事刑事と盛んになった。ランディおじさんは刑事も民事も、裁判の立ち会いなどもして経験済み。

ツバメ達を自分の子供のように思い、世事に詳しく、誓約の内容や裁判の助言もできる人として、第二の人生をシャンテさんと寮の子達と過ごしたく思い転職してきた。


◎ ベニエ(5年後)

イノセンス商会長ディニューの妹。ルナールと結婚する予定。

ちょっとだけお酒を飲ませる、小さな店をやっている。いわゆるスナックみたいな感じ。

うねる黒髪。目元のほくろが色っぽい。すらっとしていて、出てるところは出ている、魅力的な女性。

酒場の女性な雰囲気たっぷりなのだが、性格は温厚で優しい。朗らかな、旦那のダメな所もシメて上手く操縦する、いい奥さんになるだろう。

子宮に奇形がある。

前の旦那にはそれで捨てられた。

ルナールはそれを知っても結婚を申し込み、ベニエは男気に惚れている。

ツバメがいてくれて、ホッとしている。子宮の奇形は、竜樹の紹介もあって治療予定。未来は分からないが、今現在、納得のいく成り行きになって、ベニエは微笑み、ルナールをツバメの所に通わせるだろう。


◎ラピッド男爵イブー(5年後)

エリァルの夫。

白髪まじりの銀髪を緩く結って、装いは落ち着いているがお洒落。なかなかダンディなおじじいさま。

若い妻のエリァルが、イブーをおじいさんだと思って、何でも甘くほれほれチヤホヤ思ったようにしてくれると軽んじていたのなんてバレバレで知ってた。

なかなかしっかりした、若い奔放な妻の手綱を握る、やり手おじ。

亡き妻を愛し、その間にできた息子に家督を譲ると決めてある。エリァルとは老後を楽しく活動的にやっていくために、亡き妻の遺言を尊重して、自分もまま楽しんで、共に学ぶ気持ちがある。

おじじいさまの包容力があり、時々かっこいい。

エリァルを最初、貴族の妻として、穏やか過ぎる彼女にとって不自由ともいえる生活に押し込めたのは、ちょっと策略もあってのこと。

一度不自由を知ってでないと、自由の価値は分からない。

自分の若き日の失敗もあり、寛大な、だがそれだけではない、飄々とした夫である。

賢婦の前妻に育てられた記憶は、彼の宝物。


◎怪力フォース

サーカスの怪力人間跳躍パフォーマンスのリーダー。

お腹ぽんぽこ、筋肉もこもこ。手が分厚くて、親指の根元などもっこりしている。握手してもらうとあったかくて、凄いパワーを感じる。

低い響く声。

ショーでは頼もしく見せているけれど、実際は緊張しい。仲間に揶揄われても怒らない、丸い性格。締める時は締める真面目な所も。


◎プリッカ

宵闇色の髪、なまっ白い肌に、半目降りた、だるそうにした少年。

サーカスのバックヤードに飛び込んできた。

ボボン!と変化して、宵闇色の蛇になった。服は脱げちゃう。

鞭打ちするちょび髭の悪辣顔なおじさん、サーカスのデテ団長に追われて、八つ当たりいじめられているらしい。白蛇族の子供。サーカスには、どこかの目的地へ行くために、お金も払った上で預けられたらしい。寒いと動きが鈍くなっちゃう。お母さんに、どうかどうかよろしくお願いします、と願われて愛されてきた子供なのだが、なぜ託されたのか•••?

ニリヤと同じ位、5歳の見た目。小さく見えるけれど、中身は14歳。


◎デテ団長

サーカスの団長。悪辣顔、ちょび髭のおじさん。ガニ股、上着は赤に金刺繍、派手派手で黒いブーツがごつい。鞭を手に、白蛇族なのに宵闇色のプリッカ少年に八つ当たり。サーカス団員たちを下に見て、皆に冷たい目で見られている。

お酒ばかり飲んで、細々とした仕事は、オクトロに任せて、全く人望がない。デテ団長の前のアッカ団長は、人望がある人だったようなのだが、なぜデテ団長に変わったものか•••。


◎アッカ元団長

デテ団長の前のサーカス団長。

サーカス団員たちは、今もアッカ団長を慕っている。

デテ団長は、アッカ団長の、サーカスを引退した妹(ナイフ投げの妙手)の子。

くしゃくしゃ焦茶髪に白髪のおじじいさま。顔もくしゃくしゃ、皺が寄っている。群青色の瞳。

引退しようとしていたけど、甥っ子の悪ズレなデテになんか、団長は譲る気はなくて。セージャンタイガーのエスピリカを最初に仲間に入れてタイガーショーをしたのはアッカ団長。オクトロはそれを引き継いだ。


◎シャーリィ

サーカス団員、怪力人間跳躍パフォーマンスの身軽な少女。宵闇色蛇少年を、プリッカちゃんと呼ぶ。仲良し。プリッカちゃんを虐めるデテ団長、許さない。


◎マリカ

サーカス団員、怪力人間跳躍パフォーマンスの身軽でしなやかな女性。

プリッカを仲間と思って庇う。サーカス団員は家族のようなものよ。


◎アノー

金髪の幼児。5歳男の子。平民。

見目が良いからと、さらわれてきたらしい。サーカスの怪しい箱の中に眠って入っていた。

王都っ子。お父さんは、屋台の、竜樹仕込みの新しい綿あめ屋をやっている。お母さんは生まれたばかりの赤ちゃん(妹)がいるので、専業主婦。

家は新聞販売所の近く。


◎リビィ

銀髪の幼児。4歳の女の子。平民。

見目が良いからと、さらわれてきたらしい。サーカスの怪しい箱の中に、アノーと一緒に眠って入っていた。

王都っ子。お母さんはクラージュ印の洗濯屋さん。お父さんは仕立て屋さん。

家は大画面広場の近く。


◎マシュ団員

王都の治安を守る第二騎士団の中で、オランネージュ達の護衛についた者達の纏め役。

ヒョロ長い顔で顎が四角い。

ただの護衛仕事と思っていたら、事件!になり、ピリッと緊張している。自分の判断で、幼児誘拐売買の犯人達が捕まえられるかどうか。頑張らねば。


◎フランチェスカ

サーカスのお客さんで来ていた女の子。ニリヤのファン?

ニリヤより頭半分くらい大きい。

ハーフアップ、髪飾りも趣味の良い、垂れ目のフリッとレースやリボンで淡いピンクに着飾った子。大きな商家の娘さんらしい。平民。

鉄壁のディフェンスで、ニリヤの隣の位置を死守する。

夢はニリヤのおよめさん。気楽に贅沢に暮らしたい。

ニリヤと仲良しなエンリちゃんは、おしっこくさいおチビさんで、ちょっとお邪魔だわね、オホホ。


◎ロニー

王都の下の下町で、半分ごろつきな親のない、青年になりかけた少年達のボス。グループ名はクロク。

前髪が長く、片目を隠したアイスカラー。いかにも尖った、痩せた体躯。つり目鋭い。

皮肉屋で捻くれだけど、同じ境遇の仲間は信頼している。悪ズレな少年達の中では制御がきいて冷静で、状況を判断する力がある。地頭が良い。

愚鈍にも思える、仲間の少年ピッドの運の良さ、天然の親しみやすさ、不思議と上手くいく能力を買って、馬鹿にせず大事に仲間にしている。

統率力があるが、ボスをやるために鋭くいなければならない苦労を知っている。

王都の子供達を攫って、貴族の坊ちゃんに頼まれて、売りつけようとしている。


◎ソル

王都の下の下町、半分ごろつきの少年グループ、クロクに属している。

そばかす、低い鼻。ザクザクに切った前髪。

ボスのロニーの頭の良さに、子分的に従う。俺は頭悪いから考えるのはロニーに任せるぜ、とこれまた仲間としてボスとして、信頼している。


◎ピッド

王都の下の下町、半分ごろつきの少年グループ、クロクに属している。

身体が一回り大きくて、肩幅がガッと広い。顔はまだあどけなく、うっすらと産毛の髭がある。少年と青年の間、まだあっちこっちアンバランス。

愚鈍にも思える、吃った喋り方、そして純粋。物の善悪を、難しいことはよくわからないので、ロニーの判断に任せている。

何故かピッドに仕事を任せると、最終的には上手くいく。天から授かった運の良さがある。最終的には。ロニーもその運を買っている。

悪運か幸運か、子供達を攫って売りつける仕事をクロクでやる事になり•••。


◎カスケード子爵家クラフティ

7歳。カスケード子爵家の一人息子。事故で両親が亡くなり、父の弟、独身の叔父と遺された。領地の仕事は叔父が、クラフティが成人するまで代理で担っている。

薔薇色ほっぺふくふく。ふわふわ猫っ毛若いオリーブ色髪。少しぽちゃ、肌瑞々しく、だけど小さな、ネクター程の少年。

お友達が欲しくて、ごろつき少年団クロクに、頼んだらしい•••?


◎カスケード子爵家執事ムスティ

ピシッと暗いオリーブ色の上下を着こなした、垂れ目に皺の優しげな人物。デキる老執事。

クラフティを生まれた時から見守ってきた。クロクにお友達攫いの指示を出したのは、ムスティらしい。

どうやら海千山千。

一体どんなつもりで、見つかれば咎められるやり方を見逃してクロクの少年達に依頼をしたものか。


◎シュテル

カスケード子爵家が囲い込んだ魔道具職人。シャツを着崩して髪ボサボサ、器用な指は長い。子供達を攫って眠らせた箱の魔道具を作った。

職人らしく、デテ乗っ取り団長から箱の説明を受けて、造りたーい!とウキウキ。犯罪に加担した意識はなく、また、カスケード子爵家のクラフティ坊ちゃんのお友達になるなら、悪路を具合悪くしながら多くの子供達を連れてくるのは大変だろ、眠ってる間に着けばより良し、と気遣いした位の気持ち。図太い。

ニリヤとエンリちゃん、プリッカの詰まった箱を開けられる。


◎レェア第二騎士団長

王都の治安を護る第二騎士団の団長。

低位貴族出身。

厳しいが未来を見据え、我が身の首刎ねまで覚悟の、責任をとれる苦労人。ニリヤ殿下には、今後のパシフィストの未来を、民目線で引っ張ってもらいたいと期待している。

言ってる事もやる事も厳しそうに見えるけど、本人はタレ目優しげ美人なおっさん。喋ると、その鋭さ厳しさ含む言葉からギャップがあり、え、と良く二度見される。中身は厳格な不器用父性がたっぷり。

手を抜くとかえって後が面倒くさい、が信条。


◎カスケード子爵家当主代理ムラング

当主夫婦の遺児、クラフティの叔父。亡くなった当主ナヴェットの弟。

ふわっふわの猫っ毛、綿雲のように広がるオリーブ色髪。

お祭りの日なのに、クラフティを放っぽって仕事している。お誕生日もぶっちぎった。

民俗学の研究をしながら、兄の手伝いをして呑気に暮らすはずだったのに、当主代理になって、一生懸命だけどテンパっている。仕事は優秀で何とか。

優しいが、いかんせん研究者肌で不器用者。昔、自分が、身体が小さくて、虐めじゃなくても乱暴な領地の子に、そして尊大な貴族の子達に、傷ついた思いがあって。クラフティを守りたいと交流を制限している。その後、手を出して見極め•••られればまだ良かったのだが。現状放置。

クラフティ坊ちゃまのお世話をするムスティ老執事は、言いたい事が山程ある。


◎カスケード子爵家前当主ナヴェット

故人。落雷による山崩れ事故で1年前、一人息子クラフティを遺して亡くなった。朗らかで温かい包容力のある、長男らしい責任感ある男だった。


◎カスケード子爵家前当主夫人アルエット

故人。落雷による山崩れ事故で1年前、一人息子クラフティを遺して亡くなった。温かい無口な女性だけど、夫のナヴェットの仕事を女性ながら手伝って、いい夫婦だった。息子のクラフティにも、慈愛ある心豊かなお母様。着飾るのは好きじゃなくて、乗馬などが好きなお転婆さんだった。


◎クルヴェット伯爵家キュイエ

この間まで婿取り予定だった総領娘。

柔らかな白魚の手指。キリッとした眉だが他は甘い顔立ち。橙色がかった金髪をくるりたふたふ流している。ムラングの胸までしかない身長で、ちんまりだが肝の太さとパワーは倍ほど上回る。

カスケード子爵家当主代理のムラングに好意を持ち、婿取りしたかった。ムラングが当主代理になり、キュイエの妹が恋愛結婚をしたので、諦めるなどまさか!とばかり、妹婿に家を任せた。

領主業務のなんやかやを、ムラングより知って経験もあり、力添えしたく、仕事先などに待ち構えている。

ツンデレだが、まだデレてない。素直じゃない所あり。

情熱的で、行動力のある、思い切りの良い女性。ムラングは何かと勝てない。


◎スタグ男爵家アシッド

好色幼児性愛家の変態。

王都の館に攫って来た少年少女を監禁して、人には言えない事をしていた。見目の良い子供達を、見繕って攫う計画に斡旋していた阿婆擦れ、雑貨屋商店の真面目を装った女性店員の早とちりで悪行がバレた。

第二騎士団長レェアに、キリキリととっちめられる予定。


◎ナルカおばちゃん

魔道具の箱で眠らされて攫われた、アノー少年のお家のお隣さん。猫大好きで、3匹飼っているし、ノラに餌もやっている。そこそこ裕福な、夫と2人暮らし。息子は猫アレルギーだけど、独り立ちしてったから、巣立ちの寂しさを紛らわす為に飼い始めてもう5年。


◎コープ

短髪の癖っ毛、黄土色に赤メッシュ。ぎょろぎょろした左目の下に怪我の痕がある。眉、髭、手足など毛が濃い。

下街の一線を越えた悪集団、ヴァイスのボス。クロクの少年達を使って、悪さをさせ、上納金を貰っていた。人を痛めつけるのに何の躊躇いもない、どころか歓喜を覚える変態悪。自分の意に逆らった者には制裁を加える。

残酷さでトップに君臨して来たが、押さえつけて上にいるので、実はNo.2の頭脳派部下は今、ちょっとヴァイスのあり方を考えている。

とは、全く気付いていない。

破綻した性格のボスがいると下は大変である。


◎オーンブル

下街の一線を越えた悪集団、ヴァイスのNo.2。ボスのコープ付きの頭脳。着こなれたシャツだが、ヴァイスの中で一等清潔、神経質。身体も大きい青焦茶短髪。

ボスのコープの無茶苦茶、暴力流血沙汰好みには、ほとほと困っている。

ひんやりと冷たい気持ちで、ヴァイスに対する思い入れなどはなく、今後どうしようか見定めている。

竜樹には、少し思う所があるようなのだが•••。


◎モナーム・マジエスお祖父ちゃん

虎獣人アルノワ少年と虎幼女エンリちゃんのオジジ。虎獣人。

2人の孫大事で、肩も厳つく、ムキムキ大柄。

お耳とぶっとい尻尾は、お歳を召して、やんわり白っぽく毛が混じり光っている。

ピン!とカールした黒褐色の髪にも、白いもの。お目々は爛と、好奇心にいつでも輝いている。

いつまでも若々しい気持ちを忘れない、お茶目な性格。


◎モナーム・シュシュお祖母ちゃん

虎獣人アルノワ少年と虎幼女エンリちゃんのオババ。虎獣人。

細い猫っ毛。纏めてお団子にし、木目に紅石の簪で留めている。

虎耳に沿って流れるよう、垂らした髪一筋は毛先が金に光る。若いお祖母ちゃん。

深い二重にアルノワと同じタイプの鼻にチョンと乗った丸眼鏡。思慮深そうでありつつ身体もしなやか、姿勢が良くて、キリッとしている。ザ・猫科。


◎モナーム・アジュールおとーた

虎獣人アルノワ少年と虎幼女エンリちゃんのおとーた。虎獣人。

割とカッコつけだけど、ちょっとヌケている所があって、そこがチャーミング。娘のエンリちゃんを殊の外可愛がっている。入り婿。

エンリちゃんの前でおならをプッとしてしまった事があり、小鳥が鳴いたんだよ、と誤魔化したのをテレビでバラされた。


◎モナーム・リュリュおかーた

虎獣人アルノワ少年と虎幼女エンリちゃんのおかーた。虎獣人。

モナーム家の跡取り娘。ラブラブな旦那のアジュールを婿にもらい、子供達も生まれて、幸せに暮らしている。


◎白のネージュ

番定めをして報われなかった女性達の場所、神の家「灰に残り火」にいる白の長。大柄。

毛は真っ白、背筋はピンと。大分お歳を召している。猫獣人で、猫耳がパッキリ大きなおばあちゃま。

目を細めて皺が清らか、長毛の尻尾が優雅。瞳は銀白。

昇華の白として、苦しみから許され、余生を楽しく過ごしている。灰に残り火の女性達が目指す1つの幸せ。


◎黒のアンクレ

番定めをして報われなかった女性達の場所、神の家「灰に残り火」にいる黒の長。

狐獣人。真っ黒耳の立った、短毛ツヤツヤ、お尻尾もこもこのおばあちゃま。瞳も真っ黒で、どこか悲しみを含んで、濡れている。小柄。

忘却の黒として、喪失感もありながら、穏やかに苦しまず新たな第二の人生を幸せに灰に残り火で過ごしている。

苦しい灰の女性達からは、幸福のまた1つの形として、目指されている。


◎レジカ

16年後、エンリとニリヤの披露宴に来てくれた、エンリの女友達

学園の同級生。

眼鏡の、穏やかで賢そうな羊獣人の女性。実家は貧しく、奨学生だった。

エンリが作った、お妃目指すぞチームに入れてもらって、切磋琢磨し、エンリと仲良くなり、ちゃんと告白もしてニリヤへの初恋を終わらせた。賢くて仕事しながら勉強している。最近結婚もいいなと思っている。


◎ラペル

16年後、エンリとニリヤの披露宴に来てくれた、2人共通の友人。学園を出てから、テレビの面白い本をおすすめするコーナーの企画で知り合った。地味だけど穏やかで優しい大人の男性。

恥ずかしがり屋で奥手、真面目で読書家。レジカと連絡先を交換した。


◎ニド男爵家メザンジュ

次男。28歳。

洒脱、話が上手い。そして少しだけ下世話、好奇心旺盛なゲハ感あり。

ワイドショー、あなたの情報番組、アプレミ!(仮)のメイン司会。

実家が裕福なので、営業的に実家の手伝いをしながら今の歳まで自由を満喫していた。

出掛ける時は伊達メガネをする。細身で、早口。


◎アルブル

パンセ伯爵家のエフォールの従者。20代の青年。

歩くの練習中な彼の、車椅子を押してくれたり、歩行車を持ってきてくれたり。こまごまお世話する。

エフォールが小さな時から、心を尽くして、足弱だった主人を支えてきた。職務だけ、主従だけではない、弟をみるような親愛の情を持つ。身分を越えて不躾な真似はせず、一線は保っているが、エフォールも慣れ親しんだ彼を信頼して頼っている。

今までエフォールのお世話一筋だったけど、目覚ましく活動的になった主人にほっと一安心。そろそろ彼女をつくっても良いのかも•••と、ほんのり希望を胸に抱いている。


◎リィアル

織物会館のバックヤードで、修繕・復元・防汚処理室にいる修繕師。

くしゃくしゃレンガ色の髪を、2つに三つ編みした背の低い女性。背は低いが、身体はちゃんと大人の女性らしくそこそこの厚みと成熟さがあり、しっかりしている。

黒縁の、顔の半分もあるかという眼鏡は大きい。鼻はちんまり、口は大きい。指先の皮が硬くなっている。

作業着の紺の地味なワンピースは白い丸襟、白い袖口。ポケットが沢山ついた、生成りのエプロン。

緻密な修繕を行うが、ガハハな性格。敬語苦手。

修繕に命かけてるが、仕事が終わった後にさらに趣味があって、毎日仕事も私生活も、今は楽しく過ごしている。今は。

防汚、修繕、分離、浄化の魔法が使える。


◎ジェアンテ前侯爵セルフ

織物会館の貴族担当会長。

美術館のキュレーター、ボンの、嫁に行った姉アンの義父。

ジュアンテ侯爵家も美に理解があって、地に着いて学術方面、経済とマルチな人材をもった家系であるので、その縁でセルフも織物会館の会長となった。セルフは入婿で、元は繊維業を主とするオリヴィエの家、カヴァアール侯爵家から出た人である。繊維、布の知識についても素養がある。

グレーヘアのダンディ。若かりし頃は雄鹿の如くしなやかな筋肉であったろう、お髭おじじい様。

織物会館の館長で、平民のモティフ館長とは結構な仲良し。身分を超えた、同じく繊維業を振興、文化の継承、情報として残してゆく一助になろうと奮闘している。


◎ウディ

魔道具の笛を露店で売っていた青年。

頭に粗末な布を巻き、額の上に邪魔な前髪を上げている。

笑い皺のある、福々しい顔は、まだまだ年期が足りなくて頼りない。

魔法院の下請けの下請けの魔道具部品屋に勤めている。魔道具作りを遅くに始めたが、熱意をもって工夫し笛を作った。露店で魔道具部品屋の休みに売って反応をみて、という所で竜樹に見出される。


◎シニョン

第一騎士団の団員。

顔はそこそこ整っている。背が低めで、団員試験の条件のギリギリな体格で、コンプレックスを抱えているし、仕事としても事務仕事に回されがち。

剣捌きは素晴らしく、第一騎士団に入るほどの精鋭だが、剣が軽く、侵入者不審者を制する事が難しいと差をつけられている。

マルサに書類を運ぶ係を良くやっていたが。


◎ショワ・リーブル

なかなかの稼ぎ手の占い師の少女。8歳。

茜色の髪、ツインテール。紺のリボンで結んで、その先の毛はくるくるしている。二重が厚く、眠そうな目は生まれつき。

占い師が活発だと雰囲気出ないでしょう!とお師匠に言われて、衣装を着ている時は大人しくしているが、実は活発で、眠そうな見かけによらず運動神経がよい。

運命のはしっこを捕まえる!とエフォール、アルディ王子達に必死で話しかけた。

占いと呪い、近しく関係があって、寮に預かった呪い師(力を封印されてる)キャリコ少年と、実は面識が。

占い師の星、とされる赤い花型の痣を腕に持って生まれてきた。父は指物師、母はクラージュ印のクリーニング店で働いている。弟もいる。

モントレお師匠の46人目の弟子。


◎リーリおじさん

ミュラの実のジュース屋台をやっている、おじさん。ショワとは顔見知りで、ショワの家族も知っている。占い通り近辺で、いつも屋台しているらしい。季節が変われば仕入れも変わり、ジュースの種類も変わる。密かに常連客のいる、優良屋台。

占い通りでのお客さんの、悲喜交々悩み様々を見守ってきた、時にしょんぼりした女の子にジュースをタダで飲ませたりする、この通りの良心。


◎ ラサン子爵家トロットサンダッツ

占い少女ショワの家を急襲した青年。護衛に唆され、好奇心で花街にて、筆下ろしのたった1回初回で、粗悪品のよろしくない興奮剤を飲まされて不能状態。情けなくもヘニョりと困り切っている。

眉のまろい、幼なげでちょっと弱々しさもある甘い顔。割と若い女性達に人気がある。

母と妹は割と潔癖症なので、不能の原因がバレたら虫以下の扱いとなりそう。


◎ハピ

占い少女ショワの母。

顔の、顎のあたりに蝶々の形の痣がある。

クラージュ印のクリーニング店で働いている。


◎ティザン

占い少女ショワの、物静かな父。

指物師。

妻ハピの事を、俺の蝶々さんと呼んで大事にしている。時々いらんこと言う。現在、腰を痛めている。


◎エト

占い少女ショワの弟。

頭がよく、天才ではないけれど、読み書きに興味がある。これからできるという学校に行きたい。何なら学園の平民枠に入りたい、と意欲的な子。

姉ショワとは、喧嘩もするけど基本的には仲良し。

トロットサンダッツの護衛に足を打たれて、骨折してしまった。我慢強い子かも。


◎トラジェ・リーブル

占い少女ショワの姉的位置にいる、占い通りで可愛がられて育つ先輩少女占い師。

ショワより頭一つ分大きい12歳。

まだ幼いけれどほっそりした頬に、銀花の占い化粧、丸い爪を銀に染めて、衣装は紺色。

痩せ気味。目が大きくて、愛らしく魅力的だが、若干ギョロッとして不気味さ鬱さも含んだ翳りがある、ゾッとする雰囲気含みな美少女。

親に捨てられた、孤児上がり。

養い親にも虐められ、占いの花の痣が、生まれた時は無かったのに、7歳の頃、現れ、そこからお師匠に引き取られる。

養い親からは、引き取りの際、働き手をやるやらない、だったら身柄の分、金を支払え、と随分意地悪されて、心に傷を持つ。

占い師をやるにあたって、不幸だった事は武器になるよと、優しいお師匠に言われ、強く生きるように。

けれども、妹分ショワにも占い師として成長させるために、不幸が必要と思い込んで、やらかし中。

まだまだ未熟者、と先輩占い師おばお姉様達にはゲンコツを食らうのであるが•••。

モントレお師匠の45人目の弟子。


◎ルイーユ

骨折怪我の治療ができる、再生を使える、ルルーの同僚の治療師。

引っ詰め髪の真面目そうな女性。

ちょっとだけルルーにドキドキしてるけど、分別がある大人の女性なので、仕事中に公私混同はしない。

本人は地味で女子力が足りないのをちょっとだけ気にしているが、仕事上華美にはしないプライドもある。

ちょっとだけお祭りでルルーと組めて、ふわっとした気持ちもあるけど、患者さん相手のお仕事なので、ダメダメ!ちゃんとやらなきゃ!といつも通り誠意を持って治療する姿に、ルルーがほんのり好ましく思っている事を、彼女は知らない。


◎モントレ・リーブル

占い少女ショワとトラジェのお師匠様。リーブルの姓は、占い姓で、弟子のショワとトラジェに継がれる。

エルフの美魔女。

耳尖り、年齢不詳、ローブを纏った銀髪ストレート。老たけた雰囲気に、サラリと産まれたてのしっとりした肌。瞳は紫に深く、ピカリと叡智の光。

額には翠の護り石、銀の細い線のくるりとしたサークレットの真ん中。

温かく2人の弟子の少女を見守り、それぞれに合った占い師としての育て方をしているはず、だったんだけど、まあ、未熟な2人が揉めたり、アルアル、と包容力と余裕。

エルフだが、街に馴染んだ外エルフだったので、ジュヴール国にエルフ達が蹂躙されていた時に、同じく外エルフ達同胞と、どうしたもんだ、何が起こってるんだ、と占いも駆使して悩んでいた。エルフの救助活動に、お金を出したり外エルフ達も協力したんだけど、それはまた機会があったら別項にて。

外エルフとして同胞と長らく分かれていたけれど、気持ちは深く、助けてくれたギフトの竜樹に、大きな感謝の気持ちを抱いている。


◎ エリー

エリー、ヒウ、イグライの占い3女の内の1人。ショワとトラジェの先輩で、2人の少女を可愛いと思っている。モントレお師匠の弟子ではないが、尊敬している。

ジャラジャラと輝石のブレスレットを付けた老女。薄衣のベールをしている。背は低い。背は丸い。


◎ヒウ

エリー、ヒウ、イグライの占い3女の内の1人。ショワとトラジェの先輩で、2人の少女を可愛いと思っている。モントレお師匠の弟子ではないが、敬愛している。

妙齢の、赤紫の口紅に流れるような銀糸の髪がくるり。端に星ビーズを飾ったたっぷりの袖が黒のお姉様。

背はハピ母さんより高い。スラリとしている。


◎イグライ

エリー、ヒウ、イグライの占い3女の内の1人。ショワとトラジェの先輩で、2人の少女を可愛いと思っている。モントレお師匠の弟子ではないが、憧れの目標にしている。

細かく虎目石の色の髪を編み込んで、あちこちに下カーブを描き、たっふりと水晶で纏めた、目尻と頬に占い化粧をしたおばさま。

しっかりした四角い顎。骨が太く、身体に厚みがある。頼り甲斐ありそうな感じ。


◎女優のディシー

お色気女優。カレンダーになって、お年頃のお兄さんからおじ様おじじい様まで、その趣味の方に人気。

服は着ていて乱れていないのに、ぽってりとした唇も、乗り出したポーズも、ちょっとだけ見える肌も、何か色っぽい。

舞台もやっているが、演技は下手である。


◎ポポーリナ

占い師。

人情家だけど多少ツンな、おばあちゃん占い師。若いモンにカツを入れてくれる。

占い通りカンペキ!紹介図より↓

水晶占い:占い師ポポーリナ

ベテランの占い師。水晶に映る運命を読み取り、貴方の行き先を厳し目に指し示します。ハッキリと、時には叱ってでも良き道に導いて欲しい人に向いています。

悪い事も良い事も等しく教えてくれるので、耳を傾けて、冷静に。

話はよく聞いてくれます。


◎トール

痩せぎす、けれど剽軽な顔をした男性。商家の長男。

商売を継ぐ事を望まれているのだが、演劇が大好きでのめり込み、脚本家になりたいと思っている。

幼馴染み達と遊びの劇団を作って、商売の手伝いの傍ら、情熱を燃やしていたのだが。幼馴染み達にさえ、脚本が認められず、劇団は恋愛沙汰もあって瓦解。

脚本にくだらない面白さと笑いを入れたくて、拘りがある。脚本家になるために家も捨てられないし、かといって商売は上手くない。

悩んで占い師のトラジェに縋っている。

才能がないわけじゃないのだけど•••。


◎リルケ男爵家ファフニール

次女。23歳。

どこか少女めいた魅力を持つが、良くある美しいと言われる顔ではない。

ニコニコした糸目。ふくっとした頬。ニン、と大きな口に小さい鼻。そばかすに赤い頬。えくぼ。

ファニーな顔立ち。人を笑ませる、フニャッとした魅力満載な、愛嬌。可愛らしさがある。

くりくりふわふわっとした、自由奔放な髪も、頬の周りで踊って明るい雰囲気。オレンジっぽいあったかい茶色。

人の面白い特徴を真似るのが大好き。個性的な人を見ると真似せずにいられない。

話好きで、聞くのも上手。

何か集まりを催すのに、占い師の真似をしたく、その取材にとショワの占いテントへやってきた。

婚活の失敗を話して、ショワから笑いをとるが……。


◎ミルちゃん

リルケ男爵家ファフニールの飼い猫。ストーブで火傷をしてから、夏でも火の入っていない冷たいストーブに近づかない。

『知ってるにゃ、アレは熱くて痛いんにゃ!』

おっとりして、間抜けな所も可愛がられている。

魔道具ストーブで火傷したお尻に、ちょっとしたハゲがある白黒ブチ。鼻のところにまあるく黒があるのが間抜けで可愛い。雌で、若猫ではないが、まだおばあちゃんではない。


◎リルケ男爵家の人々ーーー

◎長女リヴァイア 26歳

嫁に出ている。時々生家に来ては、弟妹のあれこれを気にかける、しっかり者。


◎長男ジャバウォック 24歳

父親に付いて領地運営を勉強中。生真面目だけど時々、えっ!?と驚くことをやらかす(問題がある所に、明々後日くらいの方向なのにきちっと解決する方法をふっと思いつく)、普段は落ち着いてるメガネ男子。

猫を描いてもゲジゲジみたいになる画伯。


◎3女ムシュ

◎4女フシュ 双子 17歳

学園に通い中。ムシュが本好き、フシュが身体を動かすのが大好きで、それぞれ女性文官と女性騎士を目指している。


◎次男ニーズ

◎3男ヘッグ 12歳

悪戯坊主で、いつもコンビで家中を賑やかにさせているが、最近は段々と成長してきて、気になる近所の領地の娘さん(2人で同じ娘を好きみたい)の存在で、頼り甲斐のある男子になるべく舵取りを自分磨きへときり、なかなか頑張っているところ。

ニーズは治癒師になりたい。魔法の素養もある。

ヘッグは最近流行りの、分離の魔法が使える。


◎5女ティアマト 5歳

この姉妹1番の美人、になるんじゃないかと思われる幼児。いつもぷっくり薔薇色の唇が、ニコニコしていて可愛らしい。


◎4男ヨルムンガンド 1歳

ヨルちゃんヨルちゃん、と呼ばれて皆に可愛がられている。おっとりしていて、人見知りをしないところが、リルケ男爵家っぽい。よそから来たお客様にも、よちよち、と好奇心旺盛に寄っていって、躊躇いなく抱っこされ愛でられている。


両親

◎サラ 46歳

愛情深く真面目でお淑やかなお母様

◎セイグリフ 48歳

いつも領地と家族への愛と経済について考えて、眉を寄せている苦労者、愛すべきお父様。

馬車馬のように働きながら、子供達に助けられて、幸せな両親である。

お夕飯を食べてほっと一息、皆で寛ぐ時、僅かな晩酌を楽しみに毎日を生きている夫婦。お互い酒好きだが、自制は効く、良い酒飲み。


◎メイド頭のミナ 56歳

◎執事のオークル 55歳

ミナとオークルは夫婦。


◎メイド達3人娘

◎ロー 17歳

◎チルル 16歳

◎ジャネット 15歳

いつも姦しい。


◎料理人メリッサ 55歳

寡婦で成人した息子が八百屋をしており、リルケ男爵家に安く野菜を融通してくれる。家庭的でホッとする味を作る、朗らかで安くて美味しい味覚の冒険にいつもワクワクしている、リルケ男爵家に欠かせない料理人。


◎馬車の御者 平民アルムおじちゃん

3年間の契約で、気のいいおじちゃん。


※次女ファフニールと飼い猫ミルちゃんはリルケ男爵家の人々の項より少し上部に記載


ーーーーーー


◎スピア男爵家オルカ

リルケ男爵家次女ファフニールの元婚約者。幼馴染み。

以下ファフニールの談。

ふくよかなお腹が可愛くって、穏やかな笑顔の頼もしい男性で、いつも私の真似っこに笑ってくれる、親友みたいな男性。

ファフニールがいるのに、他の女性を好きになってしまった。誠意を見せてまずはファフニールに、自分有責で破棄でも、と相談した。


◎騎士爵トルネードの娘 アリアナ

18歳。

スピア男爵家オルカと恋仲になった。父親トルネードに無理な縁談を勧められまくって、泣きはらした目元をオルカに見られて話しかけられたのが出会い。

可憐で強気な女性だが、誰かを落として喜ぶ性格ではないので、オルカの婚約者ファフニールを前に苦しむ。

冒険者組合で書類整理の仕事、受付も手伝う。

75歳の旦那様予定、タムダム子爵家の元子爵ラベルとくっつけられそうで、面白好きなファフニールに乗せられて、派手な劇をやる羽目に。


◎タムダム子爵家の元子爵ラベル

75歳。妻とは死別。

騎士爵トルネードの娘、アリアナ

18歳を後妻にと話を持ちかけられたが、孫か娘を愛でるような気持ちで承諾。実は本来なら断るところ、騎士爵トルネードに、「ウチの娘は世間知らずで危なっかしいから、ラベル様に嫁いでまずは世の中を教えてやってほしい」と言われて、様子見中。きっと後々の人生に、学びとなれば、籍を汚しても良き結果になろうか、と将来の再婚した先まで見据えて面倒を見ようと思っている紳士でもある。


◎騎士爵トルネード

アリアナの父。

頑固。貧乏暮らしから這い上がったため、家の経済が豊かであれば幸せだろう、と娘の結婚相手を偏った考えで見繕ってくる。

荒事は得意だが、細かい契約ごとをまとめたり、家の中での夫がどうであるかを見る目が、全くない。

娘は可愛いと思っている。


◎ベルゼウス伯爵家レッキス

20歳。次男。虚弱体質。年の半分は床について弱り、熱を出したり咳をしている。

大人になるまで生きてはいられないだろう、今まで生きているのが奇跡だと言われている、ほっそりした青年。愛人の子で、養子となった。

兄とは、女性好きな父を厭う同盟で仲良し。嫡男兄は格上の貴族嬢に見初められて婿に。

家を引き受けたが、養子をもらって継いでもらい、自分はきっと早死にだと諦めている。

ファフニールの婚活ターゲットになった。

ヒョロリと背が高い。あまりにも肉が薄い身体は虚弱体質ゆえ。白髪めいたバサバサの白金髪に、窶れたどこか老人のような瞳の色は濃紺。

深く、沈み込むような絶望感と虚無を感じさせる瞳、だったのだが、ファフニールに会って……。


◎ベルゼウス伯爵家ペルーシュ夫人

正妻。42歳。

ほっそりとして、小柄な、どこも威圧感のない可愛らしいおばさま。

うなじに後毛もなく、ピッタリと乱れのない、貞淑な、そして幾分地味な印象。

炒ったナッツ色の目は、どこか乾いている。

子爵家出身。父の親友がラベル元子爵。娘時代のようにラベルおじ様と、今も心の中で呼ぶ。

夫は女好きで、色々と諦めて日々の自分なりのルーチンをこなすのでキャパシティは一杯である。義理の息子、レッキスを放置気味。虐めたりはしていない。ただ、膜に包まれて守っていた日常が、ファフニールによって笑い爆弾で弾き飛ばされる羽目に……。


◎ラムダ老執事

ベルゼウス伯爵家の先代様からお仕えする、老執事。職務に真面目だが、遊び心もある心優しき老人である。女好きな当代のベルゼウス伯爵セティークには、言いたい事も沢山あるけれど、言えば言ったで、言えば言うほどうるさがられて逃げてしまうので、今伯爵家に住んでお家を回している皆のために黙っている。そして、ちょっとずつ伯爵家の皆に良いように、彼なりに努力して当代をコントロールしている。

背筋のシャンとしたイケてるおジジ。当代の息子、レッキスの事は、かまえばかまうほど、カタツムリみたいに殻に閉じこもっていたのが、ファフニール登場でようやく……とほころぶ笑顔を涙の出る思いで見守っている。


◎フーレイ

舞台俳優。55歳のイケオジ。

嘘つきペテン師で善王様にまで成り上がる、エスクロク役を25年続けている。この年齢まで、同じ役を飽きられず続けて来れたのは、非常にストイックな基礎訓練と絶えない演劇への情熱とがあってのこと。共演者、演出家にも妥協はしない。怒鳴ったりはせず、静かに、静かに、必要なら何度でも表現を変えて伝えようともがき続けてきた。

私の顔は、けっこう気の良いおじさん。お酒は晩酌に1杯だけ。渋くて格好良い、味のあるベテラン。


◎ベルゼウス伯爵セティーク

レッキスの父。ペルーシュ夫人の夫。

女好きで、外に囲っている何人かの女性の所にばかり行って留守がち。家を蔑ろにしているのに、夫人や息子が反論してこなかったのを、それが当たり前だと思って好きにしてきた鈍感浮気勘違い親父。嫌われてるのを自覚してない。

ファフニールと出会った2人が、いや伯爵家の自分以外の皆が、ファフニールを気に入って自分を蔑ろにするのが気に入らない。

かと言って支配して君臨するほどの圧倒的な力はない。逃げ癖あり。

伯爵家の経済はちゃんと回して仕事しているが、情報の先端なテレビは伯爵家に入れていなかった。女の家で観ていたようだ。


◎庭師のトマム爺

ベルゼウス伯爵家の庭師。

当代が家に居つかず、少し寂しい思いをしつつも庭を美しく整えてきた。ファフニールが来てから、皆が良い雰囲気で庭も良く観てくれて、すごく嬉しい。ファフニールお嬢様がお嫁に来てくれたら、ベルゼウス伯爵家も安泰だなぁ、と微笑ましく若い2人を見守っている。

歳なので、若い庭師見習いも下にいて、活性化してきたこの頃のベルゼウス伯爵家の庭を次代も美しく、と後継者育成にも熱が入ってきた。

ファフニールとレッキスとペルーシュ夫人が選んで持ってきた、食べられる実の樹、林檎、もも、柿にオレンジとレモンを、どれもちゃんと育ててやろう、実がなる時は自分はもう、この家にいないかもしれないけれど、あぁ、楽しみだな〜!と思っている。


◎コンフィズリー伯爵家ムエット

ベルゼウス伯爵家レッキスの腹違いの兄、ムエット兄様。コンフィズリー伯爵家に婿入りした。

コンフィズリー伯爵家は、同じ伯爵家ではあるものの、ベルゼウス伯爵家よりも歴史が古く、また経済的にも比べられない豊かさがある格上の家である。父セティークは、ならば仕方ない、としぶしぶ許したのだが、実際は冷たい家庭で心を痛めているムエットを、そんな家捨てちゃいなさい!と嫁が引っ張ってくれた、という経緯がある。

義理の父、母にも可愛がられ、幸せな結婚生活をしている。

不憫で何もしてやれなかった弟に、冷たい家庭を押し付けてしまった罪悪感もありつつ、大好きで何でもしてやりたい、甘々なお兄ちゃん。


◎コンフィズリー伯爵家グレース

ベルゼウス伯爵家からムエットを婿にもらった嫁。相思相愛の夫婦。

ムエットの家庭が冷えていて悩んでいたので、そこに置いておきたくなくて嫡男なのに引っ張ってきた。

ムエットの幸福が1番と、優先順位のはっきりしている、なかなかの賢妻。

義弟レッキスを、でんでん虫ちゃんと呼ぶ。同じ伯爵家だが、ベルゼウス伯爵家よりコンフィズリー伯爵家の方が歴史も古く経済的にも格上。

父と母には、良い婿をもらってきたね、とニコニコされている。


◎キュキュちゃん

ベルゼウス伯爵家にもらわれてきたばかりの子猫。雌。

家族全員が可愛がっているが、その中でも当主セティークが、一番にかまう。食事の度に、子猫にあげてもいい食べ物を、ちょこっと分けてあげている。

息子レッキスの恋人、リルケ男爵家ファフニールが、拾ったーと言って持ってきた子である。

子猫らしく落ち着きはないが、優しい子なので人に抱かれても嫌がらない。チーズ好き。

ニャゴニャゴおしゃべりな子。

真っ白にブルーの瞳。長毛長尾。


◎ パシオン侯爵家夫人ローディア

65歳。夫婦仲のよい、そして遊び心悪戯っけのある、しかも余裕ある貴婦人。

ベルゼウス伯爵家レッキスの腹違いの兄の嫁、グレースから話を聞いて、ファフニールとレッキスを結びつけて反対している父セティークをハメるパーティを、場として開催する事を決めた。結婚45年記念パーティ、いい夫婦がテーマのパーティである。

当主夫人だが嫡男夫妻も育ってきているので、後を追う若者たちを育てるのに気持ちが向いている。

そして、シレッとしているが、面白い事が大好きである。

パシオン侯爵家フラム嬢は末の娘。フラム嬢は、アシュランス公爵家ジェネルー(ピティエのお兄さん)と婚約している。


◎リーズ

ベルゼウス伯爵家セティークの囲っている女性。騎士爵の娘で平民の前夫との間に息子、ヴァニーユ8歳がいる。まとめ髪、後毛ゆるり、金髪に若葉の目の未亡人。

20代前半に見える若さ。

セティークに頼った、危うい囲われ生活に、不安を抱いている。


◎ヴァニーユ

リーズの息子。8歳。

賢い子だから、時々家に来る、ベルゼウス伯爵セティークが、母を囲っていて家計を世話しており、逆らってはならないと知っている。

でも、本当は、大人しくしろとばかり言う、母ちゃんをとっちゃう、偉そうなセティークなんか好きじゃない。ちゃんとした父ちゃんが欲しい。


◎モアノ

ヴァニーユの近所の子。仲良し。ヴァニーユのお母さんが囲われ者だと知っているけど、馬鹿にしない。


◎サンティエ

酒場を経営している。ベルゼウス伯爵家セティークに囲われた女性その2。自立しているので、セティークとの関係は本当に大人の間柄。お店を出す時に援助してもらった。


◎フラミー

花街からひかせて、ベルゼウス伯爵家セティークの囲われ者になった女性その3。歌やリュートが上手で、人に教えたり、呼ばれて宴席で弾いたりして、自分でも稼いでいる。

自由を愛している。


◎ブリーユ

貧乏男爵家の末っ子。ベルゼウス伯爵家セティークの囲われ者女性その4。結婚を約束した婚約者がいたが、お金でセティークに売られた形。恨んでいて、セティークにしがみついて復讐すべく、正妻になろうと思っていたが。ファフニールと話をしているうちに心の澱がとどめられなく流れ出て、泣き腫らす羽目に。元婚約者とも話をさせてもらい、新たな門出を目指したく、すっぱりセティークを捨てたくなる。


◎パシオン侯爵家若夫人ポーレン

パシオン侯爵家の嫡男、ジェルメの嫁。ジェルメとは、元婚約者に不貞をされ残った2人同士。

慰め合って、元婚約者への文句をお互いに遠慮なくおしゃべりし合って、気が合って結婚した。

夫婦仲も良くて、元婚約者と結婚しなくて良かったな、と今は思っている。

ファフニールとレッキスの情熱的な結びつきに、まぁ!まぁ!と乙女心が疼いてわくわくのポーレンである。

貞淑だが、恋愛話を聞くのが大好き。


◎パシオン侯爵家嫡男ジェルメ

ポーレンが嫁。元婚約者が不貞し合った残り物同士だが、気が合っていて、今は結果として誠実な嫁をもらえて日々満たされている。

嫁ラブ。父侯爵には一度、残り物同士と揶揄されるのが面白くないな、と渋られたが、愛の力で説得した。

子も生まれて、父侯爵の補佐と引き継ぎ準備をしながら、幸せに暮らしている。

ちなみに不貞をした元婚約者たちは、とっくに別れている。


◎クルスティアン子爵ご夫妻

いい夫婦のパーティに招待され、ペルーシュ夫人たちと歓談していた人たち。心根の良い人たちで、ペルーシュ夫人を馬鹿にしたりしない。

老夫婦。

レッキスとファフニールを、仲の良い婚約直前の2人だと好意的に受け入れてくれている。


◎ユアン伯爵家夫妻

いい夫婦のパーティに招待され、ペルーシュ夫人たちと歓談していた人たち。心根の良い人たちで、ペルーシュ夫人を馬鹿にしたりしない。

熟年夫婦。

レッキスとファフニールを、仲の良い婚約直前の2人だと好意的に受け入れてくれている。


◎パシオン侯爵家当主ヴァンター

いい夫婦の夫の方。

妻ローディアを愛し、その面白がりな策略に、にこにこしながら協力してくれる渋みのあるおじ様。


◎クイール伯爵家カナリー嬢

一人っ子。薔薇姫と呼ばれる、我儘娘。家は領地も広くて裕福、叶わない事はないくらいに甘やかされている。

美しい、気の強そうな濃いピンクに、メッシュの銀髪。肌は色白。

薔薇の咲き始めたような瑞々しい美人だが、チクチクと棘がある。

婚約者の若者たちから、男性を奪って、飽きて捨てるを繰り返している。

近隣領地で幼馴染みの、フィード子爵家ジェイ子息に、尻拭い受け皿を家ぐるみで押し付けている。


◎フィード子爵家ジェイ

クイール伯爵家カナリー嬢と幼馴染みであったばかりに、我儘暴れ馬な彼女を何とかする役を押しつけられた青年。

本当はお淑やかな、可愛い女性が好みで、カナリー嬢は好きじゃない。

家同士の都合もあって、自分の気持ちを押し殺している。


◎ルルーシュ

元占い師だった料理上手の主婦。

よちよちな娘ちゃん(占い師の花の痣がでた子)と、子守が上手な旦那がいる。モントレお師匠とは昔馴染み。占い少女ショワのハピ母さんとは主婦仲間。

涙袋がふっくらして、笑顔に親しみが滲む。この世界の女性としては珍しく髪を短く。端がピンピンと外側に跳ねる微妙な肩上で切り揃え、焦茶色にシトリンの瞳。

大人っぽい表情だが、スレンダーな身体はサッパリと少年めいてもいる。

モントレお師匠の43番目の弟子だった。


◎アブーおばちゃん

占い通り案内所のヌシ。初孫が産まれそうで、案内所業務をルルーシュと分担する事になった。

占い通りカンペキ!紹介図の原稿は、いつもアブーおばちゃんが書いていたのだが、今回から半分ルルーシュに頼んでいる。


◎ヴァニーユ・リーブル

ルルーシュを姉と慕う占い師。孤児でお師匠の養い子、弟子になった。ルルーシュに占いの腕は叶わなかったが、それを嫉妬したりはせず、仕方ないなぁとへんにゃり笑っていた。

なのに、図らずもルルーシュとの占い勝負に巻き込まれて、疲れ果て、負けて……。

モントレお師匠の44番目の弟子。


◎オルロ

時計屋オルロ。のんびりした穏やかで几帳面な男爵家の3男。時計屋として、平民となり、仕事に邁進している。真面目。

そんなに美形ではないが、人が良い。

ルルーシュとヴァニーユの、運命の占い師勝負に巻き込まれた。望まずに2人の女性、ある商会の末娘と未亡人の金持ち、花街あがりの熟女、共に思い込みが激しく負けん気が強い者たちに想いを寄せられ、思うところもあったらしい……。

ルルーシュが血生臭い運命の中から掴んだ希望の未来で、彼はーーー。


◎ポトリ

お祭り2日目、王都ラスター工房食器店の出店、店番の青年。袖捲りにエプロン、右の八重歯がチャームポイント。

王都近くの村のラスター工房で普段は作陶している。ポトリがこんなのどうですか、とお師匠に掛け合い、出店では素焼きの食器に絵や文字を描いて、焼いてお届けのお祭り特別販売を今年から始めてみた。

アルディ王子とエフォールに買ってもらえて、ラスター工房ではお祭りに毎年絵入れ販売をしよう!となる。

アルディ王子とエフォールが、毎年訪れて記念カップを毎年増やして楽しみにするように。ポトリも毎年、今年も来てくれるかなぁと待っている。

お師匠はルチルおばあちゃん。ダンナのラスターが作陶していて、若く先立たれたので一念発起して引き継いだ。子供はいないので、ポトリを後継ぎにするつもり。


◎トリコ

ピティエのお店、喫茶室プラージュのお祭りジャサントゥ通り出店にて、臨時の警備及びトラブル担当をしている。

普段はピティエのアシュランス公爵家で、防犯計画実行の取りまとめや、公爵家の方々がお出かけする際の護衛計画を立てたりもする。

人当たりが良く、交渉なども上手なので、今回ピティエのお祭り出店のトラブル担当に抜擢された。交代で休暇もちらほら出される同僚たちと比べて、お祭り中の仕事になるが、ボーナスが出るので、割と人気なお仕事。

また、アシュランス公爵家では、日陰っこだったピティエが段々と成長し、公爵家に益をもたらすようにもなり、密かに子供の頃から心配していた心ある働き手たちがファンクラブに入ってニコニコ応援していたりする。

トリコは会員No.153番。

以前は馬鹿にしていたけど、今は見直してファンになった、ニワカのヤツらと競ってお手伝いする機会を奪い合っている。

もちろんトリコは今回、アシュランス公爵家護衛内じゃんけん勝負で、競り勝ち、ジェネルーにアピールできたのである。

黒髪短、前髪が右だけ降りて眉上に。ツンと吊り目の銅の瞳、唇が薄く地味な顔。細マッチョ。


◎キーナン

ジャサントゥ下通り、キーナン菓子店のご隠居。孫はコギー。山形のツンとしている唇、硬い髪質で後ろで縛っている海藻色の髪は、もこもこと不恰好。

お店は息子と娘に任せて悠々自適なおじいちゃん。喋れないコギーと良く一緒にいる。ある時から家庭内以外では喋れないコギー少年を、慈しみ可愛がっている。


◎コギー

キーナン菓子店、キーナンの孫少年。アルディ王子と同じほどの身長で、ちまっと小さな控えめお目々、ぶっとい眉。

山形のツンとしている唇、硬い髪質で後ろで縛っている海藻色の髪は、もこもこと不恰好で、唇も髪も祖父と似ている。

ある時から家庭内以外喋れない。

キーナンおじいちゃんには、とても可愛がってもらっている。


◎シフレ

ジャサントゥ下通り雑貨店の少年。

コギーよりも、一回り小さい。

黒に金のハイライトな、ふわもこの犬みたいな捻りのあるツンツン短髪。ブラウンとグリーンの中間のようなヘーゼルの瞳。

元々はチャント男爵の嫡男だった。

母ともども、チャント男爵の愛人と立場を入れ替わらされた。愛人母娘はジャサントゥ下通り雑貨店で、赤字すれすれな適当経営で生活しており、意地悪くその店を慰謝料代わりに押し付けられる。

ジャサントゥ通り商店街の皆に心配され、面倒をみられ、ようやく生活が送れている。

喋れないコギーとは友達。

子犬が飼いたいよ。


◎ロマラン

シフレの母。子爵家出身。

ほややぁ〜んとした、のんびり屋。

生家では、可愛がられて育った。既に実家に近い血縁の者はいない。頼れない状態。

チャント男爵に捨てられたけど、憎んだりせず、悲しさを心にしまい、シフレとこれからの生活をポヤポヤんと楽しく送れるように。お嬢様育ちながら、危なっかしくも頑張っている。愛情深い。

ジャサントゥ通り商店街の皆が、ハラハラしながらあれこれ助けてくれる。笑顔が優しく、人当たりも良く、助けたくなる人徳がある。


◎リンリン

キーナンおじいちゃんとコギーの家の番犬。メス。

でっかいが、優しい性格の犬。ただ、家族を守る気持ちが強く、不審者には容赦しない。コギーの心の友。たまに犬小屋にコギーが入り込み寝ていたりしたことも。怒られたけど。

ボス黒野良犬は通い婚。猛アピールされ、仕方ないなぁと根負けして番に。レオンベルガー種に似ている。でかい。体高70センチ。散歩はコギーの父ちゃんがしている。


◎チャント男爵

シフレとロマラン母子を切り捨てた。性格の悪い愛人を愛しているわけではないけれど……ロマラン、君は、私がこんな事をしたら、きっとずっと憎んで、今までみたいにふわふわしたのでなく、強く、想ってくれるだろうね?

性格が破綻している。

シフレの事は好きでも嫌いでもない。父親ならばこんなところか、という温度で接してきたが、今はロマランと2人暮らしで少し妬けている。

定期的にロマランの状況を探って報告させている。


◎パシオン侯爵家ボナ夫人

ピティエの兄、ジェネルーの婚約者、フラム嬢のお家のお母様。

花街2分の1健全化計画のエステ1号店を形にすべく、貴族向け含むアドバイザー担当となった。

威厳がありつつも優しさもある、飴と鞭を知る懐深い理想の上司。元花街組エステお姉さんルーシェたちを温かい目で見守る。情だけでなく、彼女たちが羽ばたく事で、苦海花街の女性が苦しい仕事ではなく誇りを持って働けるモデルケースになる、その重要さを分かっており、貴族家にも庶民にも通用するエステティシャンを育てる。

この話がマルグリット王妃からきた時期は、子育てがそろそろ終わりそうで、暇を持て余していた。

花街仕込みの下ネタが苦手。中身は乙女な所もある、おばさま。でも、ルーシェたちのために、平気なフリをして、嗜めつつも率いてくれる。


◎パシオン侯爵家アラザン

パシオン侯爵家の嫡男。

領地の経営は当主の父がまだ担当しているので、そちらの仕事を一旦休み、エステのアドバイザー担当を立ち上げるのに尽力している。後々、学園を卒業予定の最終学年な次男に引き継ぐ予定。

元花街組には憐憫の気持ちを持っていたが、段々と、かわいそうは彼女たちに失礼かもしれないと思い始めてきた。

どうにもならない悲しい現実を上書きし、自分も助力を尽くしながら、自分の家にとっても、彼女たちにも良い結果を出すことにやり甲斐を感じている。

熱い男だが、見かけはふわっとして物腰が優しい。元花街組に、性的な意味でのイメージの男として、みられないように気を遣っている。

可愛くて優しく気が強い婚約者がいる。エステアドバイザーの仕事、元花街組に理解があり、応援する素敵な女性でラブラブ。


◎トランキール男爵家キャトル夫人

元花街組エステお姉さんルーシェの母。

今はもう家にいない、娘のお部屋を、切なくて片付けられない。どうにもそれしか選ぶ道がなく、娘を切り捨て、厳しい言葉を浴びせた事を、今でも悔やんでいる。あの時、他に、どうにかできなかったのか。過去に戻れないけれど、ずっと胸に傷んでいる。許されるとは思っていない。

ルーシェの再出発に、因縁のクピド嬢が来て、今度こそ何とか娘を守ってやりたいと思うのだが。

仲の良い、何でも言い合える母娘だった。あの時、落とし屋との接触を内緒にしていたのを、苛々して怒ってしまった部分も。年頃の娘なら秘密はあるものだけれど、騙されているなどでなければ、複雑な気持ちでも、娘の成長を穏やかに見守れただろう。

ちゃんとしたお母さん。とても迷ったけれど、貴族の義務として、娘を甘く許し、領地を見捨てる事はできなかった。

母娘の顔は似ている。髪の色が違う。


◎トランキール男爵家当主サンテミリオン

元花街組エステお姉さんルーシェの父。

無口で穏やかな性分。

一人娘が居なくなった事が悲しくて仕方がない。領主として娘を切り捨てた判断を、今でも悔やんでいる。

娘に合わせる顔がないが、会いたくてたまらない。

スモモスという領地の果実から、ビタミンCをつくることができ、エステ事業でルーシェに少しでも応援できて良かったと思っている。


◎トランキール男爵家ダミアン

元花街組エステお姉さんルーシェの兄。

優しく面倒見の良い兄。

ルーシェに手紙を書いたことで、トランキール男爵家の残された家族とルーシェの間でお互いに傷はあれど納得がいった所も。

この人だけは、ルーシェが落とし屋に騙されたと知っても怒らず、厳しい言葉を浴びせなかった。悲しくて何も言えなかったのを悔やんでいる。

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