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スマホ繋がった

「うん、うん、そうなんだよ。異世界に来ちゃったらしいんだよ。」


王様と王妃様と側妃様、お子様たちに見守られながらスマホで竜樹は実家に連絡する。

異世界でスマホが使えて良かった!

充電どうしようと思うが、電源が切れる前に連絡だけでもできて良かった。


「いたずらじゃないって。俺だって嘘かと思ったけど、俺1人の為に都市一つ作るとかないだろ。明らかに日本じゃない所に来てるし。バラエティ番組じゃないんだから、俺一般人なのに、いきなり外国に拉致したりしないだろ!」


そうなのだ。

昨日、雨があがって、さっぱりとイイ天気になったので気持ち弾んで、会社の昼休み公園で弁当を、などと思ったのがいけなかった。歩道橋から、濡れた階段に滑ってよろめいて落ちたら、煉瓦作りのファンタジーな街中にいたのである。マジか。

はっと気づいて周りの日本人らしくない人々に尋ね回って、まわりまわって王宮へ連れてこられたのが昨夜の夕食時である。


『竜樹兄、本気で言ってんの?会社から無断欠勤で電話きてるよ!どこにいるんだよ〜もう!何か嫌になっちゃったの?それにしても、俺たちに相談してくれれば良かったじゃん?』


だから。違うんだって。

俺だって夢だと思いたい。




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