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ことのはの向かう先

作者: のぞくもの、あやは

わたしわ……


ゆくあてのない旅路へと踏み出す


ゆくあてのない手紙への言の葉を綴る



---




『ことのはの向かう先』





風に流す言の葉


人へと告げたい想い



伝わらなくともよい想いと


伝えたい想いの狭間で


わたしの心は揺れ動き


気持ちは千々に乱れる





人の心が視たいのだと

人の醜さはみたくないと


人の想いが知りたいと

人の悲しさは知らずにいたいと


相反するこころ

矛盾するおもい




どうしても助けたい人がいる

助けるために他のものをすてる


手の中にあるたいせつなもの

届かないものだってたいせつなのだ



多くのことをしたくてその力を欲して

それを欲するからこそ力では出来ないことが解る



なきながらたいせつなものを助ける

助けるものだけがたいせつではないと知っているのに




傲慢だね……


そうつぶやきながら



進んでゆく


一歩一歩




わたしわ今出来ることをするのだ

出来ることしか出来ないのだから



わたしわここに居るのだから

ゆけるかぎり先へとゆくのだから





たいせつなもののために

こころのうちにあるもののために



わたしのたいせつなもの

その言の葉をこころに秘める




こぼれ落ちないように


さきをみて




つかんだものは手放さずに進む



握りしめた手と想いを胸に




一歩づつ



一歩づつ








 のぞくもの

 つぶやくもの


    あやは



---








うん……






さきへ



ゆこう♪








まだ進める












-みなはらのつぶやき-


こころというのはとても不思議なものです。


万華鏡のようであり迷路のようであり、

いろんなものがすんでいる世界のようでもあります。


そうした混沌とした自分の中から、自分の中だと信じて思い込んでいるところから、何かを引き出して言葉にして紡いでいるのですね。



その言葉は起きた出来事や過去の想いなどで簡単に揺れ動いて、

時に嵐ともいえる感情に、こころと共に翻弄されてしまったりもします。


そうして、弄ばれるように厳しい言葉を吐いてしまったりして、

その事をあとで悔いたりもいたします。

今回もそうでした。


出したものは取り戻して、無かったことにはできないと解っているのですけどね(苦笑)



そうした鋭く荒々しい感情の最中、

毎回ではないけれど、違う気持ちががふと出てくることがあります。


荒れ狂う心、気持ちのなかにも凪ぎのようなものがあり、

その荒れ狂うさまを冷静に見つめて、

なにかがそっと手を差しのべてくるようなことがあります。



そんな出来事を感じた気がいたしました。

前回書いたひらがなの詩ですね。


最後の数行は、あの時の自分の感情とすこし違うものがそっと出てきた感じでした。



だから、それを出してきたと思えるものをすこし突き詰めてみて、

そう推測するもの、自分の世界に住む人物の口を借りて文章を書き出してみました。←いつものキャラ詩みたいなやつです(苦笑)




実は物書きというものは世界や人を創造しつつ、無意識にその世界からの恩恵を得ているのかもしれませんね。

変な書き方ですけど、ちょっとそんな一端に触ったような不思議な感覚を受けました(笑)



自分は、どちらかというと出来事に見切りをつけ、状況や相手を見捨てたりします。

切り捨てるしかないものは切り捨てる。←それしかないんですね。自分にはそれを助けられるほどの力は無いんですから(苦笑)


でも、自分の中へとすむもの、今回のそれは最後まで手を差しのべたがるんです。←理性的ではない。割りきれない意識の間でその気持ちを持つものは生きているんだとそんなことを漠然と感じています。


それは時に、自分自身に対する救いになっていると感じたりしております。



ちょっと思ったことです。聞き流してくださいませm(_ _)m




それはともかく、

『ファイアボール・チャーミング』©️ディ○ニーのフルCGアニメーション(^ω^)


主人公のフリューゲル家当主の少女ドロッセル。

執事のゲデヒトニスと使用人を前にして、問いかける。


--お前たちは知っているか?言葉の生まれる場所を--


みんな一斉に上を指差し、

ドロッセルは執事のゲデヒトニスと共に上を見上げて一言。


--天井ね(天井でございますね)--



あのセリフは大好きです♪(^^)d




言葉というものは不思議ですね。


不自由で、完全とは程遠いのに、

使い方で何かを感じたり、伝えたり、響かせたりできる。


こころの込め方で、自由で、完全に近づけることができるような気がいたします。



いろいろなものに振り回されてばかりです。


でもどうせなら、怒りや悲しみの風に翻弄されるばかりではなく、

言葉を使いつつ、いろいろを笑い飛ばしつつ、しっかりと足を踏み出して、

残りの旅を言葉を楽しみつつ使い、進んでゆきたいものです(*´∀`)♪



いろいろがこぼれ落ちるばかりで、

手に持つもの、そこに残るものはわずかばかりでも、

わずかなら、それを手にして進むことができるんですから(^ω^)



長々とした余談、失礼しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] キャラの心になりきって詩を書く!私もよくあります(笑) 頭のなかで作り出したキャラとストーリーにあわせて詩を書いています。 詩は私にとってショートショート。 短いながらもれっきとした物語で…
[一言] 実は物書きというものは世界や人を創造しつつ、無意識にその世界からの恩恵を得ているのかもしれませんね。 >>> たしかに…… 私もそうかもなあと思いました 何気なく始めましたが、今は始めていて…
[良い点] >わたしわ今出来ることをするのだ 出来ることしか出来ないのだから 掴んだものは、手放さずに進む。 心に刻みます。 素敵な作品をありがとうございます(⌒▽⌒) [一言] みなはらさ…
2022/04/21 07:17 退会済み
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