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龍の聖女ティア ~鳳翼の異名を持ち龍力を自在に操る光輝なる第13王女~  作者: 狩野生得
第一章 至龍の試練(しりゅうのしれん)
9/53

9.チートスキル持ちだった聖女様、世界最強を確信する

 次は戦闘系スキルよ。魔法と同じ感じで説明しておくわ。


 体技スキル

  拳:S

   魔法拳まほうけん千花裂孔拳せんかれっこうけん*、毛枯破細拳もうこはさいけん


 体術スキル

  防御:B

  回避:A


 回復力上昇スキル

  HP回復速度UP:A

  MP回復速度UP:A

  ST回復速度UP:A


 冒険者スキル

  鑑定:S


 戦闘補助スキル

  ラーニング、行動分析、行動予測


 称号スキル

  瘴気浄化、王権発動


 体技スキルは、素手で戦うためのスキル。拳はパンチ技ね。

 熟練度ランクはS。これは、大国に1人いるかいないかのレベル。世界王者級ってところだね。

 魔法拳と千花裂孔拳は、王権発動の効果でジからゲットしたスキル。王権発動については、後で説明するわ。

 魔法拳は、自力で獲得することもできる。条件は、拳と魔法がランクSになることよ。


 体術スキルは、戦いの時に体を使う動作、いわゆる体捌たいさばきに関わるスキル。

 防御はランクBで、回避はランクA。

 熟練度Bは地方王者、熟練度Aは国内王者って感じね。

 回避が高いのは、しずくのおかげ。これは、説明不要よね。

 防御が高いのは、千花裂孔拳の習得に必要だったから。これは、説明しないと、わからないわよね。


 インキビットには、ゲームっぽいところがある。

 本来は条件を満たして習得するスキルを裏技的に取得した場合、習得に必要だった条件も自動的に取得する。

 千花裂孔拳の習得条件は、拳Sと防御B。編み出した人は、その条件を満たしてから、技の原形を繰り出したわけ。防御が必要なのは、半端じゃない反動に打ち克つためだと思います。

 千花裂孔拳を取得した時の私は、どちらも持ってなかった。結果、千花裂孔拳に、拳Sと防御Bが付いてきたってわけ。


 回復力上昇スキルは名前通り。

 HP、MP、STは、休んでるとゆっくり回復する。その速度を上げるスキルよ。ランクが高くなると、歩いてても回復できたりする。

 私は3つともランクA。駆け足してても回復できるレベルよ。


 冒険者スキルは、熟練度ランクをEまで上げれば一人前の冒険者と認められるスキル。

 鑑定は、アイテムに使うステータスって感じね。ランクSなのは、ステータスの取得条件だったから。

 裏技的にステータスを取得した私は、ついでに高レベルの鑑定も取得したってわけ。


 戦闘補助スキルは、鏡竜と機竜の撃破称号で取得したスキル。もう一つ共通点があって、熟練度ランクが無いの。

 ラーニングは、自分が覚えてない技や魔法を覚えるスキル。覚えた技や魔法は、自由に使える。

 覚えるために必要な条件は、技や魔法を受けること。当然、その攻撃で死んじゃったら覚えられない。

 それと、オリジナルの技や魔法は、習得に必要な条件を満たしてないと、覚えられないわ。


 行動分析と行動予測は、読んで字のごとくだね。

 相手の癖や予備動作なんかを見抜きやすくなるし、行動を読みやすくなる。

 神回避がさらに凄いことになる予感!


 そして称号スキル。称号で取得することと熟練度ランクが無いのは、戦闘補助スキルと同じです。が、これ、チートスキルもいいとこでした。

 瘴気しょうき浄化は聖女のスキル。周囲の瘴気を浄化しまーす。当然、瘴気から生まれた魔物は、私に近付くほど弱体化します!


 王権発動は王族のスキル。倒した相手のスキルと能力をゲット出来ちゃいます! ただし、「この人に負けた」と相手が思わなければ、発動しません。

 私がいきなり強くなったと感じたり、天の声なしで魔法拳と千花裂孔拳をゲットしてたのは、このスキルのおかげでした!

 ジが千花裂孔拳を持ってたのは、以前に戦った相手が使ったから。使った相手は、倍返しされて負けたわけだね。


 スキルの最後は非戦闘系よ。


 生産スキル

  調合:S

  付与:S

  栽培:S


 社交スキル

  礼儀作法:D

  会話:E

  ダンス:E


 生産スキルは、ものづくり用のスキルよ。

 調合は、ポーションや薬の類を製造・開発するのに必須のスキル。

 効果5割増しポーションとか、能力値を上げる秘薬とかバンバン作ってるので、ランクSは納得です。


 付与は、マジックアイテムや属性剣なんかを生み出すスキル。

 私は龍殺しの聖剣(ドラゴンスレイヤー)を半日で完成させちゃうレベルなので、ランクSでも驚きませんよ。


 栽培は、薬草や花などを育てるのがうまくなるスキル。

 私が育てた薬草は、他の人がポーションにしても効果が5割増しになるので、評判いいんですよ。でも、ランクSは、高くてちょっと驚きました。


 この三つのスキルは、5歳のイベントで授かりました。生活魔法以外にもスキルをもらえるのは、約半数。私のようにプラスで三つもらえるのは、年に一人とからしいです。最高はプラス四つで、10年に一人ぐらい出るそうですよ。


 社交スキルは、貴族階級は必須のスキルね。

 私は礼儀作法も会話もダンスも、人並みにはできてるってことで……。

 はいそこっ! 女子力低いんじゃね? とか言わない!


 そしていよいよ最後のタブ、称号です。


 聖女、魔王、魔神、王族、天賦の才、鏡竜撃破、機竜撃破


 鏡竜撃破と機竜撃破は、獲得したことを天の声が教えてくれた。

 これを聞いたとき、聖女は持ってるだろうなぁと思った。


 でも、魔王と魔神は、本当に持ってるとは思ってなかった。だってさ、よく考えたら、回復系の魔法は反射の適用外って可能性もあったからね。

 いやいや、ファブラージュって、どこまでインキビットに似てるんですかね?

 と言うのもだね、獲得方法や効果も、ほとんど同じなんだよ。


 ほとんどって付けたのは、一部だけど違ってる所があるから。それは、たったの三文字。でも、インキビットでは、それが物凄い違いになる。

 ファブラージュの魔王と魔人の効果は、魔法攻撃がクリティカルになり、貫通攻撃になるというもの。これは、称号を獲得した魔法に限られる。称号も、光の魔王とか、光の魔神になる。

 でも、インキビットでは、()()()魔法攻撃がクリティカルになり、貫通攻撃になるんだ。

 つまり、これから私が風魔法の攻撃呪文を覚えたら、それは必中でダメージ倍増な貫通攻撃になるってこと!

 もうね、これ、チートもいいとこですよ……。


 王族は、王権発動のヘルプを見るまで、称号になってるとは思ってませんでした。


 天賦の才の獲得条件は、正直、よくわかりません!

 称号の並びは獲得順なので、ジを倒す前に獲得したのは確かなのだよ。

 そして王族より前は、生まれる前から獲得が約束されてた称号だと思う。聖女がらみは神託、つまりは神様所縁なので、王族より先にあるんじゃないかな。

 でも、それなら、天賦の才も神様が下さるものだから、王族より先にあってもいいんじゃないかと思うのよ。

 まあ、これは後天的に獲得できるとは思えないから、持ってる私には重要な問題じゃないわね。

 称号の効果はチート級です。スキルを獲得しやすくなり、ランクを上げやすくなります!

 私、調合も付与も栽培も、上達がメッチャ速かったのよ。今思えば、称号のおかげだったのね。


 鏡竜撃破の称号は、鏡竜の力を得るという、ぶっ壊れ効果を持ってました!

 なんと、あらゆる攻撃を倍返し(200%反射)します!!

 私がジに斬りかかって逆に斬られてたのは、この力の効果でした!

 しかも、ゲームチックに無反動で働きます!

 なお、ラーニングを獲得したのは、「未習得の技や魔法はラーニングしてから反射する」を実現するためっぽいです。


 機竜撃破の称号は、機竜の力を得る効果。それがステータス、行動分析、行動予測の三つだったようですね。

 機竜は基本能力が高いので、それで十分だったものと思われます。

 おかげさまで、私の能力値は全部カンストしました!


 うん。

 私、ゴチャってたスキルを整理してる時に、気付いたんだよ。

 総合力のSSの説明も、ヘルプで見られるんじゃね? ってね。

 説明は脅威度のままなんだと思うけど、大災害級だってさ!

 ちな、解説によると、「大陸が一つ消えるレベル。人間は、奇跡を信じて勝ち目のない戦いに挑む。デーモンロードや龍などが該当する」だそうです。本当にありがとうございます(白目)

 ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


 前話と本話を書いてるとき、スキル「おバカな作者」が発動しました。「説明したことと、していないことの区別が怪しくなる」という、恐ろしいスキルです。

 作者は全てを知ってるので、それを小出しにしながら話を書き進めます。

 普通はプロットにチェックしながら書き進めるだけなので、「おバカな作者」は発動しません。

 が、ステータス回は、先に項目と説明を箇条書きして、項目を整理して、説明に手を加える流れで書きました。

 結果、項目を並べ替えた時点で、説明に「これ、もう書いたよね?」なワードが生まれたわけです。

 慣れないことは、するもんじゃありませんね……。

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