14.閑話 少女たちのお茶会
ここは真っ白な空間。
五人の女性が真っ白な円卓を囲んでいる。彼女たちの椅子も真っ白だ。
上座は青い髪の少女。
そこから左回りに黄色い髪のお姉さん、白い髪の少女、赤い髪の少女、黒い髪の少女になる。
上座の左隣には給仕用のワゴン。
黒い髪のお姉さんがメイド立ちで控えている。
彼女たちは世界の管理者。
普段はバラバラに過ごしているが、節目ごとに集まり、こうしてお茶会を開く。
話題をふるのは、主に青い髪の少女だ。
「いや~、ティアちゃんは、予想以上の結果を出してくれたね~」
「フッ、お戯れを。貴女様にとって想定内だったことに、変わりはないのでしょう?」
返したのは黒い髪のお姉さん。それが毎回のことなのか、咎める者はいない。
「まあ、そうなんだけどね。でもね、今だからぶっちゃけるけど、彼女の全てが想定内だったわけじゃないんだよ」
「えっ、そうだったんですか?」
驚いているのは、黄色い髪のお姉さんだ。
「うん。不本意ながら、ね。で、そうなった理由には、キミも一枚かんでるんだ」
「ええっ!? 私、そんなことしてませんよ!」
「うん。直接はやってない。キミの配下がやったんだ」
「フッ、そうすると、あの件でしょうか?」
「うん。その件。そうかー、当人に自覚はあったんだねー」
「はい。ですが、その旨は報告書に朱書きしておきましたので、ご承諾いただけたものと思っておりました」
「よく言うよ。私の所にそれが回ってきたのは受胎した後だよ。却下できるわけないだろ?」
「えっ、ええっ、ええええっ、私、話が全然見えないんですけど……?」
「「「私たちもサッパリです」」」
三人の少女が見事にハモった。
「いやいや、キミたち三人がわからないのはわかるよ。でも、直属の上司なキミが全然わからないって、マジわかんない」
「はわわわ……」
「フッ、私が皆様方にお教えしても、よろしいでしょうか?」
「いや、それはいい。それに、結果としていい方向に転んでるからね」
「フッ、私はそうなると確信しておりましたので」
「……まったく、見習いなのに、たいしたものだよ……」
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
なろうの仕様だと「章」に入らない「部分(話)」を作れないっぽいので、閑話は「幕間」という名前の「章」に入れることにしました。
ただ、投稿直後に「章」を作ると検索からしばらく漏れるっぽいので、「幕間」章を作るのは午後以降になります。
過去作と同様、各話の番号は最終話までの通番になります。
第二章は、15~19話まで書き終えてます。
が、書いてるうちに設定の見直しが必要になりました。はい、私の処理能力を超えちゃったのです。
というわけで、現在進行形で設定を整理中です。
明日の午前中に15話が投稿されなかったら……、そういうことです。




