silence of flame
おまへの火
埋み火
おまへは火
皮膚についた青い静かな。
体温や香りが
まだ皮膚をあぶり燃やしているので、
口をつく戯れうた。
ほてる、火照る、ホテルに聞こえる、
からだ、サラダ、あらたに壊れた、
やあ潮騒のようだね
頭蓋内に反響する、わたくし、おまへの声が、
またシーツと肉の擦過音が。
うつくしい
肉の輪や門、紋、
角や珈琲、忘却の河の、みず。
はりぼての
かみざいく
今はただ、
燃えて候。
おまへは火
きえて
もゆる。
わたくしは
みず、河より、はぐれた。
火が。みずを。みずの音もなにくれも、
もやして、わたくしは、もゆる、みず。
了。