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北新地超高級クラブママとの密会

二人で歩く心斎橋筋……。


愛ちゃん

「ボスって本業も忙しいのに…。どうしてそんなにタフなんですか?」


青年おやっさん

「吉本の寛平兄さんのギャグで、止まると死ぬんじゃ!に感銘受けてもた。きっと僕は走り続けなあかんと…」


愛ちゃん

「ボスが走ってる姿って、マラソンなんですね!私、給水ポイントにいて良いですか?」


あららぁ~ん。

そんな給水ポイントにいたら、腹一杯給水したくなりますがな!ほんま殺生やで…。


青年おやっさん

「そや!例の女友達の件はどない?」


話題を変えて、どうにか誤魔化す。


愛ちゃん

「大丈夫です!ボス!明日の午後1時に、キレイ処6人ですが、ご用意しました!」


青年おやっさん

「あんがとレディ!ほたら本業オフなんで午前中に二人で、飛びきりご機嫌なスイーツしこたま買いに行こか!」


愛ちゃん

「ボス!アールグレイとダージリンとオレンジ・ペコーも買っていい?」


青年おやっさん

「OKやで!やっぱ女子は紅茶ですか!」


心斎橋筋を歩きながら会話して、日航ホテルに戻ってくる。ホテルのパーキングに停めたカルマンギアの助手席に愛ちゃんを乗せて、新大阪まで送り届ける。疲れていたのか、愛ちゃんはスヤスヤと眠っていた。


ちらっと寝顔を見る……。やっぱ誰が見てもキュートだろうな。寝顔から下に視線を移すと...。あかん!あかん!大煩悩が!しゃ~けど、このままやったら脳みそ破裂するわ!と思った矢先に脳裡を中島氏の顔と、背中の立派な鷹が翔んでいく…。ふと我に帰ると、愛ちゃんが見つめていた。


愛ちゃん

「ボス!どうかしたんですか?汗かいてますよぉ~」


そら汗かきますって。鷹が襲ってきたんやから!


青年おやっさん

「なんやクーラーの調子が悪いわ……」


適当なことを言う。


青年おやっさん

「レディもうすぐ着くよ!じゃ、明日もよろしくね」


愛ちゃん

「イエスサーボス!今日は私も少し疲れました。また明日元気にボスのお世話いたします!」


愛ちゃんを送り届けると、一人でポツーン感満載。一人ドライブで、ローリングストーンズのAngieを聴きながら日航ホテルに戻る。部屋に帰ると、ドアの下にメッセージカードが!恐る恐る封を開けると…。


「里花です。今、最上階のBarにいますから少しお話しいいかしら?」


北新地の超高級クラブのママからだった。ええぇ~?なんかやらかした僕ちゃん?なぁ~んも手出してへんし。ちょっと待てよ……。酔っ払った時、お尻触った記憶があんねんけど。トホホ、どないしたもんか…。しゃ~ないわな。どうなっても。でも、里花ママの相手すんねんから、ド派手に決めて参上したろかな!最上階のBarに館内コールして、里花ママを電話口に呼んで貰う。


青年おやっさん

「お久しぶりです!里花さん。今から、お伺いしますので」


里花ママ

「あら?私を里花さんと呼んでくれるのね。嬉しいわ。じゃ、待ってます!」


ド派手な衣装は、新品のまま30年眠っていたLEVIS501と真っ白なHANE'SのT--Shirtsに決定。マルボロのソフトパックをT-Shirtsの左袖でクルクルとローリング。オメガのシーマスターとレイバンをセレクト。スニーカーはConvers Skid Grip High Cutのゼブラ柄をチョイス!ミラーの前で気合い入れて、いざ出陣する。


最上階のBarに到着すると、週末なので人も多い。顔見知りになったスタッフに声を掛けると、里花さんのいる奥まったソファに案内される。


里花ママ

「待ってたわ!」


その声で最上階のBarにいる客全員が僕を見る。あの美しい里花ママを待たせている男は、どんな奴?的な視線で。恐らく想像していたのは、僕のような風貌ではなくスーツを着た管理職の男性だったんだろうな。男性客全員が意外な顔をする……。


里花さんは、ハナエモリの大柄花模様のワンピースを着ていた。胸元にはブラックパールのロングネックレスが怪しく輝き、足元は素足にHERMESのJute巻きだった。


青年おやっさん

「里花さん!ご無沙汰しています。ところで、里花さんの本名を教えて貰っていいですか?」


里花ママ

「いきなりね!クラブでは里花ママと呼んで貰ってたけど。どうして?」


青年おやっさん

「はい!こうして二人で逢うの初めてですから、今日からきちんとした名前で僕は呼びたいと思ってます」


里花ママ

「いいわ。あなたはいつも、そうやって女子を口説いているの?」


青年おやっさん

「そんなことないですよ。源氏名だと、クラブの延長みたいで…。」


里花ママ

「また、そんなこと言って。でも嬉しいわ。わたしの本名は恭子です!」


青年おやっさん

「ありがとうございます。里花も素敵ですが、これから僕は恭子さんと呼びます」


恭子さん

「じぁ、あなたのことはどう呼べばいいのかしら?」


青年おやっさん

「僕のフルネームご存知でしたよね?」


恭子さん

「もちろんよ!太中義郎さんでしょ!私、あなたの漢字の組み合わせ、とっても好きだったのよ!」


青年おやっさん

「それは光栄です。もし恭子さんが良ければ、義君で呼んで貰っていいですか?」


恭子さん

「いいわよ!義君。久しぶりだから、乾杯しましょう!」


さぁ~!

どんな展開が待ち受けているのやら……。


To be continue.

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