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ラブホテル調査に向かう!

本業も結構忙しいのだが、中嶋氏の下で動くためにもおろそかに出来ない!しっかりコピーライトしたり商品のプロデュースしたりと、コマネズミのように働いておりました!


本業もエンドしてマイカーを走らせ日航ホテルに向かう。当時の乗っていたのは、1970年代初期のカルマンギア!またこの車が言うこと聞かないアバズレで、しょっちゅう壊れるやんちゃ娘!そのカルマンギアにつけた名前が「ジェシカ」


ジェシカをなだめて、どうにか日航ホテルに着く……。


スイートなルームでシャワーを浴びて身支度を整えカフェテリアへ。愛ちゃんも5分後に到着する!


愛ちゃん

「昨日はごちそうさま!今日から桜ノ宮のラブホ市の場調査始まるの?」


青年おやっさん

「そやけど!あんまし時間ないので1日で5~6軒回らなあかんけど。時間大丈夫?」


愛ちゃん

「ぜんぜんOKです!なんならスイートルームでお泊まりしてもいいけど……?」


青年おやっさん

「いや~…父上と必ずお届けすると約束してるから。遅くなっても送るわ!」


建前であって本音ではない!

しかし、男の筋ちゅうもんは厳しいものです!


日航ホテルから桜ノ宮ホテル街まで、愛ちゃんを助手席の乗せて束の間のランデブースタート。BGMはLee OscarのSunshine kellyを流す。


桜ノ宮ホテル街に到着してマイカーのジェシカで、ありきたりなラブホテルエンペラーにチェックイン。愛の皇帝か?どんな部屋やろ?フロントの窓が開き、オババが顔を出す。


フロントオババ

「休憩?泊まり?」


つっけんどんやな!俺は愛の皇帝で、こちゃらは王女様やで!


青年おやっさん

「2時間の休憩で!」


フロントオババ

「ほな前金3800円で!あんたら305の部屋な!帰る時はカギ返却ボックスに放り込んどいてな!」


フロントの現状は、どこも一緒だろうな!

一考する必要あり……。とメモライズする。横に座っている愛ちゃんが不思議そうな顔をする。


青年おやっさん

「あんなオババと会ったら、ラブも醒めるやろ!誰にも会わんと部屋直行でけたらエエと思えへん?」


愛ちゃん

「いいかも!その発想絶対に!」


やっぱ女子連れて来て正解やった!男はスケベしか考えていない。女子はそこに至るまでのプロセスと雰囲気を大切にするだろう。


305号室のドアを開けて中に入る。まぁ、お決まりの大きなベットがド~ン!中途半端なミラーがある。バスタブも小さからず、大きからず。一応テレビもあるのだが、ラブタイムには不必要だ。そんなこんなを愛ちゃんにメモライズしてもらって、愛用のポラロイドカメラで撮って行く……。


あっ!ちゅうまに2時間が過ぎる。あたふたと2軒目に行く!似たり寄ったりだった!

すかさず3軒目に!そこのラブホの名前が面白かった。ラブホテル大人の放課後やて!だいたい想像つくわな。部屋に入ると黒板があり、学校で使用される木の机と椅子。部屋の隅っこには体育マット。ベットに至っては保健室に置かれていた小さなもの……!


青年おやっさん

「う~ん?発想が貧困やな!まぁ、シチュエーション的にはあるかも!どう思う?愛ちゃんは?」


愛ちゃん

「こんなんで燃えるカップルいるの?でも人によるんでしょ‼」


青年おやっさん

「そやな!人によるわな…!」


と、適当にごまかす。


この状況やったら詰襟の学生服とセーラー服があったら、まぁまぁ高得点やけど。


その日は3軒チェックして、愛ちゃんを新大阪まで送り届ける。今日はすんなりバイバイして日航ホテルのスイートルームに戻ると、冷えたビール呑みながら撮りためたラブホポラを壁に貼っていく。


後、数時間で太陽が昇る。


ベットに横たわると、この数日の出来事がぐるぐる頭の中を駆け巡る……。


明日も本業こなして、ナイトライフは桜ノ宮巡り。そや!桜ノ宮巡りする前に愛ちゃんと京橋にあるホルモン食べてからにしよっと!


そして翌日。


青年おやっさん

「今日は京橋にある「徳いち」のホルモン食べてからラブホ回りしよか!」


愛ちゃん

「私、ホルモン食べたことないよ!」


青年おやっさん

「牛さんの内臓やけど、ヘタしたら赤身のミート君より旨いで!汚ない店やけどエエかな?」


愛ちゃん

「一緒に連れてもらった中野さんで慣れたから大丈夫です!」


アバズレジェシカで京橋に向かう。


「徳いち」はすでに満員状態。人をかき分け店内に入って行く。


当時では珍しい立ち食いの焼肉屋。眼の前の七輪でアカセンやコロコロ、ハツやゴールド(金●)をガシガシ焼いてワシワシ喰らう。


愛ちゃんも、お口ちに合ったのか負けじと上品にハフハフ喰らっている。


愛ちゃん

「私!このゴールドが一番好きかも!とってもクリーミーで白子みたい!これってどこの部分?」


あっちゃ~……。


よりによって、そこですか?


青年おやっさん

「え~と!そのパーツはホルモンの中でも一番旨いからゴールドって名前付けられたんやで!まぁ、白子みたいなもんですわ!」


そら言えんわ!牛さんの金●喰ってるなんて!


二人でたらふく喰って呑んで、お支払いはべらぼうにリーズナボー!


青年おやっさんと、ご令嬢がホルモン喰って桜ノ宮のラブホ巡りですわ……。


よぉ~考えてみてや!


普通ならチョメチョメしょ?


ほんまに!ほんまに!蛇の生殺しですわ!


男の筋はThe 我慢を超えて、ある意味で精神世界に突入するのであった。


翌日も翌々日もラブホ回り!すでに青年おやっさんも愛ちゃんも飽きてきた。


青年

「なぁ~愛ちゃん!飽きてきたやろ。ちょと気分転換にマハラジャ行こか!」


愛ちゃん

「賛成です!」


そして二人はマハラジャで狂ったように踊るのであった。マハラジャナイトもエンドして愛ちゃんをタクシーに乗せる。


今日も男の筋でバイバイ!一人で日航ホテルまでご帰還するのだが、小腹が減ったのでダンキンドーナツでブレイクする。


週末なので本業はOFF。スイートルームに戻ると、あちゅ~まにスリープした。昼過ぎに部屋の電話が鳴って眼を覚ます。


愛ちゃん

「今ロビーです!これから部屋に行っていい?」


青年おやっさん

「なんかあったん?」


愛ちゃん

「ラブホ回りの調査したメモ渡し忘れてたから!」


青年おやっさん

「そうやったん。じゃ、今日は撮りためたポラとメモでミーチングしよか!」


しばらくすると愛ちゃんがやって来た。


愛ちゃん

「これからボスって呼ぶけどいいですか?」


青年おやっさん

「別にエエがな。ほな愛ちゃんをレディーと呼ぶわ!Boss&Lady!なんやスパイな映画や!」


スイートなルームの壁には約100枚近くのラブホポラがずら~り。どれもこれも似たり寄ったりで大差はない!


青年おやっさん

「 レディーはどう思う?」


愛ちゃん

「はい!ボス。ケバケバしいのと、パクリがほとんどですね!」


確かに愛ちゃんの言う通りだ。内装に変わりなく、ラブホの名前が違っているだけ!


青年おやっさん

「そこやねん!いっちょう思考の変わったルーム作ったらエエと思ってるねん!なんや、今までなかったような感じでな。僕、ロスに住んでた時にアミューズメントパーク数えきれないほど行ったんやで!ディズニーランドより小さな規模やけど、マジックマウンテンやナッツベリーファームの方が断然楽しかった。だからラブホもアミューズメント要素取り込んで、ワクワク感とドキドキ感とハラハラ感とムラムラ感、まとめてド~ンしたろ!」


愛ちゃん

「ボス!私もワクワク感!ドキドキ感!ハラハラ感!ムラムラ感してきました!」


ん?ムラムラ?


あかぁ~ん!愛ちゃん……?


そんなんゆうたら!


青年おやっさん

「で!今からSony plaza行って、でっかい画用紙6枚と24色の色鉛筆買ってきてちょ。その後、大丸でモロゾフのプリン6個お願いします。レディーゴー!」


愛ちゃん

「了解ボス!では行ってきまぁ~す!」


愛ちゃんが出掛けて、一人になった青年おやっさんは壁に貼ったラブホポラをすべて破棄する。


そして、各ルームの構想を練る……。


さて青年おやっさんは、ラブホにどんなルームを造るのでしょうか?

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